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2024年3月 4日 (月)

帝国マスコミのイスラエル虐殺報道

 皆様は関心はもっていたが、10月7日以降、あるいはそれ以前の数十年注意を払っていなかった場合、イスラエルの大虐殺に関し帝国メディアが報じる際に、それが起きる。

ケイトリン・ジョンストン
2024年3月2日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 今や多くの人々が「小麦粉虐殺」と呼んでいるもので、木曜日ガザ市近郊で、切望されていた救援トラックの食料を待っていた民間人にイスラエル軍が発砲した後、少なくとも112人のガザ住民が殺害され、数百人が負傷した。

 Euro-Med Human Rights Monitorによる初期調査でイスラエル国防軍の自動小銃と戦車両方から群衆に発砲され銃撃犠牲者数十人が事件後入院したことがわかった

 もちろん、イスラエルのPR権益を損なわないよう公開情報をどう組み立てるのが最善かをナラティブ・マネージャーが考え出すにつれ、この事件のイスラエル版は、その日のうちに変化している。現在、イスラエル国防軍が群衆に発砲したのをイスラエルは認めているが、死傷者の大半はこれが原因ではないと主張し、実際はパレスチナ人が人の「殺到」でお互い踏みつけて危害を加えたと言っている。基本的に、現在の主張は「確かに我々は彼らを撃ったが、それが彼らの死亡原因ではない」というものだ。

 イスラエル軍がパレスチナ人に発砲し始めたのは、兵士がパレスチナ人に「脅威を感じた」からだとイスラエル国防軍は主張しているが、これはイスラエルが自らを犠牲者とみなさない場合、イスラエルが犯しうる残虐行為などあり得ないことを意味する。危険なパレスチナ人を英雄的に撃退したイスラエル国防軍をイタマル・ベン-グヴィル国家安全保障大臣はここぞとばかりに称賛し、この事件は、ガザ地区への援助トラック進入を許し続けるのは危険すぎることを証明していると主張した。

 この残虐行為に対し、イスラエルの情報操作機構はとんでもないが、欧米帝国主義マスコミは更にひどい。食料を待っている飢えた人々をイスラエルが虐殺したとは言わないために連中が見出しで演じる言葉の体操は、おぞましくはないにせよ、実に印象的だ。

 Netflix殺人ミステリー番組の要約のような「飢えたガザの人々が車列に群がる中、体の激突、イスラエルの銃声、致命的犠牲者」がニューヨーク・タイムズの見出しだ。

 「イスラエルとガザ当局者が非難を交わす中、混沌とした援助物資配送は致命的」とワシントン・ポストの不可解な見出しは書いている。

 「ガザでの食糧援助関連死が停戦交渉を複雑にしているとバイデン大統領が述べた」とガーディアン紙は報じている。「食糧援助関連死」? 本気か?

群衆が救援を待っている間に100人以上殺害されたとハマスが運営する保健省は述べている」とBBC見出しは報じている。ここでガザ保健省の死者数は信頼できると考えられているためイスラエル諜報機関が内部記録に使っている事実にもかかわらず、死者数を故意にハマスと結びつけ死者数に疑問を投げかける試行錯誤戦術をイギリス国営放送は使っている。

 「大混乱事件で少なくとも100人が死亡し、700人が負傷した」と言うCNNは制御不能に陥った男子学生社交パーティーを描いているようだ。

 別のCNN見出し「ガザの食糧援助現場でのイスラエル銃撃で大虐殺」は、あたかも大虐殺とイスラエル銃撃が、不幸にもほぼ同時期に起きた二つの無関係な現象であるかのように書いている。

 CNNも殺害を「食糧援助での死者」と繰り返し呼んでいるが、あたかも彼らを殺したのは食糧援助で、非常に具体的で名指し可能な国家権力の軍でないかのようだ。

 (他の報道機関を通じてCNN職員が匿名で報じているのが、主に新CEOマーク・トンプソンが主導し、イスラエル情報利益に大きく有利な報道を偏向させる他に類を見ないほど攻撃的なトップダウン圧力がCNN内部にあるためなのは、注目に値するだろう。)

 皆様が関心はもっていたが、10月7日以降、あるいはそれ以前の数十年注意を払っていなかった場合、イスラエルの大虐殺に関し帝国メディアが報じる際、それが起きる。

 欧米マスコミというプロパガンダ機関は、欧米政府高官の言論歪曲専門家と見分けがつかないやり方で活動し、欧米帝国と同盟諸国を肯定的に、敵を否定的に描く。

 これは、ニュースを報道し、世界で起きていることに関する情報を提供するためではなく、政治的現状と現状が支持する世界を支配する権力構造への同意をでっち上げるために欧米メディアが存在しているせいだ。我々の国々のプロパガンダと冷酷な独裁政権のプロパガンダの唯一の違いは、独裁政権下で暮らす人々は自分がプロパガンダされているのを知っているのに対し、欧米人は報道を鵜呑みにして公平な事実と信じるよう訓練されていることだ。

 しかし、ガザの破壊は、益々多くの欧米人に起きている事実に警鐘を鳴らしているが、残虐行為が露骨であればあるほど、プロパガンダ機関は、彼らの隠れ蓑にするため、より強硬なものを必要とするためだ。CNN社員が自社CEOを内部告発したり、上司が10月7日にハマスによる集団レイプを主張する残虐行為プロパガンダを制作し極めて酷いジャーナリズム不正行為を犯したとニューヨーク・タイムズ社員がインターセプトに語ったりするのを目にするのもそのためだ。

 ガザで起きていることで唯一良いのは、自分たちの社会やメディアや世界について聞かされてきたこと全てが嘘である事実に欧米人を目覚めさせていることだ。幻想に亀裂が入りつつあり、真実や平和や正義に関心を持つ我々は、それに注意を向ける手助けをする必要がある。そこから本物の変化が本当の可能性になって行くのだ。

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 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/03/02/when-the-imperial-media-report-on-an-israeli-massacre/

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 Judging Freedom マクロン、ウクライナにNATO軍派兵の可能性と狂気発言

 ダグラス・マグレガー氏 ステにウクライナには既にNATO諸国兵士がいる可能性

 イスラエルは人質交渉を避けるため猛爆撃で殺害と指摘。

Douglas Macgregor: Israel Proactively BOMBED TO KILLED Hostages To AVOID Negotiations! 27:39

 Alex Christoforou アメリカ、ガザに食糧を空中投下。わずかな食糧投下ではなく、イスラエルに即時停戦させろ。と現地の声。

Gaza airdrop. WSJ, Putin's not so punishing terms. Ukraine summer collapse. Price of victory 32:47

 東京新聞 朝刊 特報面の左上隅にある「本音のコラム」今日は大矢英代さん

ある米空軍兵の死

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米大統領選、NYT世論調査、トランプ支持48%、バイデン43%、昨年12月の前回調査(2ポイント差)より差拡大。白人、低教育層でトランプ支持強い。各々の政策で個人的に利益を得たのはバイデンでは20%、トランプでは42%。国の方向間違ってるが65%、正しいが25%。

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