■ 退任は不可避なのか?湘南は2018年は最終節まで残留争いに巻き込まれながら最終節で名古屋と引き分けて勝ち点「1」を獲得。何とか「J1残留」を果たした。過去には出身地である京都の監督への就任が噂されたこともあったが2012年に湘南の監督に就任してからずっと湘南の監督を任されており、今シーズンが就任8年目になる。当然のことながら、クラブ史上最長。「同じチームで8年目」というのはJリーグの歴史の中でも長い部類に入る。
2013年と2016年は力及ばずJ2に降格しているが2012年と2014年と2017年はJ1昇格を達成している。特に印象深い2014年は31勝3敗8分けという圧倒的な強さを見せてJ2優勝を果たしている。開幕から14連勝を達成するなど他クラブを圧倒した2014年の湘南は「J2史上最強のチームの1つ」と言われているが曹貴裁監督になってからは「J1昇格が3度、J2降格が2度」なので浮き沈みの激しいチームである。
「湘南スタイル」という確固たるスタイルを構築しつつ、一定以上の結果を残しているので、当然、指導者としての評価は高い。MF永木やDF遠藤航など核となる選手をたびたび引き抜かれながらこれだけの成績を残しているが「コンプライアンス違反で退任濃厚」と報じられている。今シーズンは22節を終えた時点で11位。2連勝したことで「2年連続のJ1残留」に大きく前進した中で驚きのニュースが飛び込んできた。