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【C大阪×福岡】不遇の時期を過ごしたFW上門知樹。途中出場で今シーズン2ゴール目！ | | |　

■　J1の第23節

J1の第23節。9勝5敗8分けで勝ち点「35」のセレッソ大阪はホームのヨドコウ桜スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。福岡は6勝7敗9分けで勝ち点「27」。C大阪は5位、福岡は10位に位置する。5試合負けなしと好調のC大阪は3位の川崎Fとの差が「2」のみ。ACLの出場権争いに絡んでいる。一方の福岡は10位ながら残留争いに巻き込まれている。16位のG大阪との差は「6」のみ、17位の清水との差は「7」のみ。

ホームのC大阪は「4-2-2-2」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、マテイ・ヨニッチ、鳥海、山中。MF奥埜、鈴木徳、毎熊、為田。FW加藤陸、山田寛。22節の大阪ダービーは出場停止だった左SBのDF山中がスタメンに復帰。DF舩木翔はベンチスタートになった。MF清武、MF原川、FWブルーノ・メンデス、MF中原輝、DF進藤などはベンチ外。FW加藤陸とFW山田寛の2人が4ゴールを挙げてチーム内得点王になる。

アウェイの福岡は「4-2-2-2」。GK永石。DF前嶋、奈良、ドウグラス・グローリ、志知。MF田邉草、前寛之、金森、田中達。FW渡、山岸祐。中断期間中にスタッフを含めて計11人コロナの感染者が発生した福岡はMF中村駿、FWジョン・マリ、FWフアンマ・デルガドがベンチ外。MFジョルディ・クルークス、FWルキアン、MF北島祐などがベンチスタートになった。大卒でC大阪に加入したGK永石は古巣対戦になる。

■　ホームで完勝したセレッソ大阪

試合は立ち上がりの前半5分にC大阪が左サイドでFKを獲得するとDF山中の蹴ったボールに対してDFマテイ・ヨニッチが豪快に頭で合わせてC大阪が先制に成功する。オフに上海緑地申花から復帰したDFマテイ・ヨニッチは復帰後はリーグ戦初ゴールとなった。前半17分にはFW山田寛、前半40分にもFW山田寛がヘディングでゴールを狙った。前半47分にはMF毎熊に決定機が訪れたがGK永石がしっかりと防いだ。

1対0で迎えた後半開始から福岡はDFドウグラス・グローリを下げてDF熊本を投入。最終ラインの選手を変更した。1点リードのC大阪は後半7分にFW加藤陸が抜け出してキーパーと1対1の決定機を迎えたが決められなかった。1点を追う福岡は後半14分にFWルキアン、MFジョルディ・クルークス、MF北島祐を投入。後半の半ば以降はセットプレーからチャンスを作りかけたがなかなかシュートまで持ち込めない。

追加点の欲しいC大阪は後半26分に左サイドからMF為田がクロス。キーパーがはじいたところを途中出場したFW上門が左足で決めて大きな追加点を奪った。FW上門は4節の清水戦(A)以来。久しぶりのゴールとなった。2対0で勝利したC大阪は6試合負けなし。敗れた川崎Fを抜いて4位に浮上した。2位の鹿島との差も「2」。敗れた福岡は5試合ぶりの敗戦となった。勝ち点「27」のまま。残留争いに巻き込まれている。

■　途中出場したFW上門知樹が追加点のゴール！

勝利したC大阪はこれで勝ち点「38」。J1残留の目安とされる勝ち点「38」に到達した。天皇杯とルヴァン杯も勝ち残っているので今後は過密日程になるが仕切り直しの一戦で完勝した。福岡の放ったシュートはわずか3本のみ。セットプレーのチャンスをたくさん与えたのは良くなかったが流れの中で崩されるシーンはほとんどなかった。ダービーを含めてここ最近は拮抗した試合が多かったが久しぶりの完勝と言える。

先制ゴールを決めたのはCBのDFマテイ・ヨニッチだったが豪快なヘディングシュートを突き刺した。わずか1年で中国リーグから戻ってきたが「DFマテイ・ヨニッチが復帰したのは非常に大きかった。」と言える。空中戦の強さは圧倒的。統率力もある。今シーズンのC大阪は調子のいい選手をスタメンで起用しているがGKキム・ジンヒョン、DF松田陸、DFマテイ・ヨニッチ、MF奥埜の4人はほぼフル稼働している。

ダメ押しの2点目を奪ったのはFW上門だったがここに来てチャンスが増えており、結果も出している。鳴り物入りでJ2の岡山から加入したがスタメンの機会はほとんどなくてベンチ外になる機会も少なくなかった、ただ、出場機会を得たときにゴールに絡んで序列が上がってきた。左足でねじ込んだが巧みなトラップからのゴールだった。途中出場した選手の活躍が目立つのが今シーズンのC大阪のいいところと言える。

■　23試合でわずか17得点のみ

敗れた福岡は6勝8敗9分けとなった。今節は下位チームの勝ち点が総じて伸び悩んだが最下位に転落した清水との差も「6」のみ。降格ゾーンが気になるポジションに位置する。今後の対戦相手がかなりハードなのは気になるところ。24節は15位のG大阪との直接対決になるが25節が鹿島(A)、26節が川崎F(H)、29節が横浜FM(A)となる。G大阪との差は「5」なので直接対決で敗れるようだと差が一気に縮まる。

23試合で20失点というのはリーグ最少。手堅いサッカーを展開しているが23試合で17得点というのもリーグ最少となる。ロースコアの試合が多い。この日のように早い段階で先制ゴールを許すと苦しくなる。MFジョルディ・クルークスとFWルキアンがベンチスタートになったので「後半まで耐えて後半の半ば以降に勝負に出る。」という考えはあったと思うがシュートは3本のみ。ほとんどシュートチャンスは無かった。

各種のスタッツを見ると特徴が分かりやすい。「シュート数」と「枠内シュート数」はともに17位。「パス数」も18位となるが「クロス数」は2位。MFジョルディ・クルークスならびにMF田中達の個人技からのクロスが最大の武器となる。クロスの数は多いチームなので中で仕留める選手が重要になってくる。この日は欠場となったが夏の移籍市場で再獲得したストライカーのFWジョン・マリは能力が高いので生かしたい。

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