■ 「夏の移籍」と「個人昇格」は増加中昨夏はW杯の直後ということもあってJリーグの夏の移籍市場が活発だった。世界的なスーパースターであるMFイニエスタやFWフェルナンド・トーレスの加入が大きな話題になったが日本人選手もFW金崎やFW大久保やDF丸山やDF中谷進など日本代表クラスの選手が移籍を決断した。4人はいずれも「J1のクラブからJ1のクラブへの移籍」だったが、「J2のクラブからJ1のクラブへの移籍」も多かった。
しかも、その後、J1でも目立った活躍を見せた選手が多かった。MF小野瀬(山口→G大阪)、FW山崎凌(徳島→湘南)、DF大崎玲(徳島→神戸)、MF古橋(FC岐阜→神戸)はJ1でも目立った活躍を見せた。今シーズンは開幕直後の3節が終了した時点でMF中川風(FC琉球→横浜FM)が移籍を決断したが今後は「シーズン途中での移籍」や「J2からJ1 or J3からJ2のクラブへの移籍」はますます増えていくだろう。
もちろん、主力を引き抜かれる側は大変である。実際にFC琉球はMF中川風がいた開幕3試合は3連勝を達成したが彼が抜けてからは11試合で2勝4敗5分けとなる。穴を埋められずに苦労しているが各選手は個人事業主なので「より評価の高いリーグを目指すこと」や「自分を高く評価してくれるチームに移籍すること」は当然の話である。「ドライ移籍」とも言えるがこの流れを止めるのはかなり難しいと言える。
1人目 : FW イバ (横浜FC)→ 今シーズンは13試合で5ゴールと低調。スタメンから外れる試合も目立っている。それでもJ2の得点ランキングで3位タイ。J2の中では飛び抜けた実力を持ったストライカーになるが思うようなシーズンにはなっていない。34才になったので年齢的な衰えを心配する声も出始めているが「J2のトップストライカー」の獲得に興味を示すJ1のクラブは少ないだろう。最前線で圧倒的な存在感を発揮することが出来る。
2人目 : MF 三鬼海 (モンテディオ山形)→ 首位を走る山形の不動の右WBとして活躍中。13節を終えた時点でのラストパスの本数はJ2で4位。山形に加入して2年目となるが絶大な存在感を発揮している。右足のキックの精度が高くてプレイスキッカーを任されているが精度の高い右足から多くのチャンスを演出している。ビルドアップ能力も非常に高い。市場価値は高まっているがチームが好調なので夏に移籍を決断する可能性は低いだろう。
3人目 : FW イ・ヨンジェ (ファジアーノ岡山)→ 夏の補強は攻撃的なポジションを補強するチームが多くなる。点の取れるフォワードを補強して一気に浮上していくというのは珍しくないが、やはり、J2で結果を残している選手はターゲットになりやすい。元・韓国代表のFWイ・ヨンジェは14試合で9ゴール。J2の得点ランキングの首位タイを走っている。今の環境に満足していると思うが、やはり、代表復帰を目指すのであればJ1の方がアピールはしやすい。
4人目 : DF 熊本雄太 (モンテディオ山形)→ 早稲田大出身でプロ2年目となるが右ストッパーの位置で攻守に貢献している。186センチとサイズに恵まれており、積極的な攻撃参加からチャンスに絡む場面は少なくない。長身CBでありながらボールを持ったときは効果的なプレーが出来る。ずっと3バックの右でプレーしているので「4バックのCB」としてどの程度やれるのか?は分からないが「J2でプレーするCBの中では指折りの有望株」と言えるだろう。
5人目 : DF 伊藤槙人 (水戸ホーリーホック)→ 14試合でわずか5失点のみ。驚異的な失点数を誇る水戸の守備の要として大活躍中のDF伊藤槙の評価は急上昇している。「J2屈指のCB」と評価される選手になったので興味を示すJ1のクラブが出てくるのは確実と言える。大卒6年目で28才。プレーヤーとしては最盛期と考えられる。183センチと高さがあってスピードもある。J1でプレーした経験はないがJ1でもある程度はやれそうな実力を持っている。
6人目 : DF 河面旺成 (大宮アルディージャ)→ 開幕から主に左ストッパーで起用されている。自身にとっては新しいチャレンジになるが「3バックの左」をうまくこなしており、最近は左WBでプレーするケースも増えている。大卒2年目の2018年にレギュラーポジションを確保。J2で38試合に出場したが、「サイズがあって、左利きで、攻撃力のあるCB兼WB兼SB」の価値は高い。ポテンシャルは相当に高いので興味を示すJ1のクラブは少なくないだろう。
7人目 : DF 毛利駿也 (ツエーゲン金沢)→ 大卒2年目となるが新加入のDF長谷川巧の台頭もあって今シーズンはスタメンから外れる試合が多くなっている。良さを出し切れずにプレーヤーとしての評価や価値は下がっているが逆にそういうときは他クラブにとっては狙い目になる。左右のSBをこなせる選手で、かつ、左右両足で正確なプレーが出来る若手のSBは貴重。「市場価値が下がっているタイミングで獲得を画策するクラブ」はクレバーである。
8人目 : MF 藤村慶太 (ツエーゲン金沢)→ 高卒で加入した仙台ではなかなか出場機会に恵まれなかったが2018年に金沢に期限付き移籍すると才能が開花。ボランチの要として大きな存在感を発揮しており、今シーズンはここまでJ2最多の得点数を記録している金沢の不動のゲームメーカーとしてベストイレブン級の活躍を続けている。「J2屈指のボランチ」と評価される選手になったので獲得に乗り出すJ1のクラブが出てきても何ら不思議はない。
9人目 : MF 前寛之 (水戸ホーリーホック)→ 前兄弟の弟になる。札幌でも一定以上の出場機会を得ていたが水戸で主力として活躍している。2018年は怪我のためで遅れたがシーズン途中でスタメンを確保。今シーズンは開幕から絶対的な主力として活躍中。攻守に目立った活躍を見せて2位と上位争いをする水戸の柱の1人になっている。自身の評価は急上昇している。総合力の高いボランチですべての能力が高い万能型のボランチになる。
10人目 : MF 前貴之 (レノファ山口)→ 前兄弟の兄。今シーズンは弟のMF前寛之がJ2でベストイレブン級の活躍を見せているが兄も右SBとしてチームに貢献している。いろいろなポジションでプレーできるユーティリティーな選手になるが札幌U-18の先輩であるDF西大伍(神戸)と同じでサイドからゲームをコントロールすることが出来る。SBの位置から大きな存在感を発揮できる選手は日本には少ないことを考えると希少価値は相当に高い。
2019/05/22 【Jリーグ】 夏の移籍市場で「J1のクラブへの個人昇格」がありそうな選手 (20名) (前編)
2019/05/22 【Jリーグ】 夏の移籍市場で「J1のクラブへの個人昇格」がありそうな選手 (20名) (後編)
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