① 昇格レースを制するのは? → 昨シーズンまでは「2.5」だったJ1昇格のイスが、今シーズンは「3.0」に変更された。J1のチームにとっては自動降格の枠が増えたことは心理的にも痛いが、逆に、J2のチームにとっては大きなチャンスである。
昇格の有力候補と目される札幌、仙台、C大阪、甲府といったクラブはもちろんのこと、ここ数年、確実に力をつけている湘南や鳥栖といったクラブは大きなチャンスを迎えることになる。
② 得点王は誰? → 昨シーズンはFW佐藤寿人がJ2では2人目の日本人得点王に輝き、得点ランキングは日本人ストライカーが独占した。ただ、18得点で得点ランク3位のFW石原とFW藤田がともに大宮に移籍し、
得点王の有力候補は、17試合で9得点を挙げた甲府のFWマラニョンと16試合で8ゴールを挙げたC大阪のFWカイオの二人だろうか。2008年は途中加入ながらゴールを量産した二人がフルシーズン戦えれば20ゴール以上は見えてくる。
日本人ではアビスパ福岡に加入したFW高橋泰とセレッソ大阪のMF香川真司に期待。19得点で得点ランク2位だったFW高橋は周囲のレベルが上がった時、ゴール数を上積みできるのか。また、2008年は日本代表と五輪代表の試合で6試合の欠場を余儀なくされながらも得点ランク6位の16ゴールを挙げたMF香川には、前例のないミッドフィールダーでの得点王の可能性も。
③ 昇格組の動向は? → 栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山の3チームがJ2昇格を果たした。これで18チームのリーグ戦が実現した。ここ数年の昇格組の成績を見てみると、簡単には勝利を重ねられないことは明確だが、昇格クラブらしく思い切りのいいアグレッシブなサッカーでリーグをかき回してほしいところ。
栃木SCは2008年のJFLで30試合で16ゴールを挙げた元C大阪のMF佐藤悠介、カターレ富山はJFL通算で224試合で103ゴールを挙げているエースストライカーFW長谷川満、ファジアーノ岡山は2008年JFL新人王とベストイレブンのFW喜山康平に期待。
④ 移籍組の活躍は?J2有数のストライカーだったFW石原とFW藤田の二人が流出したものの、MF香川、FW荒田らJ1行きも噂された有力選手がチームに残留し、各クラブはなかなか充実したオフを過ごした。
中でもインパクトが大きかったのは、熊本から福岡に移籍したFW高橋泰、草津から鳥栖に移籍したMF島田裕介、名古屋から熊本に移籍したMF藤田俊哉の3人か。ともにチームの中心選手としての活躍が期待されるとともに、チームリーダーとしての役割も求められる。
⑤ ブレークを期待する選手は?出場機会を求めて、今シーズンもJ1から有望な選手がJ2に移籍してきた。栃木のFW河原、水戸のFW高崎とMF森村、徳島のMF青山といった選手達である。
他にも、C大阪のFW柿谷曜一朗、福岡のMF鈴木惇、東京VのFW河野といったU-20世代の選手にも躍進をしたいところである。
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