■ いよいよ後半戦がスタートアジア最終予選の6戦目。ここまで3勝1敗1分けで勝ち点「10」の日本代表はアウェイでUAEと対戦した。UAEはここまで3勝2敗で勝ち点「9」。稀に見る大混戦になっているB組は3勝1敗1分けで勝ち点「10」のサウジアラビアが首位、同じく3勝1敗1分けで勝ち点「10」の日本が2位、2勝3分けで勝ち点「9」のオーストラリアが3位、3勝2敗で勝ち点「9」のUAEが4位に付けている。上位4チームの争いになっている。
日本は「4-1-4-1」。GK川島(FCメス)。DF酒井宏(マルセイユ)、DF吉田(サウサンプトン)、DF森重(FC東京)、DF長友(インテル)。MF山口蛍(C大阪)、MF香川(ドルトムント)、MF今野(G大阪)、MF久保裕(ヘント)、MF原口(ヘルタ)。FW大迫(ケルン)。キャプテンのMF長谷部は怪我のため欠場。久々に日本代表に戻って来たMF今野がIHの位置でスタメンに抜擢された。MF久保裕は代表通算3試合目の出場となる。
ベンチスタートになったのはGK西川(浦和)、GK林彰洋(FC東京)、DF昌子(鹿島)、DF槙野(浦和)、DF植田直(鹿島)、DF酒井高(ハンブルガーSV)、MF倉田(G大阪)、MF清武(C大阪)、MF本田圭(ACミラン)、MF宇佐美(アウグスブルク)、FW浅野拓(シュツットガルト)、FW岡崎慎(レスター)の12名。右足親指を痛めているMF高萩(FC東京)はベンチ外。MF倉田は2015年8月の東アジアカップの時以来の代表戦となる。
■ アウェイで大きな勝ち点「3」を獲得試合は前半14分に右SBのDF酒井宏の絶妙なスルーパスを受けたMF久保裕があまり角度の無いところからニアサイドを打ち破って日本が先制に成功する。フル代表では3試合目の出場となるMF久保裕は記念すべき代表初ゴールとなった。前半20分にはキーパーと1対1の決定機を作られるが久々の代表戦となる守護神のGK川島がビッグセーブで防いだ。前半は1対0とアウェイの日本がリードして折り返した。
1対0で迎えた後半の立ち上がりはUAEが優勢。後半開始早々に右サイドを崩されて絶対絶命のピンチを迎えたが相手のシュートミスに助けられて同点ゴールとはならず。逆に後半6分に右サイドでボールを持ったMF久保裕がファーサイドにクロスを入れるとゴール前に上がっていたMF今野が決めて貴重な追加点を奪った。代表通算88試合目の出場となるMF今野は国際Aマッチでは3ゴール目となった。
0対2となったUAEは意気消沈。ガクッとテンションが下がった。余裕の持てる展開になった日本は後半15分に左SBのDF長友のクロスからFW大迫が強烈なシュートを放ったが惜しくもゴールならず。3点目のゴールを奪うことはできなかったが無事に2対0で勝利。アウェイの地で大きな勝ち点「3」を獲得した。これで日本は4勝1敗1分け。3位のオーストラリアが引き分けたのでロシア行きの道筋がはっきりと見えてきた。