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【J2】第5節 (総評・ベストゴール・ベストイレブン・MVP) ～MVPは三幸秀稔、ベストゴールは岸田和人～ | | |　

総評 (第5節)

→　J2は3月26日(土)に第5節が行われた。開幕4連勝スタートのセレッソ大阪はホームで未勝利の金沢と対戦したが2対1とリードして迎えた後半のアディショナルタイムにPKで追いつかれてドロー。連勝が「4」でストップした。金沢はこれで0勝3敗2分け。結果が出なくて苦しんでいるが内容的にはC大阪を上回っており、「出来としては今シーズン最高」と言えた。浮上のきっかけをつかむことができたかもしれない。

C大阪に代わって首位に浮上したのは熊本。アウェイで難敵の長崎に2対0で勝利した。熊本は4勝1分けとなったが5試合で1失点のみ。6ゴールのうち3つがPKによるものなので攻撃に関してはしっくり来ていないところもあるがGK佐藤昭とDF植田龍を中心とした守備陣の頑張りが目立つ。プレーオフ出場あるいはJ1昇格を狙うクラブとの対戦が続く中、5試合で勝ち点「13」を獲得できたのは見事というしかない。

3勝1分けと好スタートを切った讃岐はホームで徳島と対戦したが1対2で敗戦。初黒星を喫した。このカードは「東四国クラシコ」と呼ばれているが先輩クラブの徳島が意地を見せた。5節終了時点で負けなしは熊本・C大阪・岡山の3チームだけ。3勝2分けの岡山リーグ最多タイとなる10ゴールを奪っている。この日は五輪代表のMF豊川が不在だったがホームで北九州に2対0で勝利。今シーズンは戦力が充実している。

逆に5試合を戦って「未勝利のまま」なのは京都・愛媛FC・金沢・水戸・山形の5チーム。昇格候補と言われていた京都と愛媛FCと山形の3チームがここまで苦しむとは予想できなかった。松本山雅と長崎もまだ1勝のみ。今シーズンも22チームの戦力差は拮抗しており、まずまずのスタートを切ったC大阪や千葉なども楽に勝てた試合はまだ無いのでありきたりな言葉になるが「簡単に勝てる試合は1つもない。」と言える。

ベストゴール (第5節)

　5位： MF 木村祐志 (徳島ヴォルティス)
　4位： MF ブルーノ・メネゲウ (セレッソ大阪)
　3位： FW 都倉賢 (コンサドーレ札幌)
　2位： MF 岩間雄大 (松本山雅)
　1位： FW 岸田和人 (レノファ山口)

→　J2の5節の総ゴール数は「24」。この中で1位に選んだのはFW岸田(山口)の逆転ゴール。初スタメンとなったMF三幸のスルーパスが見事でFW岸田の抜け出しも見事だった。誰しもが「MF三幸は右サイドを駆け上がった選手にパスを出す。」と思っていた中で意表をついて中央のFW岸田にタイミングもスピードもコースも完璧なスルーパスを通した。これだけ上質なスルーパスはなかなか観ることができない。

2位はMF岩間(松本山雅)の逆転ゴール。J2では80試合目の出場で通算2ゴール目。滅多にみられないMF岩間のゴールは美しいゴールだった。3位はFW都倉(札幌)の先制ゴール。3人の見事な連携から生まれたファインゴールだった。4位はMFブルーノ・メネゲウ(C大阪)の先制ゴール。MF山村和のパスも見事でトラップも完璧だった。5位はMF木村祐(徳島)のボレー。他にはDF福森晃(札幌)の直接FKも良かった。

表1. J3+(選定)の各節のベストゴール (1節から5節まで)

1節	1位	MF 仲間隼斗 (カマタマーレ讃岐)	vs 横浜FC
	2位	MF 瀬川祐輔 (ザスパクサツ群馬)	vs FC岐阜
	3位	MF 矢島慎也 (ファジアーノ岡山)	vs レノファ山口
	4位	MF 長澤和輝 (ジェフ千葉)	vs 徳島ヴォルティス
	5位	MF 島屋八徳 (レノファ山口)	vs ファジアーノ岡山
2節	1位	MF 柿谷曜一朗 (セレッソ大阪)	vs 水戸ホーリーホック
	2位	MF 舩津徹也 (ザスパクサツ群馬)	vs ツエーゲン金沢
	3位	MF 河井陽介 (清水エスパルス)	vs V・ファーレン長崎
	4位	FW 都倉賢 (コンサドーレ札幌)	vs FC岐阜
	5位	FW 山本大貴 (松本山雅)	vs 横浜FC
3節	1位	MF 柿谷曜一朗 (セレッソ大阪)	vs ザスパクサツ群馬
	2位	MF 豊川雄太 (ファジアーノ岡山)	vs 京都サンガ
	3位	FW 山崎凌吾 (徳島ヴォルティス)	vs モンテディオ山形
	4位	FW 船山貴之 (ジェフ千葉)	vs 横浜FC
	5位	FW 山崎凌吾 (徳島ヴォルティス)	vs モンテディオ山形
4節	1位	FW 中島裕希 (町田ゼルビア)	vs ツエーゲン金沢
	2位	MF 小手川宏基 (ギラヴァンツ北九州)	vs ロアッソ熊本
	3位	DF 岩政大樹 (ファジアーノ岡山)	vs 水戸ホーリーホック
	4位	MF 山本真希 (ジェフ千葉)	vs 松本山雅
	5位	FW 田代有三 (セレッソ大阪)	vs モンテディオ山形
5節	1位	FW 岸田和人 (レノファ山口)	vs 松本山雅
	2位	MF 岩間雄大 (松本山雅)	vs レノファ山口
	3位	FW 都倉賢 (コンサドーレ札幌)	vs 京都サンガ
	4位	MF ブルーノ・メネゲウ (セレッソ大阪)	vs ツエーゲン金沢
	5位	MF 木村祐志 (徳島ヴォルティス)	vs カマタマーレ讃岐

ベストイレブン (第5節)

　GK 阿波加俊太 (コンサドーレ札幌)
　DF 田代雅也 (FC岐阜)　
　DF 作田裕次 (ツエーゲン金沢)
　DF 飯田真輝 (松本山雅)
　DF 福森晃斗 (コンサドーレ札幌)
　MF 三幸秀稔 (レノファ山口)　・・・　MVP
　MF 清武功暉 (ロアッソ熊本)
　MF ブルーノ・メネゲウ (セレッソ大阪)
　FW ミッチェル・デューク (清水エスパルス)
　FW 都倉賢 (コンサドーレ札幌)　
　FW 鈴木孝司 (町田ゼルビア)

→　今節のMVPに選出したのは移籍後初出場で2アシストを記録したMF三幸(山口)。後半48分には左サイドの裏を取ってMF原口拓の劇的な同点ゴールをアシストした。2015年は怪我の影響で所属クラブが無いという浪人生活を送った22歳のボランチが輝きを放った。キーパーはGK渋谷(横浜FC)もベストイレブンの有力候補だったがGK阿波加(札幌)をベストイレブンに選出した。他にはGK西部(清水)、GK山岸(山形)、GK中林(岡山)、GK児玉(愛媛FC)、GK清水慶(群馬)、GK相澤(徳島)、GK高木義(FC岐阜)を評価した。

今節は最終ラインの選手の活躍が目立ったが完封勝利に貢献したDF田代雅(FC岐阜)は外せない。ほぼ無名の選手だったがラモス監督の信頼を勝ち取ってV字回復を見せたFC岐阜の守備を支えている。他にはDF鎌田(清水)、DF増川(札幌)、DF下畠(京都)、DF三鬼(町田)、DF金聖基(町田)、DF篠原(岡山)、DF坪内(群馬)、DF川岸(群馬)、DF小池龍(山口)、DFエブソン(讃岐)、DF阿部正(FC岐阜)、DF岡根(FC岐阜)、DF馬渡(金沢)、DF太田康(金沢)、DFメンデス(金沢)、DF藏川(熊本)、DF高杉(長崎)を評価した。

中盤ではMF高木利(山形)、MF堀米悠(札幌)、MF深井一(札幌)、MF前寛之(札幌)、MF谷澤(町田)、MF李漢宰(町田)、MF押谷(岡山)、MF伊藤大(岡山)、MF花井(北九州)、MF寺田(横浜FC)、MF野村直(横浜FC)、MFアランダ(千葉)、MF井出(千葉)、MF福満(山口)、MF星雄次(山口)、MF原口拓(山口)、MF田中隼(松本山雅)、MF岩間(松本山雅)、MF木村祐(徳島)、MF内田裕(徳島)、MF山本翔(讃岐)、MF水野泰(FC岐阜)、MF杉本健(C大阪)、MF山村和(C大阪)、MF安柄俊(金沢)、MF山藤(金沢)を評価した。

フォワード陣では途中出場で劇的な決勝ゴールを挙げたFW鈴木孝(町田)をベストイレブンに選出した。なかなか「J2初ゴール」が生まれずに苦しんできたが『この日のためにとっておいた。』と思うほどの最高のシチュエーションで生まれた待望の初ゴールだった。他にはFW小牟田(群馬)、FWエウトン(千葉)、FW岸田(山口)、FW山崎凌(徳島)、FWロメロ・フランク(水戸)、FWレオ・ミネイロ(FC岐阜)、FW水永(金沢)、FW平繁(熊本)、FW巻(熊本)を評価した。今シーズン初スタメンで奮闘したFW巻の頑張りも目立った。

表2. J3+(選定)の各節のベストベストイレブン (1節から5節まで)

1節	GK	キム・ジンヒョン	セレッソ大阪	①
	DF	村上佑介	V・ファーレン長崎	①
	DF	坪内秀介	ザスパクサツ群馬	①
	DF	植田龍仁朗	ロアッソ熊本	①
	DF	冨田大介	徳島ヴォルティス	①
	MF	矢島慎也	ファジアーノ岡山	①
	MF	瀬川祐輔	ザスパクサツ群馬	①
	MF	高橋駿太	ザスパクサツ群馬	①
	MF	仲間隼斗	カマタマーレ讃岐	①
	FW	小松塁	ギラヴァンツ北九州	①
	FW	永井龍	V・ファーレン長崎	①
2節	GK	キム・ジンヒョン	セレッソ大阪	②
	DF	進藤亮佑	コンサドーレ札幌	①
	DF	飯田真輝	松本山雅	①
	DF	エブソン	カマタマーレ讃岐	①
	MF	柿谷曜一朗	セレッソ大阪	①
	MF	高橋駿太	ザスパクサツ群馬	②
	MF	河井陽介	清水エスパルス	①
	MF	押谷祐樹	ファジアーノ岡山	①
	FW	大前元紀	清水エスパルス	①
	FW	岸田和人	レノファ山口	①
	FW	都倉賢	コンサドーレ札幌	①
3節	GK	清水慶記	ザスパクサツ群馬	①
	DF	多々良敦斗	ジェフ千葉	①
	DF	ビョン・ジュンボン	清水エスパルス	①
	DF	土岐田洸平	町田ゼルビア	①
	DF	石櫃洋祐	京都サンガ	①
	MF	パク・ヒョンジン	V・ファーレン長崎	①
	MF	柿谷曜一朗	セレッソ大阪	②
	MF	ディエゴ	モンテディオ山形	①
	FW	レオナルド・ロシャ	FC岐阜	①
	FW	船山貴之	ジェフ千葉	①
	FW	山崎凌吾	徳島ヴォルティス	①
4節	GK	高木義成	FC岐阜	①
	DF	田村直也	東京ヴェルディ	①
	DF	岩政大樹	ファジアーノ岡山	①
	DF	ハリロヴィッチ	横浜FC	①
	DF	福森晃斗	コンサドーレ札幌	①
	MF	山本真希	ジェフ千葉	①
	MF	水野泰輔	FC岐阜	①
	MF	片山瑛一	ファジアーノ岡山	①
	MF	小野瀬康介	横浜FC	①
	FW	中島裕希	町田ゼルビア	①
	FW	レオ・ミネイロ	FC岐阜	①
5節	GK	阿波加俊太	コンサドーレ札幌	①
	DF	田代雅也	FC岐阜	①
	DF	作田裕次	ツエーゲン金沢	①
	DF	飯田真輝	松本山雅	②
	DF	福森晃斗	コンサドーレ札幌	②
	MF	三幸秀稔	レノファ山口	①
	MF	清武功暉	ロアッソ熊本	①
	MF	ブルーノ・メネゲウ	セレッソ大阪	①
	MF	ミッチェル・デューク	清水エスパルス	①
	FW	都倉賢	コンサドーレ札幌	②
	FW	鈴木孝司	町田ゼルビア	①