感染者を偽造し、マスク着用命令と戦い経済に打撃を与えるジョージア州ケンプ知事
2020年7月17日
Moon of Alabama
昨日私はジョージア州のブライアン・ケンプ知事について問うた。
ケンプ知事はジョージア州で何が起きると思っているのだろう? 彼はジョージア州で、より多くの死者を望んでいるのだろうか? 彼を動かしているのは悪意なのだろうか? もし悪意でないなら、一体なんだろう?
疑問は未解決のままで、答えを見いだすために、今はより多くのデータがある。
ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は、市がマスク着用命令を実施するのを阻止するために、アトランタ市を告訴している
ブライアン・ケンプ・ジョージア知事は、アトランタ市が、人前でマスクを着用する命令や、Covid-19流行と関係する他の規則を実施するのを阻止するため、アトランタを告訴している。
ケンプ知事とクリス・カー・ジョージア司法長官は、木曜日遅く、アトランタで州裁判所に提出された訴訟で、ケイシャ・ランス・ボトムズ・アトランタ市長は権限を越えており、州法の下で、ケンプの政令に従わなくてはならないと主張している。
「ケンプ知事は、この州の最高責任者として、ボトムズ市長による、大衆を混乱させることにしかならない無効な、施行不可能な命令無しで、公衆衛生緊急事態を管理するのを認められべきだ」と訴状は言う。
水曜日、ケンプ知事は、ジョージア州で、アトランタ市と、少なくとも他の14の地方自治体が、人々にマスク着用を要求するのを阻止する彼の政令を明確化した。
これは無責任だ。大衆を混乱させているのはアトランタのランス・ボトムズ市長ではない。大衆を混乱させているのはケンプ知事だ。アメリカでは、人々にシートベルトをするよう要求するだけでなく、義務づけている。
偽の数値を出すと決めたのもケンプ知事だった。
ジョージア州は再開すべくウイルスデータを改竄し、マスク着用命令を無効にしたのだ
アメリカの州の中で最後に封鎖したジョージア州は、わずか三週間後の四月、一番目に広範に再開したのだ。州は、この動きを正当化するため、データを偽ったと批判者たちは言い、彼らは大惨事を予想した。
ケンプが再開を命じた同じ週、彼の政権は、州が実態より健康に見える形で、データを見せ始めたとハーバード大学T.H. Chan公衆衛生大学院トーマス・ツァイ教授は言う。ジョージア州が以前しており、大半の州がしているように、新感染者を、州に報告された時点ではなく、初発症状時や検査を受けた時に日付をさかのぼらせるのが手法だ。
効果は、二週間下落している感染者数ゆえに、再開すると州が言えるよう、ジョージア州の傾向を、人為的に、より良さそうに見せることだ。州は、新感染者を、傾向線の過去の日付に加え始めて、現在の数を、過小で、不完全にしたとツァイ教授は述べた。「欺瞞的なのは、最近二週間分を削除していることだ」と彼は述べた。「最近二週間分を見ると、それ常に非常に低い。常に人工的に減少傾向のように見えるのです。」
再びジョージア州データを見れば、ジョージア州が、これをしたのが瞬間でわかる。
出典:COVID追跡プロジェクト - 拡大する
六月初めごろ、新感染者数は、突然ゼロになり、より以前のデータに山が加えられた。この手口は、ケンプ知事が州を再開する助けになった。
だが、ウイルスを、偽計算でだますことはできない。十分な対策がなければ、流行は加速し、ケンプ知事が何度データをねつ造しようとも、より多くの人が亡くなるだろう。
漏洩したホワイトハウス文書は、ジョージア州はコロナウイルス「危険区域」で、それ以上の増加を止めるため本格的措置が必要な18州の一つに挙げている。
ホワイトハウス・コロナウイルス特別委員会のため用意されたが、公表されていない文書は、一ダース以上の州がより厳しい保護対策に戻し、社交的集会を10人以下に制限し、バーやジムを閉鎖し、住民に常にマスクを着用するよう要求すべきことを示唆している。
7月14日付の、センター・フォー・パブリック・インテグリティによる文書は、Covid-19感染者で、18の州が「危険区域」にあると言うが、先週、人口100,000人毎に、100人以上の新感染者がいた。11の州が、検査の陽性結果で「危険区域」にあり、検査結果の10パーセント以上が陽性だった。
出典:パブリック・インテグリティ - 拡大する
ケンプ知事や、他の一部の知事や、トランプは、今経済に損害を与えているのはウイルスではないのを理解していない。今ジョージア州や他の場所で起きている経済被害は、ウイルスが蔓延し続ける中、ウイルスとの共生を可能にするのに必要な対策が欠如しているためなのだ。
十分な数で生産可能な良いワクチンは、まだ一年程度先だ。住民の少なくとも半分が何らかの方法で、コロナに対する免疫を得るまでは、我々は自由にそれが蔓延するのを許さずに、コロナに耐えるしかあるまい。マスクは、ウイルスが人から人に移るのを阻止する、最も容易で、最も安い方法なのだ。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の最新のGrand Roundビデオで、専門家たちが、なぜそうなのかを説明している。彼らは、そのメッセージを強化する要点も付け加えている。マスク着用命令がある国々のほうが、平均して、重篤な感染者が少ない兆候があるのだ。ウイルス量が重要だというのが理由だ。他のウイルスでも、大量ウイルスの感染症が、少量の感染症より、重大な症状になるのが分かっている。マスクは、全ての感染症を阻止しないかもしれないが、ウイルス量を少なく保つ助けになる。
現状では、たとえ完ぺきではないものであっても、マスク着用は、自分自身の健康と、経済のために、人ができる最良の方策なのだ。ケンプ知事も、それを学ぶ潮時だ。
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コロナウイルス蔓延は、放置し、国民を危険にさらす一方、宗主国の手先として、鉄砲玉になるための費用・対策は制限無しで、危険を高める狂気の支配者集団。
日刊ゲンダイDIGITAL
東洋文庫778『流行性感冒』「スペイン風邪」大流行の記録に、アメリカでのマスクについての記述がある。
410ページの一部を引用しよう。
桑港に於ては法令を以て「マスク」使用を実施するに当たり、之が効果如何に対しては興味を以て迎へられ、予防上の効果大なるべきも到底一般に実行せられざるべしとの予期に反しよく一般に用いられたり。
PCR検査拡大を断固阻止し、感染蔓延を推進している晋裸万障も、緑のコロナも、ケンプ知事を遥かに越える異常さ。PCR検査拡大の必要性、医療体制補強の必要性を、気づく潮時だ。
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