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2019年7月 3日 (水)

独立記念日の憂鬱な考え

2019年7月2日
Paul Craig Roberts

 愚かものの集団たる人類は、自身を危うくする判断をし続けている。

 例えば、飛来するICBM警告システムの単純な間違いが、地球上全ての生活を終わらせ得る。核兵器を発明した超聡明な阿呆どもは、自分たちの創造物がもたらしかねない、思いがけない結果を考えられなかった。連中はナチを打倒しようと願ったが、それが連中の想像力の限界だった。

 もし、この例がお気にめさなければ、これをお考え願いたい。デジタル革命は、電力系統を動かしているもののような通信管理システムに、我々が依存するようにさせたが、この電力系統は、我々が頼りにしている太陽で二、三千年に一度生じるスーパーフレアで駄目になるし、ハッカーによっても停止されかねない。https://www.airspacemag.com/daily-planet/yet-another-looming-disaster-180972494/?spMailingID=40059465&spUserID=NzQwNDU0NzQ5NDMS1&spJobID=1542273286&spReportId=MTU0MjI3MzI4NgS2

 私の理解では、大気中での核爆発でも同じことが起こり得る。電力系統が停止すれば、原子炉は過熱し、福島炉心溶融を起こし得る。多数のこのような炉心溶融の結果を想像願いたい。それでも、我々はこれらの危険な技術や、オーウェル風警察国家の存在を受け入れている。

 一体なぜだろう? 人類が愚かだからだ。合理的決定をする能力がある大いに知的な人間以外の動物と異なり、人間は目先のことしか見えないのだ。人間が反応するのは金のにおいだ。

 そして5Gの展開に関連した技術の健康リスクがある。たとえば以下を参照。https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/29/5g-the-stupidest-idea-in-the-history-of-the-world/

 にもかかわらず、物質的利益、すなわち企業収益のためになるので、5Gは次々と展開されている。これら利益の外部費用は、もし異議を唱える多くの科学者や医療関係者が正しければ、医療費、不妊、苦悶や寿命短縮などで、5Gの全利益を大きく上回る。

 だが政府や5G企業が、気にかけるなどと思ってはいけない。

 アメリカ人は洗脳された羊になっている。おそらく粉砕されて消えてなくなるまで、彼らは洗脳された羊のままだろう。洗脳された人々は反乱を起こす能力があるのだろか?

 今年7月4日、すぐにそうと分かるわが国の圧制者に対し、誰も蜂起を呼びかけるまい。公共の場で話すのを許されている連中全員が、わが国の圧制者に雇われているからだ。

 アメリカ人は救出が困難なほど『マトリックス』にがっちり閉じ込められている。

 世界が「素晴らしいアメリカ民主主義」に直面する際には、世界は、クリントン政権以来、その使用へ制約が取り去られている核兵器に裏付けられた物質的利益の支配に洗脳された大衆と直面するのだ。

 洗脳されたアメリカ人は、独立記念日に旗を振って唱えるだろう:USA、USA、USA。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/07/02/unhappy-thoughts-for-the-fourth-of-july/

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 ポール・クレイグ・ロバーツ氏、再三『マトリックス』に触れている。たとえば昨年の記事は、明日は『マトリックス』強化の日

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