ヴァンフォーレ甲府→ 開幕から8試合負けなしと突っ走ってずっと上位をキープして来た甲府だったがここ7試合は2勝5敗と低調。順位は9位まで後退した。6連勝中となる2位の柏との差は「10」。自動昇格は難しくなってきた。6位の岡山との差は「4」なのでプレーオフ出場は十分に狙えるが「2位以内に入らないとJ1に昇格するのは難しい。」という今のプレーオフのレギュレーションを考えるとJ1復帰に黄色信号が灯りつつある。
今シーズンの甲府は35才のFWピーター・ウタカや33才のDFエデル・リマなどベテランの選手が中心になっている。「若手」と言える年代の選手で主力を張っている選手はほぼゼロになる。「暑くなる夏場をどう乗り切るのか?」はポイントの1つだったが本格的に梅雨が明けて夏のシーズンが到来する前段階で調子を崩している。ズルズルと後退することは避けないといけないので踏ん張りどころを迎えている。
伊藤彰監督の解任を求める声も出始めているが今夏の動きは最小限にとどまっている。現時点で確定しているのはFWジュニオール・バホス(→FC岐阜)の移籍のみ。昨シーズンは怪我に苦しみながらJ2で19試合で11ゴールを記録する活躍を見せたがFWピーター・ウタカの加入やMFドゥドゥの復帰で立場は微妙になっていた。J2のリーグ戦ではわずか6試合の出場にとどまっていたので「致し方ない放出」と言える。
他にはGK小泉(群馬)の加入が濃厚。同じように出場機会に恵まれなかったMF後藤京(→群馬)の移籍も濃厚となっているが、加入が濃厚のGK小泉が定位置を確保して主力として活躍する可能性は非常に低いことを考えると「現状打破のための補強はほぼない。」と言える。22才のMF森晃太が存在感を発揮し始めているが良くない空気を変えることが出来る活きのいい若手を1人 or 2人くらい獲得したい。