アメリカは、いかにして戦争屋警察国家になったか
2017年9月21日
Paul Craig Roberts
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ディヴィッド・レイ・グリフィン教授は辛抱強い人物だ。彼は入念な研究で、多数の本を書き、9/11のワールド・トレード・センターとペンタゴンへの攻撃と、その後の炭疽菌攻撃に関する公式説明の並外れた欠点を実証している。アメリカ政府説明や売女マスコミが完全に無視している山のような証拠を彼は提供している。
最新刊『ブッシュとチェイニー: 彼らはいかにしてアメリカと世界を破壊したか』で、アフガニスタン、イラク、リビア、イエメン、シリアと、パキスタンの州に対する侵略戦争をしかけ、イランに照準を当てるべく、アメリカ国民の中にイスラム嫌悪を作り出すのに、シオニスト・ネオコン、チェイニー/ブッシュ政権と軍安保複合体と、議会とアメリカ・マスコミとの共謀で、9/11がどのように利用されたのかを具体的に説明している。これらの戦争は、ウソと、でっち上げの“証拠”と、パイプラインと石油の流れを支配するという決意と、チェイニーが個人的利権を持っている軍事/警備企業の利益最大化と、世界中にネオコン覇権を拡張することが基盤なのだ。
一つの結果は、自由を守っているアメリカ憲法による保護の破壊と、拷問を禁止する法律など、アメリカ法や国際法の違反だ。
もう一つの結果は、ワシントンの戦争で住む所を失った何百万人もの難民がヨーロッパの国々にあふれていることだ。
実際、ヨーロッパは“Camp of the Saints”状況に直面しており、アメリカは今や全ての国民が以下のことにさらされる警察国家と化している。有罪判決や裁判所への証拠提示なしで、嫌疑のみによる無期限拘留(拘禁)、正当な法の手続きなしの嫌疑のみによる暗殺、裁判所令状の提示なしの体腔捜査を含む、プライバシーの完全な侵害。アメリカ人女性は今や路傍で人前で警官に膣の捜査を受けさせられる。
でっちあげの“対テロ戦争”がアメリカをゲシュタポ国家に変えた。多くのアメリカ人がその結果を直接体験したわけではないが、ゲシュタポ・アメリカ国家が、国家安全保障に対して有害だという理由で、あらゆる異端の声を遮断しているために、確かな情報は得られない。本音を語る人々は、もはや米国憲法修正第1項「言論の自由」の保護を受けられないのに気がつくことになる。
アメリカ合州国では、真実は日ごとに影がうすくなりつつある。政府に対する民主的支配は、もはや存在しない。本質的に、アメリカ人は、既に芽吹き、今や花開いている第四帝国に暮らしているのだ。
更なる国々の破壊に使用するための更なる兵器へのアメリカ資源の過剰な流れを継続させるため、軍安保複合体がでっちあげの“脅威”を利用する中、戦争とその経費は増殖し続けている。
グリフィン教授は、アメリカ合州国が、いかにして法に支配される自由な国であることを止め、アメリカ人の市民的自由と、地球上の生命の両方にとっての脅威になったかという話を詳細に説明している。
世界の世論調査では、回答者の25%が、アメリカ合州国を、平和に対する世界最大の脅威と見なしている。これは北朝鮮とイランを脅威と見なす人々の5倍で、ましてベネズエラなど調査対象として登録すらされいない。トランプは国連演説の際に、CIAと軍安保複合体に支配されているアメリカ合州国は、アメリカ人を含めて、世界中が直面している大きな脅威だ言うべきだった。
だがトランプは我々を裏切った。56年前の1961年に、アイゼンハワー大統領がそれについて我々に警告したが無駄だった軍安保複合体が、世界の平和を守るべく歴史によって選ばれた覇権的警察権力だという攻撃的な軍国主義ネオコン路線を彼は受け入れたのだ。
ワシントンの力により、爆撃され、石器時代に戻された7から8カ国を、ワシントンによる破壊は“世界平和を守っているのだ”と安心させる必要がある。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。
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記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/09/21/us-became-warmonger-police-state/
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海外からのイヤガラセ書き込みというかスパム、特定記事に集中するのが興味深い。
同じ筆者による アメリカ警察国家の本当の思惑は一体何なのだろう? スパム書き込みが多い。連中にとって、何が不都合なのだろう?
孫崎享氏の今朝のメルマガ記事、この記事と直接つながっている。
当然と言えば当然、「北朝鮮特需」に沸く米軍産複合体、米国は朝鮮半島危機を解決したいとは思わない。危機があれば軍需産業が儲かる。北を挑発し北の愚行に誘導。彼らは米国支配。
大本営広報部、想像通り(自民党・公明党対、絶望の党対決)というインチキ構図を宣伝し始めた。滅亡を避けようという本当の野党との戦いから論点を逸らすのが狙い。それが彼らのお仕事。
双子傀儡・売国集団、トップが男か女かの違いだけ。
本質は(モリ・カケ+緑のタヌキ絶望ファシスト売国傀儡連合)対、平和・自立を求める国民との対決だ、と言わない大本営広報部、投票日まで、音声を消して眺めることにする、というか基本的に見ないことにする。
電気代や精神的疲労など百害あって一利なし。人生は短い。
しかし、つくづく小選挙区制は罪深い。
何度も書くが、小生の知るかぎり、ジャーナリストで小選挙区制を徹底的に批判したのは、石川眞澄氏だけだった。著名キャスター全員賛成したのには唖然とした。
今日は下記インタビューを拝見予定。
日刊IWJガイドの一部もコピーさせて頂こう。
本日岩上さんがインタビューする鳩山友紀夫元首相、松島泰勝龍谷大教授、木村朗鹿児島大教授は、先日お亡くなりになった大田昌秀元沖縄県知事と合わせて4人で共著『沖縄謀叛』(http://amzn.to/2wigVD6)を上梓したばかりで、同書の中は、構造的な沖縄差別の現状と、そもそもの差別の起源である琉球処分、沖縄戦の歴史を対談形式で紐解きつつ、沖縄差別を伝えないメディアの責任、憲法にもとづいてフェアに判断しない司法の責任を追及。そのうえで、「沖縄独立」と東アジア共同体の可能性を真剣に探る、かなりコアで新しい本となっています。
2013年、岩上さんは大田氏へインタビューを行っています。その中の、元CIA顧問でタカ派の論客であった故チャルマーズ・ジョンソン氏が、大田氏と会って沖縄の現実を見たことで180度主張が変わったエピソードには胸を打たれます。
ジョンソン氏は2010年にロサンゼルス・タイムズ紙へ「私は憶病な鳩山由紀夫首相よりも、傲慢な米政府を非難する。基地を維持することに取り憑かれ、受け入れ国のことを顧みない。普天間の返還とともに、米国は沖縄の人々に対して65年間もの辛抱に感謝すべきだ」と寄稿し、同年亡くなりました。
チャルマーズ・ジョンソン氏の記事をいくつか翻訳してある。
アメリカ基地帝国に、どう対処すべきか 駐留軍受け入れ国に対する控えめな私案
軍国主義とアメリカ帝国:日本政策研究所所長チャルマーズ・ジョンソンとの対話 04年1月29日
チャルマーズ・ジョンソン氏ご本人の記事ではないが、下記記事もある。
チャルマーズ・ジョンソン氏の冥福をお祈りする (残念なことにリンクが切れている)
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