※ 2021年12月26日(日)の夜の時点での暫定評価。 9位 : 川崎フロンターレ ・・・ C+
→ 毎度の話になるが川崎Fは移籍に関するニュースがなかなか流れない。浦和・G大阪・名古屋・FC東京・神戸・横浜FM・C大阪あたりは良くも悪くもオフ期間中はたくさんの移籍話がメディアに流れされる。話題の中心になりやすいが「J1の有力クラブの中では唯一」と言っても過言ではないほど川崎Fは情報漏れが少ないクラブである。「川崎Fが○○を狙っている。」という情報が流れるケースはかなり少ない。
今オフも同様である。移籍に関する噂は少ないが名古屋や広島なども獲得に乗り出して大争奪戦になっていたMF瀬古樹(横浜FC)の獲得が決まった。ボランチならびに右SBでプレー可能。クレバーでキックの精度が高い選手なので川崎Fのサッカーに合う可能性は高い。本職はボランチになるが「DF山根視の控え」がずっと手薄であることを考えると本格的に右SBにコンバートされる可能性も無きにしも非ずである。
最も話題になったのはFW宇佐美(G大阪)の件になる。G大阪の至宝の獲得を画策して「すでに正式オファーを提示した。」、「移籍金を支払うつもり」と報じられた。去就が注目されたがG大阪に残る決断をした。MF旗手のセルティックへの移籍はほぼ確実。MF長谷川竜也(→横浜FC)も抜けたのでアタッカー系の選手を探している最中だと思うが「どのクラスの選手を獲得できるか?」は大きな注目点に挙げられる。
MF長谷川竜也の移籍の噂が流れたときは「代わりにMF松尾(横浜FC)を獲得するのでは?」と言われたがMF松尾は浦和への移籍がほぼ確実となった。MF松尾は浦和ユース出身なのでその点は大きかったと思うが「複数のJ1クラブ間で争奪戦となっていた。」と報じられているので具体的な名前は出ていないが「川崎Fが獲得に乗り出していたのではないか?」と思われる。彼は補強ポイントに合致した選手だった。
他に補強が必要なのはCBになる。DFジェジエウが長期離脱して復帰は早くても2022年の秋頃になる。DF谷口彰とDF山村和がいるがもともとCBの枚数は不足気味だった。DFジェジエウの怪我が無かったとしても補強が必要だったポジションなので「即戦力のCBの獲得に動いているのは確実」と言える。ただ、言うまでもなく、DFジェジエウの穴を埋めることが出来る選手というのはJリーグにはなかなかいない。
8位 : 京都サンガ ・・・ B-
→ 2010年以来のJ1復帰を果たした京都は超・積極的な動きを見せている。「キジェ・チルドレン」を中心に数えきれないほどの選手が獲得候補に浮上したがDFヨルディ・バイスの契約満了が現時点では最大のニュースと言える。「母国のオランダに戻りたいのではないか?」と言われていたが、結局、J2の岡山に移籍する可能性が高まっている。京都入りが確実なDF井上黎(岡山)とトレードのような形になる。
選手の入替えは激しい。曹貴裁監督のサッカーにフィットしきれなかったMF庄司、DF森脇、MF中野克、MF曽根田、DF黒木恭、MF上月などが契約満了になった。ユース時代から年代別代表の常連として活躍して期待の高かった長身アタッカーのMF上月が契約満了になったのは残念だった。一方、J2で評価を高めたMF川崎颯、GK若原、MF福岡慎、DF麻田のユース出身カルテットの残留が確定したのは良かった。
とにもかくにもDFヨルディ・バイスの穴をどう埋めるのか?が目下の焦点になるが残留が決まったDF麻田に加えてDFメンデス(甲府)、DF井上黎(岡山)、DFアピアタウィア・久(仙台)の加入が確実視されている。DF麻田とDFメンデスは左利きになる。J1レベルで考えるとスピードに大きな不安を抱えるDFヨルディ・バイスとの契約を更新しないというのはあり得る選択になるが吉と出るか?凶と出るか?はまだ分からない。
攻撃陣はFWピーター・ウタカの残留が決定した。長身フォワードのFW山崎凌(名古屋)の獲得も決定したので夏に獲得したFWイスマイラは放出対象になる可能性が出てきた。他にはFW豊川(C大阪)の獲得が決定。FW大前(群馬)の加入もほぼ確実。サイドアタッカーのMFマルティノス(山形)の加入もほぼ確実。MF金子大(浦和)の期限付き移籍も確定したので選手層は相当に分厚くなる。DF荻原もレンタル延長が確定した。
「クラブの本気度」が伝わってくる補強になっているが目下の注目点はキーパーになる。GK清水圭(→C大阪?)は移籍の可能性が高まっているので噂になっていたGK林彰洋(FC東京)もしくはGKマイケル・ウード(アルメレ・シティ)のどちらかとの交渉がまとまった可能性が高い。派手な動きを見せているがDFアピアタウィア・久やDF井上黎などを適正価格以上のお金を出して獲得しているのはかなり気になるところ。
7位 : ヴィッセル神戸 ・・・ B-
→ 夏に獲得したFW大迫とFW武藤嘉が活躍してACLの出場権を確保した神戸は静かなオフになっている。早々にMF扇原(横浜FM)の獲得が決まったがinの情報もoutの情報も神戸にしては少ない。DFトーマス・フェルマーレンの契約満了が発表されたが主力の流出はほとんど or 全く無さそうな状況なので顔ぶれが大きく変わることはないと思われる。アジア屈指の巨大戦力でACL制覇を目指すことになるだろう。
MF扇原の加入が決まったときにMFセルジ・サンペールの退団の噂が流れたが続報はなし。信頼の出来るメディアが退団の可能性を報じているわけではないので「現時点では残留の可能性の方が高い。」と言える。中盤はMFイニエスタ・MF山口蛍・MF扇原・MFセルジ・サンペールという経験のある選手を軸にしてMF郷家、MF井上潮、MF佐々木大樹、MF中坂など若手も積極的に起用していく方針だと思われる。
パワーアップしそうなのはキーパーになる。今シーズンもGK前川とGK飯倉が激しいポジション争いを繰り広げた。結局、出場試合数はともに19試合。ほぼ互角だったがU-24ドイツ代表のGKブローダーセン(横浜FC)の加入が濃厚と報じられている。フィードの部分ではGK飯倉はもちろん、GK前川と比べても見劣りするが188センチの長身でセービングの技術は高い。神戸のサッカーに馴染めると大きな戦力になる。
最も大きな話題になっているのはDF槙野(浦和)の加入になる。天皇杯の決勝戦でも千両役者ぶりを発揮したが「CBとSBの両方をこなせる選手」というのは神戸の補強ポイントだったので補強ポイントに合った選手と言える。DF小林友やDF山川などもいるが「現時点ではDF菊池流のパートナーの最有力候補」に挙げられる。何だかんだで今シーズンも浦和で31試合に出場しており、途中までは主力として活躍した。
他には11試合の出場にとどまったDF大崎玲は退団の可能性あり。ドリブラーのMF汰木(浦和)の加入が決定的と報じられている。左サイドから仕掛けられる選手としてパリ世代のMF小田がいるが2021年は3試合の出場のみ。サイズとスピードを兼ね備えたMF小田は将来を嘱望されているが神戸でほとんど or なかなか出番を得られないのであればJ2のクラブなどに期限付き移籍するのがベターと考えられる。
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