サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

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【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (東京ヴェルディ・町田ゼルビア・ヴァンフォーレ甲府) (2020年) | | |　

東京ヴェルディ　・・・　C+

→　永井秀樹監督になって2年目の東京Vは2008年以来のJ1復帰を目指すことになるが「どういうシーズンになるのか？」の予想は難しい。監督交代後はパスをつなぐサッカーに取り込んでおり、機能した試合もいくつかあるが、思うようなサッカーができない試合も多かった。監督としての実績が乏しい永井秀樹監督に対して懐疑的な見方をする人は依然として少なくない。東京Vに対する一般的な評価は高くない。

ただ、オフの補強は十分に満足できるものだった。inの情報もoutの情報もなかなか聞こえてこなかったのでヤキモキしたサポーターは多かったと思うが年が明けてからビッグニュースがいくつか飛び込んできた。最大のニュースはFW大久保の獲得になる。37歳という年齢や磐田時代のパフォーマンスを考えると「ピークの時期ははるかに過ぎている。」と言えるが何だかんだで点の取り方を良く知っている選手である。

「J2であれば2桁ゴールはクリアできるのでは？」と思われる。チャンスメイクの仕事もこなせる選手なので結構な存在感を発揮しても不思議はない。さらにポジティブに考えられるのは若手の流出がほぼなかった点になる。MF藤本寛、MF森田晃、MF山本理などの有望株は流出しなかった。毎オフのように若手の有望株の流出に苦しんできた東京Vにとっては快挙と言える。悪い流れをいったん断ち切ることが出来た。

GK上福元の流出は驚きだったがすぐにGKマテウスの獲得が決定した。サイズがあってフィード力の高い優秀なキーパーである。安定感は増すだろう。東京Vユース出身のDF高橋祥が戻ってきたこと、精度の高い左足を持つDF福村の獲得に成功したこと、2019年に覚醒したMF小池純の引き留めに成功したこともポジティブに考えられる。新たに加わった吉武コーチがうまく監督をサポートできれば上位争いも可能である。

町田ゼルビア　・・・　B-

→　2018年の秋にサイバーエージェントが経営権を獲得して新体制になった町田だったが昨オフの補強は最小限にとどまった。派手な動きは見せなかったのでやや拍子抜けさせられたが18位と低迷。残留争いに巻き込まれた。2019年はクラブ名などの変更問題で揺れたが今オフは一転して積極補強を行った。力のある選手や実績のある選手をたくさん獲得できたので「オフの補強に成功したクラブの1つ」に挙げられる。

注目と期待が集まるのは元・セルビア代表のFWステファン・スチェポビッチになる。186センチとサイズに恵まれた大型ストライカーの獲得に成功して前線に軸が出来た。また、U-23セルビア代表経験のあるサイドアタッカーのMFアレン・マソビッチも能力の高い選手である。強力な外国人コンビの加入で課題の攻撃力がアップする可能性は高い。FWステファン・スチェポビッチには15ゴール程度は期待したい。

日本人選手もMF吉尾、MF高江、DF水本、GK秋元などの獲得に成功した。2019年にチーム内MVP級の働きを見せたMFロメロ・フランクが抜けたので「ボランチが質も量も十分ではない点」は気になるが両外国人にMF平戸、MF吉尾、FW中島裕などがいる攻撃陣はタレントが一気に増えた。G大阪からの期限付き移籍となるMF高江はこの顔ぶれだとボランチで起用される可能性が高いが彼がキーマンになるだろう。

一方の守備陣はGK秋元とDF水本の獲得に成功した。32歳のGK秋元は年齢的な衰えが感じられるようになってきたが長きに渡って湘南の正キーパーを務めてきた実績がある。大きな補強になる可能性はある。MF平戸、MF吉尾、DF佐野海など若くて優秀な選手が徐々に増えてきたが冬の高校選手権で活躍したFW晴山岬にかかる期待も大きい。能力の高いストライカーなので1年目から活躍するかもしれない。

ヴァンフォーレ甲府　・・・　C-

→　プレーオフの1回戦で徳島と引き分けてJ1復帰を逃した甲府はJ2で3年目のシーズンになる。J1復帰が目標になるが今オフは苦戦を強いられた。20ゴールを挙げたFWピーター・ウタカが流出して、DFエデル・リマとの契約は満了。日本人選手ではMF小椋、MF田中佑、MF松橋優、FW佐藤洸、MF武岡、MF横谷といった実績のある選手も契約満了になったので30歳以上の選手の多くがチームを去ることになった。

高齢化が進んでいたので「致し方ない選択だった。」とも言えるがMF小椋やMF横谷あたりは主力だった選手である。思い切った決断と言える。誤算はMF曽根田とDF小出が流出した点になる。どちらも大卒で甲府に加入して主力になりつつあった選手である。年齢的にもキャリア的にも「これからの甲府を引っ張っていかないといけない立場の選手」だったがDF小出は大分、MF曽根田は京都への移籍を選択した。

たくさんの選手が抜けた一方で加入が決まったのはFW松田力、MF泉澤、MF野澤、MF武田将、MF山田陸、DF藤田優、FWラファエルなど。福岡との契約が満了になったFW松田力を獲得できたのは良かったが補強した選手の顔ぶれはかなり地味である。2009年～2012年まで大宮でプレーして攻撃の中心になったFWラファエルの全盛期はスペシャルだったが36歳という年齢を考えると過度な期待はできない。

「J2の22クラブの中で最もオフの移籍市場で苦しんだチームの1つ」に挙げられるがポジティブなニュースはFWハーフナー・マイクが練習に参加している点になる。高確率で本契約になると思うがサポーターにとっては嬉しいニュースになる。近年はどのクラブでも出場機会に恵まれていないので「どのくらいの力があるのか？」は分かりかねるが195センチの高さは魅力いっぱい。甲府の救世主になるかもしれない。

　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (モンテディオ山形・水戸ホーリーホック・栃木SC)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (ザスパクサツ群馬・大宮アルディージャ・ジェフ千葉)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (東京ヴェルディ・町田ゼルビア・ヴァンフォーレ甲府)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (松本山雅・アルビレックス新潟・ツエーゲン金沢)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (ジュビロ磐田・京都サンガ・ファジアーノ岡山) (2020年)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (レノファ山口・徳島ヴォルティス・愛媛FC) (2020年)
　→　　【J2】全22クラブの開幕前の戦力評価 (アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、V・ファーレン長崎、FC琉球) (2020年)

★　現在の投票数　→　229票

　　　→　最大で20人まで選択して投票することができます。
　　　→　「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)

受付期間(J2編)

　2020年1月7日(火)～2020年2月20日(木)まで

　　　→　J1の開幕戦(2月21日)の前日までです。
　　　→　不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
　　　→　順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
　　　→　同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。

　　　→　早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
　　　→　誤字・脱字・抜け・漏れにはくれぐれもご注意ください。
　　　→　たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に参加してください。

【質問内容】

　(項目1) ハンドル名
　(項目2) 年代
　(項目3) 性別
　(項目4) 地域
　(項目5) 好きなJリーグのチームはどこですか？ (複数選択可)
　(項目6) J2の全22クラブの順位を予想をしてください。
　(項目7) その理由を簡潔にお書きください。
　(項目8) 好きなクラブ以外で2020年のJ2で注目するクラブとその理由をお書きください。
　(項目9) 2020年のJ2で注目する選手とその理由をお書きください。
　(項目10) 2020年のJ2でブレイクすると思う若手選手は誰ですか？
　(項目11) 好きなシステムや好きなスタイルは何ですか？(省略可)

・投稿用フォーム (J1編)　→　https://form1ssl.fc2.com/form/?id=d891dd2db0db8597
・投稿用フォーム (J2編)　→　https://form1ssl.fc2.com/form/?id=1d0624440ac55df6
・投稿用フォーム (J3編)　→　https://form1ssl.fc2.com/form/?id=855132f3d67e69b7