■ 曹貴裁監督のパワハラ問題湘南ベルマーレは曹貴裁監督のパワハラ問題で揺れているが当事者である曹貴裁監督は当面の間はチームを指揮することは出来なくなった。「パワハラをされた側がパワハラをされたと感じたらOUT」という昨今の日本社会の風潮には全く賛同できないが、冷静に第3者的な立場の人間から見た場合、「パワハラに相当する。」もしくは「パワハラと認定される可能性がある。」という言動は無数にあったと考えられる。
よって、Jリーグあるいはクラブが調査を行った結果、「パワハラはなかった。」と結論付けるというのはほぼ無理だと個人的には考える。Jリーグのみならず、スポーツ界全体でパワハラは大きな問題になっているので、しっかりとした基準を決めないといけない時期に突入していると思うが、曹貴裁監督の名誉が短期間で回復されることは考えにくくて、一旦は身を引かざる得ない状況になっていると考えられる。
曹貴裁監督は今年で8年目。今、湘南にいる選手のほとんどは曹貴裁監督が育てた選手あるいは曹貴裁監督によって鍛えられた選手あるいは曹貴裁監督を慕って加入した選手になる。クラブ規模がJ1の中では最小レベルの湘南が、近年、ここまで存在感を発揮できているのは曹貴裁監督によるところが大きい。今シーズンの途中で曹貴裁監督がチームを去るようだと危機的な状況に陥ることは容易に想像できる。