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2008年7月 5日 (土)

ハワード・ジン: 帝国の終焉?(「民衆のアメリカ史」コミック版によせて)

ハワード・ジン、Tomdispatch.com. 2008年4月2日掲載。

イラクで、アフガニスタンで、そして自国内で、地球「唯一の超大国」の立場が、目に見えてほころびつつある。かつて「ダイエット版帝国」と宣言した国は、益々軽はずみであることが証明されたわけだ。かつて、ローマ帝国、あるいは、大英帝国等より偉大な国家、と呼ばれた国、地球上にこれまであったどの国より支配的な国家が、今や、自らの利益を求めて行動すれば、災厄をまねかずにはすまないように見える。最近のバスラにおける、イラク政府の攻勢は、もはや明かなのだが、これからまだまだ続く物事の最新例でしかない。

ともあれ、その帝国の運命が、ダイエット版であれ何であれ、トムディスパッチに於ける、ハワード・ジンの今日の主題であり、彼の名高いPeople's History of the United States(邦題「民衆のアメリカ史 )に対する新作の主題でもある。新刊書は、漫画という形式をとった、驚くべき画期的作品だ。漫画家マイク・コノパツキーの絵による、陽気な歴史図解は、インディアン戦争から、イラクの「フロンティア」に至るまでを扱っている(印象的な、ジン自身の人生の自伝的部分もある)。書名は、A People's History of American Empireだ。この珠玉の作品は、今日刊行される。

刊行の日を祝して、トムディスパッチは、ちっとしたオンライン・イベントもどきをご提供申し上げる。下記で、ジンがどのようにして、初めてアメリカ帝国について学んだのかについての、彼のエッセイをお読みいただける。ここをクリックすれば、二つの特別なおまけも、楽しんで頂ける。新刊書の絵をいくつか使い、誰あろう「ロード・オブ・ザ・リング」でアラルゴン役を演じた、ヴィゴ・モーテンセンのナレーションによる、アニメ・ビデオをご覧頂ける。(ロード・オブ・ザ・リング、第IV部:アメリカ版モルドール年代記、とでも、お考え頂こう) 同じページ、ビデオの下には、この新刊の自伝の部分、ジンの少年時代を扱った部分をご覧になれる。(それぞれの小さな画をクリックすると、該当ページが読める。) お楽しみいただきたい。本序文は、トムディスパッチ編集者、トム・エンゲルハートによる。

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本当は、肝心な下記本文がある。

翻訳は別ページ、「帝国か博愛か? 学校では教えてくれなかったアメリカ帝国のこと」。
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Empire or Humanity?

What the Classroom Didn't Teach Me About the American Empire
By Howard Zinn

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記事原文url:http://www.alternet.org/audits/81005/

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Metropolitan Booksによる、The American Empire Projectシリーズの最新刊。

日本については、ペリーによる開国と、第二次世界大戦中の、日系人の強制収容、広島、長崎の原爆が、触れられている。ただし、開国は文字のみ。コミック版とはいえ、なかなか読みごたえがある。全編がアニメにならないものだろうか?

American Empire Projectシリーズの本には、チャルマーズ・ジョンソンによる『アメリカ帝国への報復』、『アメリカ帝国の悲劇』、『Nemesis』(邦訳は未刊、本書をめぐるDemocracy Nowでの対話翻訳)や、チョムスキーの著書がある。

下記は関連記事翻訳。

ハワード・ジン「歴史の効用と対テロ戦争」

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