■ 4月30日(月)に契約解除11節を終えた時点で2勝4敗5分けで勝ち点「11」。下位に低迷するヴァンフォーレ甲府は吉田達磨監督との契約を解除することを4月30日(月)に発表した。吉田監督は2015年に柏、2016年に新潟を指揮して2017年に甲府の監督に就任したが3度目の監督挑戦も短命に終わった。まだ44才なので指導者としては若手の部類に入るが柏時代も成功したとは言えない成績だったので3回連続で不本意な成績に終わった。
開幕前の甲府の評価は非常に高かった。「大宮・千葉・甲府の3強が自動昇格争いの中心になるだろう。」という見方が一般的だったが、11試合を終えたわずか2勝。11試合で9得点/10失点。極度の得点力不足に陥った。「今シーズンもJ2は大混戦」と言われているが上位チームとの差は相当に広がっており、2位の岡山との差は「13」。簡単には追いつくことが出来ないほどの差がついており、待ったなしの状況である。
4月21日(土)に行われた9節の松本山雅戦(H)で敗れた後、サポーターがスタンドに居残る騒動が起こったが、このときに「リーグ戦で3連勝することを約束した。」と報じられた。10節の愛媛FC戦(A)、11節の千葉戦(H)、12節の山口戦(H)が対象だったが、最初の愛媛FC戦(A)はスコアレスドロー。いきなり躓いた。この時点では何も動きは無かったが、2試合目の千葉戦(H)も1対1のドロー。ここで決断が下された。
11節の千葉戦(H)は1対0とリードを奪って終盤を迎えたが後半50分にDF近藤直に同点ゴールを食らって1対1のドローに終わった。柏ユース出身のDF近藤直に引導を渡される結果になった点は因縁めいたものを感じる。当然、ここまでアウェイ戦は5戦全敗だった千葉も必死だったが「終了間際に同点ゴールを許して勝ち点3を逃す。」というのは引き分け方としては最悪である。契約解除もやむなしと言える。