■ J1は6月18日(土)に再開 中断していたJ1は6月18日(土)に再開する。3週間ぶりのリーグ戦となるが次の節が17節なので早くも折り返し地点を迎えることになる。16節が終了したが優勝争いは3強(横浜FM・川崎F・鹿島)の争いになっており、柏・C大阪・FC東京・広島・鳥栖も上位争いに参加している。8位の鳥栖と9位の京都の差が「4」なので8位の鳥栖までが上位争いに参加している。前評判の低かった柏や鳥栖は勝ち点を積み上げている。
9位の京都と10位の名古屋と11位の札幌は勝ち点「20」となる。16位の清水と17位の湘南は勝ち点「13」なのでその差は「7」。京都・名古屋・札幌なども油断はできない。残留争いに巻き込まれていると言えるのは13位のG大阪よりも下の6チームになる。G大阪と湘南の差は「4」のみ。最下位の神戸は勝ち点「11」となるがここ5試合は2勝2敗1分けとまずまず。ロティーナ監督になってやや持ち直している。
残りは18試合となるが「J1の残留争いはかつてないほどの豪華な顔ぶれ」と言える。G大阪・浦和・磐田・清水・湘南・神戸の6チームが中心になっているが湘南を除くといずれもJリーグの中では規模の大きいクラブである。先のとおり、前評判が低かった柏・鳥栖・京都などが順調に勝ち点を積み上げているので「このあたりの規模の大きいクラブがJ2に降格しても何ら不思議はない状況になっている。」と言える。
■ 「3強の一角(川崎F・浦和・横浜FM)」に挙げられた浦和 今シーズンのJリーグはサプライズの多いシーズンになっているが開幕前の時点では「3強の一角(川崎F・浦和・横浜FM)」に挙げられた浦和がわずか2勝のみというのは信じ難い。ドロー地獄にはまって16試合を戦って2勝5敗9分けとなる。6節から9試合勝ちなしと苦しんでいるがオフは積極的な補強を行って期待の大きいシーズンだったこともあってリカルド・ロドリゲス監督に対する批判の声は大きくなっている。
浦和は今シーズンが「3年計画の3年目」になる。リカルド・ロドリゲス監督になってからは2年目なので就任2年目でありながら「3年計画の3年目」となって必要以上に結果が求められる状況になっている点は気の毒に感じるが名門クラブがここまで勝てないと批判の声が出てくるのは当然の話である。再開初戦はホームの名古屋戦になる。低迷していた名古屋の状態は上がってきたので厄介な相手である。
監督交代に反対するサポーターが多くなっているが、リカルド・ロドリゲス監督が退任することになった場合、(監督よりも)フロントに批判の声が集まるのはほぼ確実。「よほどのことがない限りはリカルド・ロドリゲス監督を斬ることはない。」と言える。良くも悪くも同監督と心中するしかない状況になっているがフェイエノールトのFWブライアン・リンセンの加入はほぼ確実となった。新戦力にかかる期待は大きい。
■ 監督交代を実施したのは16位と低迷する清水 中断期間中に監督交代を実施したのは16位と低迷する清水になる。U-21日本代表のFW鈴木唯がブレイクするなど明るい話題がないわけではないがこちらもここまで2勝のみ。16試合で2勝7敗7分けとなる。浦和と同様で引き分けが多いのでそれなりに勝ち点は稼げているが16試合で勝ち点「13」というのはなかなか厳しい。17位の湘南とは同じ勝ち点になる。清水も「2度目のJ2降格」の危機を迎えている。
ブラジル人のゼ・リカルド監督が就任したが「スピード感と創造性あふれるサッカーをしたい。」とコメントしている。近年の清水は監督交代も多くてどんなサッカーをしたいのか?は誰にも分らない状況になっている。またしても新しいやり方を取り入れることになるがU-23アジア選手権に出場したFW鈴木唯とMF松岡大とFWオ・セフンがいない中、中断期間中にどこまでチーム作りが進んだのか?は注目点になる。
同県のライバルである磐田も15位と残留争いに巻き込まれている。16試合で3勝7敗6分けとなるが再開後は鳥栖(H)→川崎F(A)→広島(A)なので上位との対戦が続いていく。いきなり正念場と言える。MF遠藤を筆頭にベテランがたくさん主力を担っているのでノビシロはあまり期待できないが新加入のMFドゥドゥ、高卒1年目のMF古川、大宮から獲得したMF黒川など若手世代が出場機会を得て頑張らないといけない。
やはりと言うべきか、大エースのFWルキアンを引き抜かれたのが痛かった。FWルキアン自体は移籍先の福岡で思うような活躍が出来ずに苦労しているが磐田はエースの穴を埋められない。代役候補だったFW杉本健は14試合で無得点。FWファビアン・ゴンザレスは主に途中出場で11試合に出場して3ゴールを挙げているがCFのゴール数が伸びないとチームは乗れない。伊藤彰監督の頭痛のタネになっている。
■ 17位の湘南が最も苦しいのは明らか。 磐田と同じ1994年にJリーグに昇格した湘南は17位。もともと開幕前から評価は低かったが予想されたとおりで苦しいシーズンになっている。16位の清水ならびに18位の神戸はすでに監督交代を実施したが湘南の山口智監督の去就に関するニュースは流れておらず。ルヴァン杯のプレーオフラウンドもC大阪に連敗して敗退となったが「残留争いをしているチームの中でどう考えても一番苦しいのは湘南」と言える。
やはり、下位6チームの中でもG大阪・浦和・磐田・清水・神戸などは地力もしくは資金力がある。噛み合ったら or 夏に獲得した新戦力がフィットしたら or 何かしらのきっかけをつかんだら一気に勝ち点を伸ばして残留争いから抜け出すことはあり得るが湘南に関しては残留争いから抜け出すところはイメージしにくい。最後まで残留争いに巻き込まれる可能性は高いが「残留争いの経験値」は湘南が一番豊富である。
近年はほぼ毎年、残留争い巻き込まれているが全て乗り切ってきた。切羽詰まった状況になったときの勝負強さはある。逆に湘南は若手がたくさんいるので各選手が伸びる可能性はある。GK谷、MF田中聡、MF畑大雅、MF平岡大、FW町野などは短期間で大きく成長する可能性を秘めている。ここからの4試合のうち、3試合がホーム戦となるがアウェイで川崎Fを下した試合のように臆することなくチャレンジし続けたい。
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