■ J1の開幕戦J1の開幕戦。残留争いに巻き込まれながら何とかJ1残留を果たした湘南ベルマーレはホームのレモンガススタジアムで柏レイソルと対戦した。柏も残留争いに巻き込まれたが終盤に残留を確定させた。MF永木(鹿島)やMF米本(名古屋)やFW瀬川祐(柏)などを獲得した湘南は「クラブ史上最高の補強が出来た。」と言えるがFW瀬川祐はいきなりの古巣対決となった。逆に柏はMFクリスティアーノ(→長崎)が流出した。
ホームの湘南は「3-1-4-2」。GK谷。DF舘幸希、大岩、山本脩。MF米本、岡本拓、畑大雅、茨田、平岡大。FWタリク、瀬川祐。7年ぶりに復帰したMF永木はベンチ外。U-22日本代表のMF田中聡はベンチスタート。新加入組ではMF米本とFW瀬川祐の2人がスタメンで起用された。FWウェリントンとFW町野はベンチスタートになったので長身フォワードはスタメンで起用せず。スタメンは背の低い選手が大半になる。
アウェイの柏は「3-1-4-2」。GKキム・スンギュ。DF大南、高橋祐、古賀。MF椎橋、中村慶、三丸、マテウス・サヴィオ、山田雄。FW細谷、ドウグラス。高卒4年目のMF山田雄がスタメン出場。J1では通算3試合目の出場となる。「補強の目玉」と言えるFWドウグラスには得点源になることが期待される。鳥栖から加入したアタッカーのFW小屋松はベンチスタート。FWドウグラスとMF中村慶の2人が新加入選手になる。
■ 前半34分のDF大岩のレッドカードで・・・。試合はどちらかというと湘南ペースになった。立て続けにFWタリクがシュートチャンスを作った。やや劣勢の柏だったが前半34分に右サイドの裏のスペースに飛び出したFW細谷に対して湘南のCBのDF大岩が後ろから腕を引っ張って倒してイエローカード。2枚目のイエローカードとなったDF大岩は前半のうちに退場となった。これで流れは大きく変わった。その後は柏がボールを保持して攻め込む展開になった。
湘南はすかさずFWタリクを下げてDF石原広を投入。3バックは継続となった。数的優位の中で攻めあぐねた柏は後半開始してすぐの時間帯にFWドウグラスが足を痛めて負傷交代するアクシデントが発生する。代わってFW小屋松が投入された。柏はあまりいい流れではなかったが後半21分に右WBのMF中村慶がエリア内でMF石原広に倒されてPKを獲得。MFマテウス・サヴィオがコース隅に決めて先制に成功する。
さらに後半30分にはMFマテウス・サヴィオのパスからフリーで抜け出したMF三丸が中央に折り返すとMF山田雄がシュート。これはGK谷が防いだが湘南にとっては運悪くゴール前にいた湘南の選手に当たってFW小屋松のところにこぼれると途中出場のFW小屋松がしっかりと流し込んで決定的な2点目を奪った。2対0で勝利した柏はアウェイで勝ち点「3」を獲得した。湘南にとっては悔いの残る試合になった。
■ ベテランらしからぬ判断ミスでレッドカードどちらも「降格候補の1つ」に挙げられている。残留争いのライバルになる可能性が高い相手とのホーム戦なので湘南としては確実に勝ち点「3」を獲得したかったが前半34分のDF大岩のレッドカードで全てが狂った。FW細谷との競争になったがDF大岩が先に触ってクリアをした。クリアがやや不十分でラインの外に出る前にFW細谷が追いつく可能性はあったが「即、大ピンチになる。」というわけではなかった。
GK谷も飛び出してきたので「GK谷がボールをキープしてマイボールにする。」であったり、「外に蹴ってCKにはせずにスローインとして再開」という可能性もあった。クリアがやや不十分になってしまったので咄嗟に焦ってしまったと思うが慌てる必要は全くなかった。2枚目のカードを出した清水主審の判断は全くもって正しかったが「必要のないプレーで退場になったDF大岩のプレーは残念だった。」と言える。
ベテランらしからぬ判断ミスだったが退場になったことでMFタリクは前半途中でベンチに下がってMF平岡大も前半のみの交代。DF大岩の代わりに出場したDF石原広がPKを献上しているので各方面に迷惑をかける退場になった。それまでの流れはまずまず良かったことを考えるとかなり不用意だった。後半開始から投入されたFW町野は孤立しながらも攻守に奮闘したが先制された後もチャンスはほとんど作れず。
先のとおり、「クラブ史上最高の補強が出来た。」と言えるほど充実した補強が出来たので期待値は相当に高まっているが冷静に考えてみると「課題だった攻撃陣の補強はそこまで進まなかった。」と言える。流出の多いチームなので「主力や有望株の流出がほぼ無かった。」という点だけでも高評価できるが攻撃の部分で+αをもたらすことができる新戦力はMF瀬川祐とFW若月くらい。今年も得点力不足に苦しむだろう。
注目のMF瀬川祐は古巣対決だったが出来としては可もなく不可もなく。やはりと言うべきか、10人になった後はなかなかボールを触れなくなった。アンカーの位置で起用されたMF米本は後半17分までプレーしたが攻撃面で大きな貢献ができるタイプのボランチではない。2節が鳥栖戦(A)、4節が京都戦(H)になるが鳥栖や京都も「降格候補の1つ」に挙げられている。当然のことながら早い段階で初勝利が欲しい。
■ 昨シーズンの開幕戦と真逆の展開に・・・。前評判が非常に低い柏にとってはとてつもなく大きな意味を持つ勝利になった。「開幕戦と言っても1/34に過ぎない。」とも言われるが開幕戦で勝利できるといろいろな面でプラスの効果が生まれる。数的優位になった後も攻めあぐねたがMF中村慶が仕掛けてPKを獲得。湘南の選手は主審に詰め寄ったが足自体はがっつりとかかっていた。上手く相手のファールを誘って倒れたMF中村慶のプレーは巧みだった。
柏は2021年の開幕戦と真逆の展開になった。昨シーズンの開幕戦はアウェイのC大阪戦だったが前半35分にDF上島が一発レッドで退場。10人になった後、FW大久保とMF坂元にゴールを許して0対2で敗れたが退場者が出た時間帯はほぼ同じ。スコアも同じだった。開幕からの8試合は1勝6敗1分けと大きく出遅れたが今回は白星スタート。ちばぎんカップの千葉戦を含めると2連勝。好スタートを切った。
退場者を誘発したFW細谷は2トップの一角で起用されたが精力的なプレーを見せた。攻撃に不安を抱えていることを考えるとFW細谷、FW森海渡、FW小屋松、MFマテウス・サヴィオの役割は相当に重要になってくる。心配されるのはエース候補のFWドウグラスが足を痛めて途中交代となった点。着地をしたときに足を捻ったと思われるがすぐに×印が出たので軽傷ではないと思われる。離脱となるとダメージは大きい。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月8日) ・・・ 100名分のまとめ
★ 現在の投票数 → 409票
→ 最大で20人まで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2022/01/10 【J1】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:240名)
2022/01/08 【J2】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:139名)
2022/01/09 【J3】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:52名)
2022/01/22 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 1:川崎F、2:浦和、3:横浜FM、4:鹿島、5:神戸、6:名古屋~
2022/01/19 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 7:東京、8:C大阪、9:G大阪、10:札幌、11:福岡、12:広島~
2022/01/16 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 13:清水、14:磐田、15:鳥栖、16:湘南、17:京都、18:柏~
2022/02/07 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:C大阪、2:湘南、3:浦和、4:横浜FM、5:FC東京、6:福岡~
2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:清水、8:神戸、9:鹿島、10:磐田、11:札幌、12:京都~
2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:広島、14:川崎F、15:G大阪、16:名古屋、17:柏、18:鳥栖~
2022/02/05 全エントリーの一覧 (2018年-2022年)
- 関連記事
-