■ J3の第4節J3の第4節。昇格1年目ながら2勝1分けと負けなしのいわきFCはホームのいわきグリーンフィールドでカターレ富山と対戦した。2021年のJ3の得点王のFW川西を獲得した上位候補のカターレ富山は開幕戦はアウェイで愛媛FCに逆転で勝利したが2節と3節は敗れた。ここまで1勝2敗とやや出遅れた。J3は福島が開幕3連勝と好スタートを切った。3節を終えた時点では福島・長野・鹿児島・いわきFCが無敗となる。
ホームのいわきFCは「4-2-2-2」。GK鹿野。DF嵯峨、家泉、星キョーワァン、日高大。MF宮本英、山下優、岩渕弘、鈴木翔。FW古川大、有馬幸太郎。開幕から4試合連続で同じスタメンとなった。ボランチのMF山下優は2021年のJFLでMVPとベストイレブンに選ばれた。他には右SBのDF嵯峨、左SBのDF日高大、ストライカーのFW古川大もベストイレブンに選ばれている。GK鹿野とDF家泉は大卒1年目になる。
対するアウェイの富山は「3-1-4-2」。GK山田元。DF大畑、林堂、鎌田翔。MF末木、松本雄、安藤由、椎名、姫野。FW川西、マテウス・レイリア。開幕戦で途中出場ながら2ゴールを挙げたFW大野耀はこの日もベンチスタート。開幕から4試合連続でスタメンから外れている。期待の新戦力のFW川西にはまだ移籍後初ゴールは生まれていない。右WBのMF松本雄は新潟医療福祉大出身で大卒1年目となる。
■ いわきFCは開幕から4試合負けなし試合は好調のいわきFCがペースを握る展開になった。立ち上がりから勢いよく攻め込んだ。前半20分に右SBのDF嵯峨が得意のドリブルで仕掛けてから利き足ではない左足でクロスを入れるとニアサイドに入ってきた右SHのMF岩渕弘がバックヘッド気味に決めてホームのいわきFCが先制に成功する。大卒3年目のMF岩渕弘は嬉しいJ3初ゴールとなった。前半は1対0といわきFCがリードして折り返した。
1点を追う富山は後半開始からインサイドハーフのMF椎名を下げてストライカーのFW大野耀を投入。FW川西のポジションが少し下がった。後半12分にFW大野耀のシュートのこぼれ球に反応したFW川西にチャンスが訪れたが決めることは出来なかった。後半18分にはFWマテウス・レイリアを下げてベテランのFW高橋駿を投入する。点取り屋のFW高橋駿も今シーズンは開幕から4試合連続の途中出場となった。
追いつきたい富山は後半37分にクイックリスタートからうまい具合に相手CBとの競り合いを制してシュートチャンスを迎えたFW大野耀が倒れ込みながらアウトサイドで決めてアウェイの富山が1対1の同点に追いついた。FW大野耀は開幕戦以来のゴールとなったが4試合とも途中出場ながら早くも3ゴール目となった。試合は1対1の引き分けに終わった。いわきFCは逃げ切りには失敗したが4試合負けなしとなった。
■ 昇格1年目ながら躍進しそうないわきFCJ3は過去を振り返ってみても昇格1年目のチームが躍進するケースが多い。2015年に昇格1年目ながらいきなりJ3を制覇した山口が代表例に挙げられるが今シーズンの昇格チームであるいわきFCも開幕ダッシュに成功した。これで2勝2分けとなったがJFLとJ3のレベルの差はあまり大きくないと考えられる。「前年のJFLで上位に食い込んだチームは過去の例から問題なくJ3でも通用する。」と言える。
昨シーズンの宮崎に続いていわきFCも上位争いに参加しそうな雰囲気を漂わせているが2021年の宮崎と同様でJリーグで実績のある選手は少ない。知名度のある選手もDF星キョーワァンとFW有馬幸太郎くらい。そもそもとしてJリーグ初挑戦となる選手がかなりの割合を占めるが臆することなく堂々とチャレンジしている。次の5節は同じように無敗を維持している長野とのアウェイ戦。面白い試合になるだろう。
2021年のJFLで活躍した選手がJリーグの舞台でも輝いているが目立つのは何と言っても右SBのDF嵯峨になる。青森山田高出身でMF高橋壱(千葉)やGK廣末(ラインメール青森FC)が同期となる。冬の高校選手権の決勝戦は前橋育英高と対戦して5対0で大勝した世代になるがいわきFCでは右SBで起用されて開幕からの4試合で1ゴール2アシスト。高い攻撃力を持っている。ドリブルでの仕掛けが大きな武器となる。
勿体無かったのは失点シーンになる。富山がクイックリスタートを行ったこともあって最終ラインはやや準備不足だった。FW大野耀に対してDF星キョーワァンとDF家泉の両CBが2人で対応したがうまくボールを保持されてシュートまで持ち込まれた。人数は足りていたので慌てる必要はなかった。悔いの失点の仕方になった。アウトサイドでのシュートだったのでプロ1年目のGK鹿野も止めることはできなかった。
■ FW大野耀は早くも3ゴール目富山は何とか追いついて勝ち点「1」を獲得した。シーズンの序盤に昇格組に敗れるのはショックが大きいので何とか追いつけたのは良かった。FW大野耀はこの日も途中出場だったが上手い具合に体を使ってマイボールにした。最後は倒れ込みながらのシュートになったがストライカーらしい泥くさいゴールだった。早くも今シーズン3ゴール目となったFW大野耀はスタメン奪取に向けて猛アピールを続けている。
後半開始からFW川西のポジションを下げてFWマテウス・レイリアとFW大野耀とFW川西の3人を同時に起用したが「インサイドハーフの選手の得点力」を上げたい富山なので2021年のJ3の得点王のFW川西をインサイドハーフで起用するというのは有りである。FW川西はボランチでもプレーできるほど器用な選手なので問題なくインサイドハーフをこなすだろう。FW川西が下がり目にいるとゴール前の厚みも増す。
キーパーは4節にして早くも3人の選手がスタメンで起用されている。1節はベテランのGK西部が起用されて3節は大卒4年目のGK齋藤和が起用された。2節と4節はGK山田元がスタメンだったが「誰が正キーパーになるのか?」は分からない状況である。2節以来のスタメンとなったGK山田元は危ないボールの処理から大ピンチを招いてしまったがチャンスを与えられたときにアピールをして定位置を確保したい。
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▼ 動画の投稿日 : 2022年3月20日
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