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2023年6月14日 (水)

ワシントンの悪魔全員こちらに勢揃いで地獄はもぬけの殻

タチアナ・オブレノビッチ
2023年6月11日
Strategic Culture Foundation

 アメリカ主導のNATOが対テロ戦争のふりをしている恐ろしい現実は大部分隠されてはいるが本質的には人類に対する戦争だとタチアナ・オブレノビッチは書いている。

 善と悪はお互い並んで行進している。これは、この記事にふさわしい題名と紹介文を書いている時に思い出したセルビアの精神科医、哲学者、思想家ヴラデタ・イェロティッチ博士の本の書名だ。

 我々の何人かは当時、元アメリカ大統領ロナルド・レーガンがソ連を「悪の帝国」と非難して、ソビエト連邦にアメリカの悪を投影した時に行った演説を覚えている。多くの人がアメリカ茶番を信じるよう騙された。2023年に早送りすると、幸いなことに、世界中の他の多くの人々が今や事の真理を見ている。

 アメリカが率いるロシアに対するNATO代理戦争の最初から手段はたまたま不幸なウクライナだったが、NATOの対テロ戦争を装う邪悪な価値は本質的には人類に対する戦争だ。

 偶然ではなく、ロッキードマーティンの株価は一株あたり45ドルから450ドル以上に跳ね上がった。ノースロップグラマンもだ。ジェネラルダイナミクスは一株あたり38から200ドル以上。ボーイングもだ。

 適切に語っているのはロジャー・ウォーターズの賢明な言葉だ。「戦争は途方もなく儲かる。非常に速く金を使うのが実に容易なので、実に膨大な金を生み出す。莫大な財産が稼げるのだ。だから戦争を推進し、継続し、合法的に戦争をしかけられる「相手」となる人々を確実に特定する誘因が常にある。」

 全体として、アメリカ軍産複合体は、過去50年間で50%から100%の成長で多額の資金をすくい取っている。死の産業のような儲かる利益を生み出せる(合法・違法の両方の)金製造機は世界のどこにもない。

 2003年2月5日、国連安全保障理事会で当時の国務長官コリン・パウエルが演説中、炭疽菌の小瓶と思われるものを劇的に振り回したのを思い出すと私は恐怖に圧倒される。パウエルは小瓶の内容物が部屋の全員を殺す可能性があると警告した。それはイラクに対する違法な戦争を開始するための卑劣でテロ的な策略だった。

 「私の同僚、私が今日行う全ての発言は、情報源、つまり確かな情報源に裏付けられている」と彼は言った。パウエルは世界を前にしらじらしいうそをついていた。彼は後にそうしたことを認め、死ぬ前に後悔を表明した。

 あるいは更に別の不快な例があり、アメリカにはそれが多すぎるが、マデレーン・オルブライトを想起願いたい。不快な国務長官は、イラクの子供50万人の死は、アメリカの利益を達成するため「支払う価値のある代償」だと冷淡に言った。オルブライトは、1990年代のバルカン戦争での死傷者やセルビアのコソボとメトヒヤへのNATO侵攻や歴史的に所有していた領土からのセルビア人の残忍な追放の余波に関し同じ精神病質を示した。

 アメリカがイラクへの野蛮な侵略を開始してからほぼ20年後、恐ろしい代償が高まり続けていることが判明した。

 ブラウン大学の報告によると、2001年9月11日のテロ攻撃後、アメリカはイラク、アフガニスタン、シリア、イエメン、パキスタンなどであらゆる種類の果てしない戦争と軍事紛争を繰り広げ、煽り、少なくとも450万人の死者を出した。

 これら研究は、9/11後の20年間、主に米国が設計した戦争での恐ろしい死者数を文書化した、定期的に更新され、これまで以上に大きなデータベースの一部であることは注目に値する。わずか20年でもたらされた破壊を考えると驚異的だ。恐怖が影響と結果で常に増殖しているのは一層驚異的だ。今から20年後には、潜在的影響が現れるだけで、死傷者数は少なくとも2倍になると予想できる。

 この包括的研究を実施したブラウン大学のワトソン国際公共問題研究所の戦争費用プロジェクトは、これらの結論を導いた。

 命を落とした人々のほぼ100万人が直接の軍事戦闘で亡くなったが、約360万人から370万人は、インフラ破壊、深刻な病気、食料や水の不足など、戦争に引き起こされた健康と経済の問題による間接的な死だった。

 ブラウン大学の研究は、例えばリビアとソマリアでの戦争の影響も分析した。調査対象国では、今日も急性栄養失調に苦しむ5歳未満の子供が760万人いると推定されている。子どもたちは絶望的な貧困の中で暮らしており「十分な食料が得られず、文字通り皮膚や骨を消耗させ、これらの子どもたちを死の危険にさらしている」。更にアフガニスタンとイエメンでは、これには50%近くの子供が含まれている。ソマリアでは60%近い。

 ブラウン大学の戦争費用プロジェクトは、2021年に別の研究を実施し、9/11後のアメリカの戦争により、第二次世界大戦をいれなければ、1900年以降のどの紛争より多い、少なくとも380万人が避難したことがわかった。更に、380万人はかなり控えめな見積もりのようだ。避難民の総数は490万人から600万人近くになる可能性があり、これは第二次世界大戦のそれに匹敵する。

 上記で引用したこの最新の2023年5月の研究では、無辜の民間人のかなりの割合が今日まで直接戦闘や飢饉で亡くなり、依然死につつあることを指摘している。

 多くの場合、そしてかなりの程度、アメリカが企てた戦争は大人や子供の安全な飲料水や下水処理の利用を妨害または破壊し、多くの人が、そうでなければ対処可能なはずの衰弱や致命的な病気に屈している。

 これらアメリカやNATOが画策した戦争のせいで死者数は想像を絶する割合に達している。更に何百万人もの無辜の民間人が犠牲者となり計り知れない困難に苦しんでいる。

 米軍占領下での二十年間の戦争後、アフガニスタンは黙示録に似ている。「今、アフガニスタン人は悲惨さに苦しんでおり、戦争関連の原因で、かつてないほど高い割合で亡くなっている」とブラウン大学の戦争費用プロジェクトは述べている。

 非常に高い死亡率と平均余命の低さと、絶望的な貧困状態にある人々、特に恵まれない状況や疎外された集団の人々にかなり多いことが指摘された。軍事地帯や紛争地域が近接している地域では、一般に子供や未成年者は、軍事紛争自体より下痢性疾患などで死亡する可能性が20倍高いと考えられている。一般的に言って、全ての戦争は間接的な死を引き起こす傾向があり、悲しいことに失われた命の大部分を占めている。

 2023年の報告書では、人間の健康に対する多くの長期的な戦争の影響が完全には説明されていない。一部の人口集団、特に女性と子供は、以前の戦争の永続的結果のため矢面に立たされ最も苦しんでいる。

 ブラウン大学の研究は、9/11後の戦争が、通常は病気や死につながる貧困と密接に関連している食料不安と栄養失調と相まって戦争地帯に住む人々に広範な経済的、財政的困難を引き起こしていることを強調している。この傾向は5歳未満の子供の間で特に深刻だ。

 戦争中に発生するインフラの損害と、しばしば完全な破壊は、確かに壊滅的な累積的結果をもたらす。「病院、診療所、医療用品、上水と下水、電気、道路と交通信号、農産物と物資輸送のためのインフラなどが破壊され、損傷し、混乱し、人間の健康に悪影響を及ぼしている」と報告書は認めている。

 思い出す手掛かりとして、アメリカ戦争機械によって行われた他の主要な戦争のいくつかを想起すべきだ。朝鮮戦争(1950-53)。ベトナム戦争(1965-1975);そして湾岸戦争(1990-91)。

 アメリカが海外で軍隊を使用した事例の詳細リストは、この議会調査局報告書で見られる。

 冷戦中の最も顕著な海外軍事介入の中には、ケネディ政権時代の1961年のキューバ・ピッグス湾侵攻(ここ)、レーガンのレバノン内戦中のベイルートへの米海兵隊配備(ここ)、いずれもレーガン下でのグレナダ侵攻(ここ)、リビアのトリポリ爆撃がある(ここ)。

 ジョージ・H・W・ブッシュ下では、1989年に何千人もの米軍兵士がパナマに侵攻し、独裁者でCIAの手先であるマヌエル・ノリエガ(ここ)を打倒し、ソ連崩壊後の1990年代初頭には、数千人の兵士が平和維持任務とされるものでソマリアに派遣された(ここ)。

 ビル・クリントン下では、米軍は、より大きなNATO展開の一環として、ハイチ(ここ)とバルカン半島に派遣された(ここ、ここ)。

 バラク・オバマ下では、アメリカ合州国とNATOパートナーは、リビア(ここ)で何ヶ月にもわたる空爆と、イラクとシリア(ここ)でイスラム国に対する軍事作戦を実施した。

 ドナルド・トランプは、シリア政府の標的(ここ、ここ)を攻撃する軍事作戦を開始し、無人機攻撃でイラン人将軍ガーセム・ソレイマーニー殺害を認可した(ここ)。

 これら残虐行為について読み、全ての事実や数字に精神的に対処すると、我々はどういうわけか論理的に、最近キエフ訪問中の忌まわしい米国上院議員リンゼー・グラムの血まみれの言葉を思い至る。

 グラムは「ロシア人が死ぬ」こと、そしてナチスがはびこるキエフ政権へのロシアと戦うためのアメリカ軍事援助は「費やされた最高のお金」だとほくそ笑んだ。

 私自身の意識の流れは、秀逸な逸話の引用を思いつく。ニキータ・ミハルコフはセルビア人作家モモ・カポルに次のように語ったことで有名だ。ひょっとして、最少でも100人死なないアメリカ映画を知らないか? 彼らは機関銃の速射で殺害され、車で空中に吹き飛ばされ、その後誰も彼らのために喪に服さないし、彼らは彼らの母親が誰かも、彼らに姉妹がいるかどうかも知らないんだ。しかし、150年前、ロシアのサンクトペテルブルクで学生が老婆を殺し、その学生が老いたくそばばあを殺す道徳的権利があるかどうかについて学術論文が書かれている。悲しいかな、それが彼ら[アメリカ人]と我々[ロシア人]の違いだ。欧米はいかにして生きるかだけを考え、我々はなぜ生きるかを考えるのだ。」

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/06/11/hell-is-empty-all-the-washington-devils-are-here/

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 Alex Christoforou 確実な証拠はないが、ドイツ・ベアボック外相発言とされるのものを紹介。真偽はともあれ、いかにも言いそうな台詞だと彼は言う。

 「どこで製造されたかは問題ではない。レオパルト戦車もiPhoneも同じ。IPhoneユーザーは自分のものだと言う。ウクライナがレオパルト戦車をどう使おうと我々とは無関係だ。」

Baerbock, Leopards are like iPhones. Habeck, no Russian gas in 2024. Biden insurance policy. 39:39

 耕助のブログ Paul Craig Roberts記事翻訳

No. 1823 アメリカは支配者層エリートによって破壊された

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

多くの日本人に知られていない欧州世論調査:台湾問題で中国と米国・台湾の間で紛争発生時欧州はA米国支援、B中立でどう選択するか(%)。欧州平均A23、B62、仏A24、B53%、独A23、B60、伊A18,B65。驚いたでしょう。米国支援は少数!不都合な情報は隠す

 日刊IWJガイド

「子ども未来戦略方針を閣議決定し、岸田文雄総理が記者会見! 20~25年前に対策していれば第三次ベビーブームは起きていたはず!」

<【IWJ号外】を出しました!>ウクライナの戦場がネオナチの培養装置となっている! 外国人志願兵として戦闘に参加し、帰国したネオナチが、世界中にネットワークを作り、テロを拡散!『RT』の検証記事をIWJが全文仮訳!

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