羞恥心はいずこ?
2018年4月24日
Paul Craig Roberts
トランプとメイとマクロンの政権が、連中は疑う余地のない無法の戦犯政権であることが証明されてしまった今、これからどうなるのだろう?
ロシア大統領と外務大臣は、“我々の欧米パートナー”と言い続け、無法な戦犯と証明された連中との共通点を探そうとするのだろうか? 共通点とは一体何だろう?
ロシアによるスクリパリ毒ガス攻撃と、シリア政府のドゥーマでの化学兵器攻撃について、アメリカとイギリスとフランス政府が意図的にウソをつき、第三次世界大戦の危機を招き、裏付けるいかなる証拠もない見え透いたウソを基に、連中自身がシリア攻撃をするのを、他の国々の政府が一体なぜ受け入れられるのだろう? 戦犯と一体どうやって外交関係を持てるのだろう?
持てない。戦犯は裁判にかける。一体なぜ、トランプとメイとマクロンは裁判にかけられないのだろうか?
欧米による戦争犯罪を、人生上ごく当たり前のことだと考え、受け入れるように、世界が、パブロフの犬のように条件付けられているからだというのが理由だ。何十年間も、欧米に責任を取らせ損ねた前例により、欧米の犯罪は守られている。責任を負わないで戦争犯罪を行う、不法占拠者の権利が、欧米にはあるのだ。
シリアを打倒する取り組みで窮地にあるネタニヤフは、今ワシントンがイランとの対立を再開するよう、トランプ政権に注力している。ワシントン傀儡諸国は、ワシントンの犯罪に隠れ蓑を提供し続けるのだろうか、それとも一部のヨーロッパ人が、ワシントンのために彼らが負うリスクは、ワシントンが連中に渡してくれる金を越えることを理解し始めるのだろうか?
もしワシントンがイラン攻撃を再開したら、ロシアは一体どういう姿勢をとるだろう?
アメリカとNATOと、イスラエルが、ロシアの同盟国シリアに空爆を実行したにもかかわらず、ロシア政府は、いまだ、シリアに、ロシアのS-300防空システムを売る決断力を示していない。今回の攻撃では、シリアはソ連時代の時代遅れの防空システムを使って70%のアメリカ・ミサイルを迎撃した。S-300で、シリアが空爆を防衛することが可能になり、イスラエルとアメリカのシリア攻撃の結果起きる戦争の可能性が下がるだろう。
ロシアの優柔不断と、それ以外の国々が、継続中のアメリカ戦争犯罪を黙許していることとがあいまって、更なる挑発が画策され、更なる違法攻撃が行われ、最終的に、破滅的対決がもくろまれるだろうことを示唆している。
お考え願いたい。イギリスはスクリパリのウソにはまっている。ワシントンとイギリスとフランスはドゥーマ化学兵器攻撃のウソにはまっているのに、連中の戦争犯罪を正当化するため、でっちあげを画策しておいて、そのでっちあげを利用した、これら政府に何のお咎めもないのだ。
ひたすら、見え透いたウソに基づいたアメリカ政府による17年間の戦争に、アメリカ人は、一体どうして平静でいられるのだろう? 利益第一のアメリカ軍安保複合体と、イスラエルに奉仕するネオコン・イデオロギーによって、7ヶ国で何百万人もの無辜の人々が殺害され、四肢を損なわれ、孤児にされ、強制退去させられているのに、アメリカ人と福音教会は一体なぜ平然としていられるのだろう?
ドイツ・マスコミがナチスのために役立っていたのと同様、アメリカ・マスコミが、ワシントンのための効果的なプロパガンダ省になっているのは一体どういうことだろう?
ヨーロッバ、カナダと、オーストラリア政府とこれら諸国の国民は、一体どうして、こうした果てしない犯罪に加わっているのを恥ずかしく思わないのだろう?
インドの声は一体どこにあるだろう? 中国の声は? 南米の声は?
大規模な長期にわたる継続中の戦争犯罪を前に世界は一体なぜ沈黙しているのだろう?
ロシア政府は、一体なぜ戦犯政権と協力関係を結べると考えているのだろう? ロシアは一体なぜ、これほど恥ずべき、品位を傷つけるお付き合いを望んでいるのだろう?
NATOに対応する者はロシアの一体どこにいるのだろう?
欧米の犯罪性を止めようという決意は一体どこにあるのだろう?
ワシントンによる世界戦争への道に、世界は一体なぜ満足しているのだろう?
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/04/24/where-is-the-shame/
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公用車でのヨガ通いやら、芸能人セクハラ、モリカケ・セクハラ日報隠しからの注目逸らし材料なのだろうか?
韓国・北朝鮮首脳会談やら、北朝鮮・アメリカ首脳会談について、大本営広報部、しつこいほど長時間さいている。
一方、この国の属国状態、沖縄の基地問題の根源ともいえる「地位協定」については、全くふれない。完全な思考停止状態。ストックホルム症候群。大本営広報部そのものが巨大注目逸らし装置。
話題そらしに躍起な連中の様子から、ジョージ・オーウェルの『動物農場』で、豚たちが、ご主人たちの宴会を覗いている場面を思い出した。豚、あるいはヤプー。
被害者を犯罪人扱いする、この政治家、選挙で街頭に立っているのを見たことがある。こういう人物が「道徳」やら「英語」やら大学行政を支配した結果が現状。
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