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【J2】全日程の1/3が終了。J1昇格を果たすのは長崎か？北九州か？徳島か？磐田か？新潟か？それ以外か？ | | |　

■　全日程の1/3を消化

J2は全日程の1/3を消化した。「真夏の5連戦」が終了したがまだまだ先は長い。「残りの4か月弱で28試合」をこなす必要があるので超・ハードな日程である。怪我人もたくさん発生しているので例年以上の総力戦になっているが14節を終えた時点で10勝2敗2分けで勝ち点「32」の長崎が首位に立っており、10勝3敗1分けで勝ち点「31」の北九州が2位に位置する。現時点で自動昇格圏にいるのは長崎と北九州になる。

どちらも前評判は高くなかった。「順位予想バトル(J2編)」に参加した170名のうち、長崎を1位に予想したのは8名のみ。2位と予想した人も12名のみだった。長崎の平均予想順位は7.60位。J2の22クラブの中で7番目の評価だった。北九州の評価はさらに低くて平均予想順位は16.44位。下から5番目の18番手だった。60.0％に相当する102名が北九州を「16位以下」と予想しており、「降格候補の1つ」に挙げられた。

3位の徳島は8勝3敗3分けで勝ち点「27」となる。2位の北九州との差は「4」、4位の磐田との差は「5」なので上との差も下との差も少し広がっているが好位置につけている。長崎は2018年、徳島は2014年にJ1を経験したがどちらも1年のみで降格となった。昇格1年目のJ1は最下位に沈んだが「2度目のJ1昇格」に向けて好スタートを切った。一方、北九州は「クラブ史上初のJ1昇格」を目指している最中になる。

北九州がJ1昇格を達成した場合は「2017年の長崎以来のJ1初昇格チームの誕生」になる。8連勝中と勢いに乗る北九州がどこまで連勝記録を続けられるのか？が目下の注目点になるがまだ全体の1/3を終えたところである。先は長い。2011年の栃木SC、2015年の金沢、2016年の岡山、2019年の水戸などは昇格争いに絡んで初昇格の期待が膨らんだが夢は叶わず。J1昇格を達成するのは相当に大変である。

■　4位は磐田、5位は新潟、6位は甲府、7位は京都

J1経験がほとんど or 全くない3チームが自動昇格争いの中心になっているので今シーズンのJ2の昇格争いにはフレッシュさが感じられるが「どこが3強に離されずに食らいついていけるのか？」も目下の注目点になる。上位3チームはなかなか勝ち点を取りこぼさないので4位以下との差は徐々に広がっている。勢いに乗り始めている長崎・北九州・徳島の3チームに離されずに付いていくのは簡単なことではない。

4位は磐田、5位は新潟、6位は甲府、7位は京都、8位は東京V、9位は大宮、10位は千葉なので、4位以下は「J1経験の豊富なクラブ」ばかりになるが開幕前に本命視された磐田は6勝4敗4分けで勝ち点「22」。苦しい戦いが続いている。ただ、シュート数・パス数・クロス数・ボール支配率・ペナルティエリア進入回数・30mライン進入回数などはいずれも1位 or 2位なので「J2屈指の攻撃陣」であるのは間違いない。

攻め込みながら決められないシーンが目立つが地力はある。2位の北九州との差は「9」なので簡単には追いつけない勝ち点差になっているが、当然、諦めないといけないほどの差ではない。夏の移籍市場でCBのDF山本義(横浜FM)を期限付き移籍で獲得したが金沢で主力として活躍したDF山本義には即戦力の期待がかかる。DF山本義のCB起用に目途が立つようだとDF伊藤洋をボランチで起用することもできる。

新潟は5勝2敗7分けとなる。「2敗のみ」というのは長崎や甲府と並んでJ2で最少タイ。負けない戦いが出来ている。しかも、スコアレスドローに終わった栃木SC戦を除くドローゲームの6試合はいずれも「追いついてのドロー」なのでビハインドの展開になった場合でも高確率で勝ち点を獲得できている。新潟はJ2に降格して早くも3年目になるがまずまずのスタートを切った。十分に2位以内を狙える戦力と言える。

■　FWイバを獲得した大宮アルディージャ

期待が集まるのは清水から期限付き移籍で加入したFW鄭大世になる。国際経験が豊富なストライカーは2016年のJ2で得点王に輝いている。ここ2年間は怪我の影響もあって力を出せていないがパワフルなストライカーである。192センチのFWファビオが離脱した後、引き分けが多くなっているが、FWファビオの復帰も間近に迫っている。大卒ルーキーのFW矢村も悪くないのでフォワードの駒は豊富になってきた。

6位以下のチームで注目したいのはFWイバ(横浜FC)を獲得した大宮になる。開幕4連勝のあと、2勝5敗2分けと苦しんでいるが、J2で絶対的な存在感を発揮したFWイバの獲得に成功した。CFは明らかな補強ポイントだったが最高クラスの選手を獲得することに成功した。もちろん、今シーズンはほとんど出番が無かったのでコンディションは気になるがFWイバの加入でMF黒川など2列目の選手が蘇る可能性は高い。

福岡は5勝5敗3分けで勝ち点「18」。13位と出遅れた。攻守の要になるはずだったMF前寛之が新型コロナに感染して離脱するなど誤算の多いシーズンになっている。2位の北九州との差は「13」なので限界ギリギリの勝ち点差になっている。降格1年目の松本山雅は3勝7敗4分けで勝ち点「13」。大きく出遅れた。2位の北九州との差は「18」なので1年でのJ1復帰は難しくなった。極めて難しいシーズンになっている。

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