« 紅海:近視眼的アメリカのもう一つの誤算 | トップページ | バイデンこそ、トランプならそうなるはずと人々が恐れていたもの »

2024年1月17日 (水)

ガザにおけるイスラエルの大量虐殺作戦を守るためにイエメンを爆撃する欧米帝国

 これがアメリカ帝国の正体だ。アメリカ帝国は常にこうだった。これら連中は自分たちが何者かを正確に我々に示している。

ケイトリン・ジョンストン

2024年1月12日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 オーストラリア、カナダ、バーレーン、オランダの後方支援に支えられて、トマホーク・ミサイルと戦闘機を使って、イエメンの12カ所以上の拠点をアメリカとイギリスが攻撃したと報じられている。「フーシ派反政府勢力が使用しているイエメン国内の標的」に対する攻撃は「紅海の国際船舶に対するフーシ派による未曾有の攻撃への直接反撃」だとバイデン大統領声明は主張している。

 紅海の船舶に対するフーシ派攻撃に対する、この政権の「反撃」に関して、バイデン声明が言及していないのは、紅海での攻撃自体が、ガザにおけるイスラエルの人道に対する罪に対する反撃である事実だ。ガザ地区でイスラエルが大量虐殺を犯したとして南アフリカが控訴している国際司法裁判所での訴訟手続き初日後に攻撃が行われた事実も言及されていない。

 だから大量虐殺を止めようとした中東の最貧国をアメリカとイギリスが爆撃したのだ。それだけでなく、フーシ派の権力掌握を阻止する試みに彼らが失敗した、2015年から2022年に何十万人もの人々を殺害したサウジアラビアの大量虐殺行為を何年も支援した、まさに同じ国を爆撃したのだ。

 攻撃に先立ち、正式にはアンサラッラーとして知られるフーシ派は、アメリカと同盟諸国のいかなる攻撃に対しても激しく報復すると威嚇していた。アメリカのいかなる攻撃に対する反撃も、数十機の無人機と数発のミサイルを使用した最近のフーシ派の攻勢より「大きくなる」とフーシ派運動を率いるアブドゥルマリク・アル・フーシは述べた。

 「我々イエメン国民はアメリカを恐れる人々ではない」とフーシはテレビ演説で述べた。「アメリカとの直接対決を我々はいとわない。」

 イエメンへの差し迫った攻撃を、実行直前にハフィントン・ポストのアクバル・シャヒド・アフメドに伝えた匿名アメリカ高官は、空爆は「問題を解決しない」と不満を漏らし、その手法は「まとまりある戦略にはならない」と述べた。

 バイデンが中東でより広範な戦争に火をつけるリスクについて、舞台裏で現政権高官は益々神経質になっているとアハメドは以前報じていた。今回のエスカレーションは、フーシ派が報復を誓ったことと相まって、この懸念の重みを増している。

 この全ては一体何のためだろう? ガザでパレスチナ人を何ヶ月も虐殺するイスラエルの能力を守るためだ。

 これがアメリカ帝国の正体だ。アメリカ帝国は常にそうだった。

 この連中は、彼らが一体何者かを正確に我々を示している。

 我々はおそらく彼らを信じるべきだろう。

_______________

 私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はNo. 10より (CC BY-NC-ND 2.0) 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.0

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/01/12/western-empire-bombs-yemen-to-protect-israels-genocide-operations-in-gaza/

----------

 紅海は世界的アポカリプスの始点?

Col. Douglas Macgregor: Is Biden Starting a Regional War in The Middle East? 42:38

 東京新聞 朝刊 特報面

 大阪万博より能登復興だろ

 本音のコラムは斎藤美奈子氏 「自粛の背景」

 日刊IWJガイド

「元米国防情報局情報将校が『ウクライナ国民の破滅に責任があるのはNATOに加盟させるという死刑宣告をしたジョー・バイデン!』と告発!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 戦争のために高齢者に死を! ウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナへの追加支援に反対する米フロリダ州知事デサンティス氏を名指しで非難!】「軍事支援がなければ、ウクライナは1100万人の年金受給者への年金が払えず、高齢者は死んでしまう」というのがゼレンスキーの理屈!「年金を支払えば軍事費が減るので、『高齢者のために兵士が死ぬ』」とも発言!! 停戦すれば、兵士は死なずに済む! なぜ、停戦しないのか!?(『RT』、2024年1月12日)

【第2弾! 米債務残高が史上初めて34兆ドルを突破し、34兆10億ドルに! JPモルガンは米国経済を「茹でガエル」に例え、BRICSの脱ドル化とあわせて大惨事になると警告!】さらに加えて、中東でイスラエルに加担して参戦! ウクライナでのロシアとの「代理戦争」では白旗をあげる決断もできず! 戦費次第では一気に破綻に!?(『スプートニク』のXへの投稿、2024年1月14日)

« 紅海:近視眼的アメリカのもう一つの誤算 | トップページ | バイデンこそ、トランプならそうなるはずと人々が恐れていたもの »

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

NATO」カテゴリの記事

イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事

Caitlin Johnstone」カテゴリの記事

イギリス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 紅海:近視眼的アメリカのもう一つの誤算 | トップページ | バイデンこそ、トランプならそうなるはずと人々が恐れていたもの »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ