■ 気になる傾向 日本代表関連の試合以外でも、ACLやクラブW杯の拡大で日本のチームが国際舞台で試合を行う機会が多くなってきている。
ただ、1つ気になるのは、試合前や大会前、大会期間中に、主に、スポーツ新聞が中心であるが、相手チームに敬意を払わない記事や相手チームを見下したような記事が目立つことである。
逆の立場で、日本代表や日本のクラブチームが海外に出向いて行った時に、相手国のマスコミにこのような記事を書かれたらどうだろうか?多少、事実であっても、サポーターはもちろん、選手たちも、そういった記事に刺激を受けて、大きな発奮材料になることは容易に想像できる。
事情を理解している日本人のサポーターであれば、「また、○○スポーツがおかしな記事を書いている。」として嘲笑されるだけであるが、詳しい事情を知らない外国の人からすれば、「日本のマスコミが・・・」あるいは、「日本人が・・・」と見られてしまう。
国内限定のドメスティックな戦いであるならば、少々の「馬鹿記事」も許されるかもしれないが、国際試合を戦う場合、細心の注意が求められる。こういう記事は、百害あって一利なしである。
岡田監督超厳戒!豪指揮官“のぞき魔”扱い…11日・オーストラリア戦 (スポーツ報知)仮想豪州どころかJ2より弱いフィンランド (スポニチ)コアなサポーターは、すでにスポーツ新聞の記事を真に受けないという姿勢は身についているが、一般層は、まだまだ、スポーツ新聞の記事を鵜呑みにしているのが現状である。オシム前日本代表監督も、常々、「日本のサッカーはここ40年間で大きく進化したが、マスコミはほとんど進歩していない。」と苦言を呈していたが、なかなか、進歩の兆しも見えないのが現状だろうか。
「お金」あるいは「視聴率」を生み出すものに対してはヘコヘコした態度をとるが、それ以外のものに対しては傲慢になるという態度を続ける限り、何も変わらない。もちろん、中には、真摯な取材をして、素晴らしい記事を書くプロの記者もいるが、相当数は、単なるサラリーマン記者であり、何も新しいものを生み出そうとはしない。
もし、日本にサッカー文化を根付かせようとするのならば、日本のサッカーマスコミの進歩は不可欠ではないかと思われるが・・・。
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いつも大変参考になるコラムをありがとうございます。
浦和レッズは昨年マスコミにさんざん振り回されました。原因は特定の記者に囲み取材で情報を漏らすフロントや選手が後を絶たないことでした。
今年浦和建て直し改革の一つとして、広報の強化がはかられました。HPのニュース内容が非常に充実し、逆に個別には話さないように徹底されました。
そんなこともありコラムの内容が非常に興味深かったため、当ブログで取り上げさせて頂きました。今後ともよろしくお願いいたします。
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