■ 2011年以来となる残留争い浦和は26節を終えた時点で8勝11敗7分けで勝ち点「31」。15位と残留圏ギリギリに位置する。次の27節で対戦する鳥栖は勝ち点「27」。16位と入替戦圏内に位置する。「4差」となる15位の浦和と16位の鳥栖の直接対決なので「残留争いの行方を大きく左右する大一番」と言える。仮に鳥栖が勝利するようだと残留争いはさらに混沌とした状態になる。決定力に課題を抱える鳥栖はフォワード陣がキーになるだろう。
浦和が残留争いに巻き込まれるのは珍しい。2011年以来になるがこのときはJ1で15位。ギリギリで生き残った。この年はクラブOBのゼリコ・ペトロビッチ監督を招聘したが結果を出せず。堀監督になってから少し持ち直して何とか生き残ったが最終的な勝ち点は「36」だった。16位で降格となった甲府は勝ち点「33」だったのでその差は「3」のみ。辛くもJ1に残留することが出来たがあの時以来の残留争いになる。
9位の神戸以下のチームが残留争いに巻き込まれているが9位以下の10チームの中で「近年、残留争いを経験していないのは浦和くらい」である。順位がどうであれ、プロである以上、どの試合もプレッシャーはかかるが、上位争いをしている時に感じるプレッシャーと残留争いをしている時に感じるプレッシャーは全くの別物であると言われる。「残留争いの経験の少なさ」は浦和にとってはネガティブ要素になり得る。
大変な状況になっているが現実的な話をすると「現時点でも浦和がJ2に降格する可能性は非常に低い。」と言える。17位の松本山雅との差は「7」になるがここから松本山雅が一気に勝ち点を積み上げて浦和を追い抜く可能性はかなり低い。また、仮に16位に終わって参入決定戦に回ったとしても「アウェイの埼玉スタジアムでの一発勝負の90分の戦いで勝利できそうなJ2のチームはなかなか見当たらない。」と言える。