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2020年9月27日 (日)

選挙に勝とうとして、イランとの戦争で威嚇するトランプ

2020年9月25日
Salman Rafi Sheikh
New Eastern Outlook

 選挙戦駆け引きの実際の舞台は常に国内だが、アメリカの場合は、アメリカの国家安全保障に対する脅威に対処するために、大統領/政権が、海外でしている、あるいはしたことへの言及も、選挙討論の最も重要な論点になるという点で、国際地政学が重要な役割を演じる異なる状況にある。外交政策が、国内政治に、どのように影響を与えるかということに思われるかもしれないが、選挙直前に、公然の敵と戦争を始めると脅すのは、単なる外交政策問題というより、選挙戦の駆け引きの一環だ。実際、選挙まで、わずか数週間に過ぎない時に、「国連制裁」として提起して、一方的にイラン制裁を課すのと、ペルシャ湾への軍艦配備というトランプ政権決定は、この問題が、いかに政治討論の熱い話題になるかを示している。トランプが政治姿勢を強化するために、限定戦争を始めさえするかもしれないのを否定することはできない。

 9月18日、アメリカは、原子力空母ニミッツがミサイル巡洋艦プリンストンと、フィリピン・シーと、ミサイル駆逐艦スタレットと共にホルムズ海峡を通過したと発表した。文書は同じく「[空母打撃群]は[ペルシャ湾岸地域で]活動し、地域の連合パートナーと訓練し[イラクとシリアでの]生来の決意作戦に海軍航空支援を提供する」と述べた。

 この出来事はイラン・メディアでも広く報じられたが、イランに武器禁輸を課すアメリカの決定の一部だ。明らかにアメリカは、制裁を書面上だけのものにしたくはない。アメリカは、それを実施したいと考えており、実施では、公海で、アメリカ軍艦がイラン貨物船やイラン商品を搭載していると疑われる非イラン船舶を攻撃し、拿捕する可能性がある。それで、最近の配備なのだ。

 実際、アメリカは、既に、ベネズエラ沖で類似の行動をとっており、イランの船を拿捕している。これらの船は、中南米で拿捕され(ソレイマーニー少将暗殺へのイランの反撃として)、ペルシャ湾、特にホルムズ海峡での拿捕のようなイランの反撃はなかったが、イランの直接反応を招きかねない。

 アメリカ軍艦配備は実施措置の一部とも見なせるが、それは、事実上、イランに海上封鎖を課し、石油輸出を脅かすアメリカ取り組みでもあることを示している。従って、空母打撃群が、アメリカ-イラン緊張がいつものように高いままでいた10カ月後、トランプ政権が制裁を課し、緊張を引き起こし、政治的利益のために利用できる状況を作りたいと望んでいる時に、ペルシャ湾に派遣されているのは単なる偶然の一致ではない。

 だが、これはトランプ政権が作り上げているように思えるシナリオに見えるが、それは大きく裏目に出るか、全く効果がないかもしれない強い可能性がある.

 まず第一に、イランの本格的なミサイル攻撃能力という条件のもとで、選挙が、わずか二カ月先のある時に、アメリカ重大な損害を与えて、トランプの凋落を速める可能性が非常に高い。

 第二に、イランは、ここでワナを感じ、この段階で、アメリカとの戦争は、トランプの政治姿勢を強化すると悟り、報復に反対し自制を決める可能性が非常に高い。自制するイランは、トランプを侵略者にして、彼にとって政治的困難を作り出すだろう。

 従って、イランが報復すると威嚇しているが、それも鎮静した。これは、ナタンズのイラン核濃縮施設への「イスラエル攻撃」として、広く国際/アメリカ・メディアで報じられたもの、報復的措置をとっていない事実から、特に明白だ。

 イラン政策当局が、バイデン大統領の方がトランプ政権より従順だろうと理解していることを考えれば、自制は計算された動きのように思われる。例えば、バイデンの外交政策顧問アンソニー・ブリンケンは、最近CBSニュースに、こう語った。

「我々はトランプ政権がイランに対してとっている手法に基本的に同意しない。イランが合意遵守に戻れば、ジョー・バイデンは我々もそうすると言ったが、我々はパートナー諸国と、より強い、より長期の合意を築くため、それを土台として使うだろう。」

 従って、イランには、ペルシャ湾で緊張に火をつけるアメリカ計画を阻止する強い理由がある。だが、もしトランプ政権が弱い政治姿勢に直面して、国連承認を得て制裁を課したの全く同様に戦争を課せば、イランは軍事的に報復する以外選択肢はないかもしれない。

 言い換えれば、イラン自身は湾岸でアメリカ軍艦を攻撃するような攻撃的措置をとらないかもしれないが、アメリカは自身の攻撃を正当化するため、常に事件を起こせるのだ。だから湾岸での戦争は極めて高いリスクがあるが、現状タカ派に囲まれているトランプ政権はホワイトハウスで更に四年を保証するため、危険をおかすのをいとわないかもしれない。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交、国内問題専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/25/trump-threatens-war-with-iran-in-a-bid-to-win-the-election/

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 大相撲は熊本出身者初優勝だろうか。太い屋久杉を探すドキュメンタリーを見た。呆導番組はみていない。

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