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2014年2月10日 (月)

ウクライナを不安定化させるアメリカ政府

2014年2月6日

アメリカ政府の言うことは絶対だ

Paul Craig Roberts

アメリカ政府内の支配狂連中は、アメリカ政府が下し、他の主権国家に押しつける判断だけが民主的だと考えている。地球上の他のどの国も民主的判断をする能力がないのだ。

アメリカ政府が、民主的政府を次から次へと転覆させ、傀儡を押しつけ、アメリカ政府が1953年に、現在CIA自ら認め、アーヴァンド・アブラハミアンが著書『クー』(The New Press、2013年刊)で証明している通り、イランで民主的に選出されたモサデク政権を、より最近では民主的に選出されたホンジュラス政府を、そしてそれ迄の間に多くの政府を打倒するという、このアメリカの独善を、世界は長いこと目撃してきた。

現在、アメリカ政府は、またもや、シリアとイランとウクライナの政府を打倒しようとして残業している。アメリカ政府は、ベネズエラ、ボリビア、エクアドルと、ブラジルも標的にしており、ロシアと中国の政府打倒は最も無謀な夢だ。

1月26日、シリア政府顧問ブサイナ・シャーバンがアメリカのTV番組で、アメリカ政府とイスラエル・ロビーの宣伝員たるウルフ・ブリッツァーに、ジョン・ケリー国務長官を代表にして語るアメリカ政府には、なぜシリア国民に成り代わって、誰がシリア政府になるべきかを決める権利があるのかと質問した。[世論調査では、シリアのアサド大統領の支持率は、あらゆる欧米指導者の支持率を越えている] 下劣なブリッツァーでさえ“我々は例外的で、欠くべからざる国民だからだ”と答えるほど十分に下劣ではなかった。だが、それがアメリカ政府が考えていることなのだ。

もはや癖ではないかと思うのだが、アメリカ政府は間もなくイラン政府の不安定化という仕事に復帰するだろうが、当面アメリカ政府はウクライナの不安定化に集中している。

ウクライナには民主的に選ばれた政府があるが、アメリカ政府が自分で選んだわけでは無いので、アメリカ政府には気に入らないのだ。ウクライナ、というかその西部は、例えば彼等がラトビアを掠奪したように、アメリカとヨーロッパの銀行がウクライナを掠奪できるように、ウクライナを、EUの毒牙にかけ、同時に伝統的にロシアであった多くの部分を盗み取って、ロシアを弱体化し、そこをアメリカ/NATOの対ロシア軍事基地に転換するのを狙いとする、アメリカ政府に資金提供されたNGO連中に満ち満ちている。

おそらく、スポーツマンのプーチンは、ロシアでのオリンピックに気を取られているのだろう。そうでなければ、アメリカ政府の金によってウクライナが打倒されるのを防ぐ為、なぜロシアが、核ミサイルを警戒態勢にし、西ウクライナを軍隊で占領しないのか、ちょっとした謎だ。どの国にも金で自国を売り渡そうという国民はいるもので、西ウクライナはそうした売国奴連中であふれかえっている。

何十年も見てきた通り、アラブ人とイスラム教徒はアメリカから金を貰い、仲間を売ってきた。西ウクライナ人もそうするだろう。アメリカ政府に資金援助されたNGOは、何としてもウクライナをアメリカ政府の手に引き渡し、ウクライナ人をアメリカの奴隷にし、このロシアと切り離せない部分がアメリカ軍の足場になれる様にしようとしている。

我々がこれまで見てきたあらゆる抗議行動の中で、ウクライナのものは最も練り上げられている。

2月6日、諜報・情報インターネット・サイトの一つゼロ・ヘッジZero Hedgeが、オバマ政権の国務次官補である、卑劣なビクトリア・ヌーランド発言の漏洩録音を公開した。ヌーランドは次のウクライナ政府を率いるべくアメリカ政府が選んだジョフリー・パイアット・ウクライナ大使と話し合っているところを盗聴されたのだ。

アメリカ政府によるウクライナ乗っ取りを完成する為、ウクライナ政府に経済制裁を課するアメリカ政府に、欧州連合が協力しないことで、ヌーランドは激怒した。実際彼女はそうしようとしているのだが、ヌーランドは、まるで自分がウクライナ政府を選ぶ天与の権限を持った神であるかのような話しぶりだ。

アメリカ政府の金で腐敗しているとは言え、EUはそれでも、アメリカ政府によって豊かになっても、ロシアの核ミサイルに対する防御にはならないことは理解している。アメリカ覇権の為に、ヨーロッパが自らの存在を危険にさらすのをためらっていることに対するヌーランドの反応が
“くそくらえEU”だ。

アメリカに囚われた同盟諸国や世界中の人々に対するアメリカ政府の態度には、もううんざりだ。

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい
る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the Westが購入可能。

記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/02/06/washington-destabilizes-ukraine/

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文中触れられているシリア大統領顧問とウルフ・ブリッツァーのビデオ、下記のものだろう。顧問は立派な方だ。この属国の傀儡顧問諸氏、全員束になってもかなうまい。TPPや、安全保障協定交渉の前に、是非この顧問の爪の垢を煎じて飲んでいただきたいものだが、それでも効き目は皆無だろう。宗主国の御意向を先取りすることがお仕事なので。

TPPが円滑にすすまなくても、東京は、これで、戦略的国家特区導入と、岩盤規制撤廃に邁進できる。想定通りの「王様を欲しがった蛙」そのままの皆様が多数派というのが現実。自分の首を締めてくれる人に進んで投票するのが、毎回不思議でならない。

小生の幼なじみ数人全員がそうなので、飲み会に行くのを止めたことは何度も書いている。自民党や、みんなや、結いやら異神支持の皆様と楽しく酒はのめない。本心を言えば口論になり、黙って聞いて、物言わぬは腹ふくるるわざなり。その日は、口実を作って、家で寝ることにしている。

宗主国大本営放送、内容もスタッフも、もちろん属国大本営放送のお手本。しかし、敵の言い分をしっかり放送する包容力は見上げたものだ。属国大本営広報部なら、決して登場させないだろう。

選挙前、選挙中、そして選挙結果の電波・紙報道も解説者の皆様、この番組のクローン以前。本当の討論を全くさせない。首相による完全コントロールの下で。もちろん小生、疑似報道番組を全く見ないので断言はできない。(Eテレ・ドキュメントは良く拝見する。)

ブサイナ・シャーバン: あなたは、アメリカがより民主的とお考えですか?

どの国にも金で自国を売り渡そうという国民はいるものだが、そういう連中が「満ちている」ウクライナ西部とは異なり、この属国は政権、政党、大企業、労働組合、大学、マスコミ等はそうした売国奴連中に、70年ほど「完全に占拠されている」。

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 暴走老人の兄弟が唱う『旅姿三人男』を久しぶりに聞いた;

 清水港の 名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵 粋な小政の 粋な小政の 旅すがた 富士の高嶺の 白雪が とけて流れる 真清水(ましみず)で 男みがいた 勇み肌 なんで大政 なんで大政 故郷を売る 腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼...

 江戸時代にも大政のように「国を売る」ヤクザがいたように,現在の西ウクライナにも「国を売る」御仁たちがいるらしい(本記事「ウクライナを不安定化させるアメリカ政府」)。しかし一節に拠れば,大政はしようとしたことは「清水の港を日本一有名な港」にしようとし,その材料を探し回ったという。つまり
西ウクライナのように米国の属国になるために喜んで「国を売った」のとは訳が違うらしい。

 ところで,わが国でも某首相補佐官とかTPP交渉主席官とかやたら漢字を連ねて,いかにもその職が権威あるように見せているのが,流行っている。その大本は,やはりテロ国家米国であるような気がしてならない。
 例えば,V.ヌ-ランド国務次官補。国務省の次官のその下が次官補であると読み取れるが,『補』
はその他に何人かいるはずで,何番目の順位なのかよく分からないが,野球やバスケットの補欠選手
みたいな地位である。もちろんプロの世界の補欠になることは並大抵ではないが。

 さてこの次官補の彼女は,オバマ大統領に任命されたから相当オバマ氏に近いことは解るが有能かどうかはよく分からない。この彼女「クソクラエ・EU」と言ったそうだが,日本の総務省の高官某の「左翼のクソ食らえ」を思い出させる。
 しかし問題は,政権の中枢に入ると,何か自分が偉くなったように感じる人が多いこと。よく我が家にも銀行から課長補佐代理とか主任補佐とかやたら漢字を並べ連ねた行員さんが見えられる。後年,昔のいたずら小僧と出会ったときは名刺を見せられると,さらに驚く。

 心理学の先生に拠れば,『原風景』と言うのだそうだが,とと様とかか様が面白う,可笑しう造ったことはすっかり忘れ,いかにも権威あるように,虎の威をかるように振る舞う狐が多い。それが世の中かもしれないが,テロ集団 CIA の手先になって国家を転覆させよと,ご両親は教えしや。

 オバマ大統領の誤りは,政権構想はよかったが,局長以上に下等な狐を据えたことである。通商部代表フロマンはオバマ公約を完全に無視しTPPを歪め,元CIA長官であった国務相長官ゲ-ツはアフガン撤退に強烈に反対した。 NSC は馬鹿ブッシュ時代から始めた盗聴をバレルまで止めなかった(バレタ後もやているが)。

 オバマ氏の回想録が出るのは4年後かもしれない。しかし1月27日に予算教書発表時に表明したように,大統領特権を十二分に活用してウクライナから CIA や米系NGOを追い出すべきだろう。ここでも永遠の真理である「アメリカ人を見たらCIAと思え」は当てはまる。 

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