香港暴徒は決して自国に対して戦うべきではない
Andre Vltchek
China Daily
2020年5月21日
数カ月間、欧米マスコミは香港暴徒を「民主派の抗議行動者」と呼んでいた。欧米マスコミはまだそう呼んでいる。だが私は、新しい一層悪質な用語に気付き始めた。今や始終、警察部隊と暴力的に衝突する黒装束の忍者のような男女は時に「独立派」と表記される。
最近さらなる抗議と攻撃的行動でアメリカの「母の日」を祝った暴徒を「政治ウイルス」と表現する香港市民もいる。
今や香港に暮らす多くの人々が、新型コロナウイルスと並んで、彼らの都市を潰そうとする上で責任がある人々、ほとんど若者で、ものを良く知らない、勉強不足の連中に対する武力行使を要求している。
これまで北京と香港の両政権が採用してきた穏やかな融和的手法は、国家と、明らかに外国から資金調達され、イデオロギーで武装した暴徒との間の対立を止めることは不可能かもしれないことが明らかになった。
中国が理想的になればなるほど、ワシントンと同盟諸国の行動と恫喝は益々攻撃的になる。Covid-19、香港の状況、国際貿易、台湾と南シナ海。全てが巨大な不潔な中華鍋に投げ込まれ、無味で、悪臭のひどい状態のものになるまで炒められ、それから、北京の顔に投げつけられて、世界平和や繁栄や健康を危険にさらすのだ。
2020年5月13日、RTは報じた。
「北京は、もしワシントンのコロナウイルス流行調査に協力し損ねれば、中国に制裁を課そうと狙うアメリカの法案を非難した。
法案はアメリカが率いる、コロナウイルス発生に関する、あらゆる調査に、中国が「十分完全な説明を提示した」ことを大統領が60日以内に議会に知らせるよう要求するものだ。法案はアメリカの同盟諸国や世界保健機構(WHO)などの国連機関が行なう調査にも適用される。
この法案は、人の健康に危険となり得る全ての「生鮮市場」を中国が閉鎖するよう要求している。半自治領域で進行中の抗議行動の際に逮捕された香港活動家の即時放免も要求している。」
ワシントンのネオコン政治家連中や大統領自身さえ、お返しに何も提供せず、中国の大きな譲歩を要求しているのだ。
コロナウイルスに対するトランプの恐ろしい対応 - 香港暴徒はこれが望みなのだろうか?
困惑し、意気消沈し、疲れ果て、多くが失業し、餓死さえしそうなアメリカ国民は、自国の外交政策にほとんど注意を払っておらず、まして止めようなどしていない。
*
香港の暴徒は、彼らの多くが理解していない可能性がある一つの事実に直面しなければならない。今は我々が知っている世界全体が焼け落ちかねない時期なのだ。経済システムが崩壊しつつあるアメリカは、中国やロシアや、イランやベネズエラや他の国々までを紛争と、結果として生じる戦争に引きずり込んでいるのだ。
このような戦争は何百万人、何億人もの命さえの命が失いかねない。
これまでのところ、中国とロシアは根気良く外交を進めている。もちろん侮辱や、汚いプロパガンダや絶え間ない軍事挑発に直面しながら自制するのは困難だ。だが世界平和と正確に、戦争の中で消えるだろう何百万人もの人命が、北京とモスクワに、巧妙で慎重な方法で行動させているのだ。
だが、どんなことでも起きかねない。忍耐は無限ではない。もし中国やロシアが彼らの存在、あるいは彼らの国民の生存が危険にさらされたと感じれば、彼らは生命を守るために対応しなればなるまい。
香港の暴徒はすでに前線にいる。彼らは、その純真さ、あるいは愚かさゆえに理解できないかもしれないが彼らは前線にいるのだ。
彼らが何をするにせよ、モニターされ、記録され、最終的に自分たちの国に対して利用されるのだ。
彼らは今戦いに従事している。彼らは世界を完全に制御しようと望む海外勢力の側で戦っている。
暴徒は反逆罪を犯しているのだろうか? 一部は明らかにそうだ。だが私は彼らの大部分はそうではないと信じたいと思う。まだ。私は彼らに、疑わしきは罰せずで対応したいと思う。彼らの大部分が若く、混乱していて、しかも、道に迷っている。
だが、疑わしきは罰せずにも明確な限界がある。
逆説的に、もしアメリカが中国を対決に無理強いすると決めれば、香港の状況はワシントンによる正当化の一つになるだろう。まさしくその瞬間、状況上、素朴な世間知らずの若者たちは、自分の母国と戦う事実上の戦闘員に変えられるのだ。全て当然の結果だ。
そのような悲惨な状況を避けるため、できる限りのあらゆることをしよう!
暴徒にはこう言うべきだ。「まだ時間がある。座って、話して、交渉しなさい。傭兵として自分の国と戦ってはいけない。今はひどく危険な時なので、私の率直な言い方を許して欲しい。私はずいぶん長い間、あなた方を観察している。あなた方は本当に何をしているかわかっていない!」
Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者、調査ジャーナリスト。彼は多くの国で、戦争や紛争を報道している。彼は「China’s Belt and Road Initiative」や「China and Ecological Civilization」を含め20冊の本の著者だ。
この意見は必ずしもChina Dailyのものではない。
記事原文のurl:https://www.chinadailyhk.com/article/131210#SAR-rioters-should-never-fight-against-their-own-country
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China Dailyは中国共産党のメディア。我々が読まされ、きかされているのは宗主国・属国メディア。両方読む方が、実態の理解には役立つだろうと思う。
植草一秀の『知られざる真実』
今回も記録を残さない。傀儡属国のいつもの手。企業では、PDCAサイクルを説かれる。(幹部連中は実行しない可能性大かも。)ところが、この政府下請け組織、はなからPDCAを無視している。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)。従って決して反省しない。つまり、この秋冬の大惨事は保証済み。提灯持ち、男芸者専門家会議の連中は安泰。国民は地獄。東京電力福島第一原発事故の時の男芸者、幇間、腰巾着学者のたわごとと同じ。
今夜も、IWJインタビューを拝聴予定。
【IWJ_YouTube Live】20:30~「岩上安身によるジャーナリスト・山岡俊介氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
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