■ ルヴァン杯の準決勝の2ndレグルヴァン杯の準決勝の2ndレグ。浦和レッズとセレッソ大阪の試合は9月25日(日)に埼玉スタジアム2002で行われた。先週の水曜日にヨドコウ桜スタジアムで行われた1stレグは1対1の引き分けだった。浦和は先制ゴールを許したが後半8分にMF小泉佳が同点ゴールをゲット。貴重なアウェイゴールを奪った。C大阪は0対0で終了すると敗退が確定する。決勝進出のためには最低でも1ゴールが必要な状況になった。
ホームの浦和は「4-2-3-1」。GK西川。DF関根貴、岩波、アレクサンダー・ショルツ、明本。MF伊藤敦、岩尾、松崎快、小泉佳、大久保智明。FW松尾。日本代表のDF酒井宏は欠場、U-21日本代表のDF大畑も欠場となった。FWキャスパー・ユンカーはベンチスタート。MFダヴィド・モーベルグはベンチ外となった。右SBは1stレグに続いてDF関根貴が起用された。ヨドコウ桜スタジアムでの初戦は好プレーを見せた。
対するアウェイのC大阪は「4-2-2-2」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、マテイ・ヨニッチ、鳥海、山中。MF奥埜、鈴木徳、毎熊、為田。FW加藤陸、上門。こちらもU-21日本代表のDF西尾が欠場、豪州代表のFWアダム・タガートも欠場となった。U-19日本代表に選ばれていたFW北野颯は海外遠征から戻ってきて1stレグに続いてベンチスタートとなった。先日の浦和戦(A)ではFW加藤陸が決勝ゴールを記録した。
■ アウェイのC大阪が4対0で大勝して決勝進出!試合は驚きの展開になった。立ち上がりから試合を優位に進めたのはC大阪だった。前半23分に右サイドの裏を取ったMF毎熊がゴール前にクロスを入れるとDF明本の足に当たってコースが変わってゴールイン。オウンゴールでC大阪が先制に成功する。前半30分にはMF為田のグラウンダーのクロスから中央に入って来たMF奥埜が見事なコントロールから左足でループシュートを決めて大きな追加点を奪った。
これでアウェイゴールを2つ奪ったC大阪が圧倒的に有利な状況になった。最低でも3ゴールが必要となった浦和は後半開始からMF松崎快を下げてDF馬渡を投入。DF馬渡は左SBでプレーした。後半1分にDF馬渡の強烈なシュートが相手キーパーを脅かしたがこれが浦和にとってこの試合のファーストシュートだった。後半の序盤は浦和ペースになったが後半6分にDF山中のクロスからFW加藤陸が決めて3点目を奪った。
さらに後半35分には途中出場したFW北野颯が中盤でボールを奪ってカウンター。スルーパスから抜け出したMFジェアン・パトリッキがキーパーとの1対1を冷静に決めてダメ押しの4点目を奪った。アウェイで4対0で大勝したC大阪が決勝進出を果たした。10月22日(土)に行われる決勝戦で広島と対戦することになった。ホームで0対4の惨敗を喫した浦和は今シーズンの無冠が確定。ショッキングな大敗となった。
■ 惨敗の浦和は今シーズンの無冠が確定C大阪はクラブ史上3つ目のタイトルを賭けて広島と決勝戦で対戦することになったが今シーズンは3戦全敗。大の苦手にしているが新・国立競技場でリベンジしたい。1stレグは1対1のドローに終わったがヨドコウ桜スタジアムでの試合の後半は圧倒的に浦和が攻め込んだ。後半8分に失点をしたが「1stレグで2点目を奪われなかったこと」が大きかった。C大阪は得意にしている埼玉スタジアムで攻守に躍動した。
1stレグとは違って浦和がアグレッシブではなかった点はC大阪にとって幸運だった。キーパーがGK清水圭からGKキム・ジンヒョンに代わったのも大きかったと思うが浦和は1stレグとは違って前からプレスをかけることはせず。GKキム・ジンヒョンがボールを持ったときはプレッシャーかからなかったので落ち着いてボールを保持することが出来た。「0対0でも決勝進出」という状況が浦和の戦い方を難しくした。
ともに代表プレーヤーを複数人欠いた状態で準決勝の2試合を戦うことになったが日本代表の右SBのDF酒井宏が不在だった分、浦和の方がダメージは大きかった。DF関根貴を右SBで起用したが攻撃的な良さを出すシーンは前半終了間際の決定機くらい。組み立ての部分で貢献する回数も少なかった。左SBのDF明本も本職のSBではないことを考えると「左右のSBがアキレス腱になった。」と言える。
浦和は夏場に攻撃陣が爆発してJ1のリーグ戦も勝ち点を積み上げた。ACLでも決勝進出を果たしたがリーグ戦はここ2試合は0勝1敗1分け。ルヴァン杯も準決勝で大敗して敗退なので一時と比べると勢いは落ちている。リカルド・ロドリゲス監督に対する批判の声も少なくなっていたがホームで0対4の大敗となると、再び、監督に対する批判の声は大きくなるだろう。ルヴァン杯は是が非でも獲得したいタイトルだった。
■ 2021年に続いて2年連続で決勝進出C大阪は2021年に続いて2年連続で決勝進出を果たしたが昨シーズンと比べるとチーム力は雲泥の差である。昨シーズンはリーグ戦では低調。8月末にクルピ監督が退任して小菊監督が就任した。小菊監督になって持ち直してルヴァン杯と天皇杯は勝ち上がったが絶対的な強さは感じられなかった。プレーしている選手たちもそこまでの手ごたえは無かったと思うがこの1年間でチーム力は大きく上がっている。
「完勝」というしかない試合だった。「絶対に点を取らないといけない。」というシチュエーションは逆にC大阪にとっては良かったと言える。今シーズンの浦和戦は今回で4回目。3勝1分けと大きく勝ち越したが過去3試合は浦和に攻め込まれる展開だった。しっかりと守って勝ち点を獲得したが今回は今のチームが得意にしているハイプレスからのカウンターでチャンスを作った。自分たちのサッカーで勝利をつかんだ。
前半30分に生まれたMF奥埜のゴールで決勝進出は大きく近づいたがいい連携からのゴールだった。MF為田、FW加藤陸、MF奥埜など多くの選手が決定機に絡んだ。最後のMF奥埜のシュートは左足のループシュートだったおしゃれなシュートだった。後半6分のFW加藤陸の3点目で「完全に勝負あり」だったが古巣との対戦になるDF山中のクロスは完璧。フリーのFW加藤陸のダイビングヘッドも豪快だった。
浦和とは反対にC大阪は夏の終わりの時期はやや苦労した。公式戦で3連敗を喫したがここ5試合は3勝2分け。調子を取り戻した。天皇杯は準々決勝で広島に敗れたので残ったのはリーグ戦とルヴァン杯のみ。4位とはいってもリーグ制覇は難しいのでルヴァン杯は何としてでも取りたいタイトルになる。広島を苦手にしているが1戦目と3戦目は後半の途中まではC大阪がリードを奪っていた。圧倒された試合は無い。
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▼ 動画の投稿日 (2022年9月3日)
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