GK 西川周作 (浦和レッズ) 6.5→ 相手のシュートは数えるほどだったので基本的には「仕事量の少ない試合だった。」と言えるが、ヒヤッとするシーンはいくつかあった。後半45分の失点シーンは最初のシュートを好セーブで防いだのは称賛に値する。リバウンドボールを決められたのはキーパーの責任ではない。普段の試合以上にミスが許されない状況だったが落ち着いてプレーした。味方選手に安心感を与えるプレーが出来たと言える。
DF 酒井宏樹 (マルセイユ) 6.0→ 後半43分にイエローカードを受けてしまったのは勿体なかった。すでに一度、累積警告で出場停止になっているが、またしてもリーチがかかった。カードがたまると思い切りのいいプレーが出来なくなる時があるので影響が出ないことを望みたい。攻撃に参加するシーンは決して多くなかったがそれでも高い位置を取ったときは上手く攻撃に絡めた印象。MF久保裕やMF本田圭の惜しいシュートを演出した。
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) 6.5→ この日はキックの精度が今一つだった。特に前半の序盤はロングフィードの精度を欠くシーンがいくつかあった。この点は反省材料と言えるが、守備の場面では制空権を握った。サウジアラビアはボールをつないでくるタイプのチームだったのでロングボールを蹴ってくる回数自体は少なかったが長いボールが入って来た時は確実に競り勝った。CBコンビのパフォーマンスは非常に良かったと言える。
DF 森重真人 (FC東京) 6.5→ 90分を通して安定したプレーを見せた。空中戦でも地上戦でもしっかりとした対応を見せて相手フォワードにはほとんど仕事をさせなかった。この日の日本は大半の選手が好プレーを見せたがDF森重の出来は「この中でもいい部類だった。」と言える。唯一、気になったのは前半の立ち上がりのプレスをかけられた時間帯に両CBで落ち着かせることが出来なかった点。慌ててボールを蹴って失うケースが目立った。
DF 長友佑都 (インテル) 6.5→ アジア最終予選は初出場。久々の代表戦になったがいつも通りでアグレッシブにプレーした。岡田JAPANのときからほぼ不動のレギュラーだったので(大事な試合で)スタメンから外れることはほぼ無かった。悔しい思いはあると思うが久々の出番で持ち味を発揮した。2点目のゴールの場面のアシストのアシストは見事。失点シーンに関しては懸命に足を伸ばしてクリアを試みたが本当に惜しいプレーだった。
MF 山口蛍 (セレッソ大阪) 6.5→ 積極的な攻撃参加とハードな守備が光った。特に自分たちがいい形でボールを奪ったときの出ていく迫力は相当なものだった。後半にはCKを獲得したシーンもあったが攻守両面でダイナミズムをもたらしている功績は大きい。残念だったのは失点シーンの対応。食いつきすぎて相手選手に前を向かれたことが全ての原因だった。時間帯や状況を考えると全く慌てる必要性はなかった。この点だけがマイナス。
MF 長谷部誠 (フランクフルト) 6.0→ MF山口蛍が積極的に前に出て行ったこともあって後方で待機する場面が多かったがWボランチのバランス自体は非常に良かった。相手のカウンターへの備えも十分にできており、地味にチームに貢献できたと言える。不用意なミスもほとんどなくてつなぎの部分でも安定していた。MF本田圭やMF香川やDF長友の立場が危うくなっており、ずっとレギュラーを確保しているのはMF長谷部とDF吉田の2人だけになった。
MF 久保裕也 (ヤングボーイズ) 5.5→ あまり経験がないと思われる右サイドハーフでスタメン出場。前半だけで退いたが前半22分にはDF酒井宏のクロスから惜しいシュートを放つなどいくつか見せ場を作った。スタメンで出場した経験のないMF久保裕をスタメン起用するだけでも結構なギャンブルだったが、その上、不慣れなポジション。相当なギャンブルと言えたが、守備の局面でも大きな問題はなかった。まあまあのプレーを見せた。
MF 清武弘嗣 (セビージャ) 7.0→ 怪我の影響なのか、後半19分という早い段階でベンチに下がったが攻撃の中心として大きな存在感を発揮した。前半45分のPKの場面はプレッシャーがかかる状況だったが冷静に流し込んだ。PKを獲得したプレーも見事。それ以外にもいいパスを何度も供給して日本のチャンスのほとんどに絡んだ。本当に怪我をしていないのか?は気になるところであるが、素晴らしい活躍を見せたと言える。
MF 原口元気 (ヘルタ・ベルリン) 7.5 (MOM)→ とにもかくにも後半35分の2点目のゴールを高く評価したい。最後はゴール前でフリーになっていたがあの位置にいることに意味がある。これで日本人初となるアジア最終予選の4戦連発。FW三浦知やFW呂比須ワグナーを超えた。いずれもいいところで奪ったゴールなので余計に価値がある。守備の部分でも存在感を発揮。今の日本代表はMF原口の献身的なプレーに何度も助けられている。軸になって来た。
FW 大迫勇也 (ケルン) 7.0→ 自身はゴールに絡めなかったが存在感は大きかった。ほとんどボールを失わないのは魅力いっぱい。相手CBに激しく来られても何とかできるだけの強さを身に付けつつある。これだけ中央のプレッシャーがかかるエリアでボールをキープできる選手がいると攻撃のバリエーションは格段に増える。1トップのレギュラー確保に向けていいアピールが出来たと言える。守備面での貢献度も非常に高かった。
MF 本田圭佑 (ACミラン) 6.5→ 屈辱のベンチスタートになった。後半開始から投入されたがMF久保裕がまずまずのプレーを見せていたので重圧のかかるシチュエーションだったが質の高いプレーを見せた。不用意なパスはほとんどなくて起点になるプレーもいくつかあった。残念なのは最近はフィニッシュのところが決まらない点。惜しいシュートはどの試合でも作っているがゴール前の味方に当たるなどツキの無さを感じるプレーが多い。
MF 香川真司 (ドルトムント) 6.0→ 大事を取ったのかMF清武が早い時間帯で下がった。MF香川にとっても大事な試合だったが2点目のゴールをアシストした。リプレーを見ると後ろに控えていたMF原口の位置をボールを受ける直前に確認して正確に落とした。MF香川の良さが発揮されたシーンだったと言える。それ以外ではボールコントロールが乱れる場面が多かったので調子自体は良さそうではなかったが重要な得点に絡めたのは良かった。
FW 岡崎慎司 (レスター) なし→ 1対2と1点差に追い上げられた後の後半48分にFW大迫に代わって登場。1トップでプレーした。右サイドの奥でボールをキープしようとしたが成功しなかった。
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