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【J2】補強診断 (個人別)　「S+」～「E-」まで | | |　

「S+」→「S-」→「A+」→「A-」→「B+」→「B-」→「C+」→「C-」→「D+」→「D-」→「E+」→「E-」

FW アレックス (東京V)　→　「A+」
FW 高崎寛之 (甲府)　→　「A+」

　→　現時点(2012/1/7)で、「S+」と「S-」に相当する選手はおらず、「A+」が最高となった。東京Vが獲得したFWアレックスは、フォワードでも、攻撃的MFでもプレーできる選手で、プレーの幅も広くて、セルフィッシュなところもないので、東京Vでも、攻撃の中心として活躍できる可能性がある。草津では34試合で9ゴールだったが、高いポテンシャルを考えると、15ゴール前後をマークできても不思議はない。

一方のFW高崎も、新天地で攻撃の軸としての活躍が期待される。浦和では持ち味を出せなかったが、ストライカーとしての能力の高さは、46試合で19ゴールを記録した水戸時代の2009年に証明済みで、チームにフィットできれば、20ゴール以上も可能である。甲府はFWハーフナー・マイクが抜けてしまったが、点を獲る能力に関しては、FW高崎もそれほど見劣りしないので、大活躍が期待される。彼が大車輪の活躍を見せるようだと、2位以内も見えてくるだろう。

DF 山口智 (千葉)　→　「A-」
DF ペ・スンジン (横浜FC)　→　「A-」
DF 古林将太 (湘南)　→　「A-」
MF 服部年宏 (FC岐阜)　→　「A-」
DF アライール (愛媛FC)　→　「A-」
DF 古賀正紘 (福岡)　→　「A-」

　→　2000年以来、12年ぶりに古巣のジェフに復帰することになったDF山口にはチームリーダーとしての期待がかかる。当然、センターバックのレギュラーとして起用されるだろうが、J1でもレギュラーとしてプレーできる選手なので、千葉にとっては、これ以上ないほどの補強となった。自身のパフォーマンスだけでなく、周囲の選手の成長を促すくらいの影響力を与えたい。同じく、ベテランのDF古賀を獲得した福岡もいい補強だったといえる。今オフ、DF丹羽、DF田中誠が抜けてしまったが、DF古賀の加入によって、守備に関しては2011年以上のものとなることが濃厚で、彼にもリーダーとしての期待がかかる。

驚きの移籍となった元日本代表のMF服部に関しては、ピッチ上のみならず、ピッチ外でも、プロフェッショナルとは何か？を示してほしい。これまで、FC岐阜には、経験豊富なベテラン選手がいなかったので、MF服部という国際経験も豊富な選手が加わって、どのようにチームが変化するのか、楽しみにしたい。久々の復帰となるDFペ・スンジン、レンタルバックとなるDF古林も、チームを離れていた時期に大きく成長しているので、貴重な戦力となるだろう。また、DFアライールも京都ではさっぱりだったが、愛媛FCに戻って、守備の要としての活躍が望まれる。

FW 萬代宏樹 (山形)　→　「B+」
DF 臼井幸平 (栃木SC)　→　「B+」
MF 永里源気 (甲府)　→　「B+」
MF 青木孝太 (甲府)　→　「B+」
FW 西川優大 (富山)　→　「B+」
FW 長沢駿 (京都)　→　「B+」
FW 川又堅碁 (岡山)　→　「B+」
DF 浦田延尚 (愛媛FC)　→　「B+」
MF トミッチ (愛媛FC)　→　「B+」
MF 石神直哉 (大分)　→　「B+」
FW 高松大樹 (大分)　→　「B+」
MF 村井慎二 (大分)　→　「B+」

　→　今オフは、大分が効果的な補強を行っているように思える。MF石神はC大阪時代から、4バックのときはパフォーマンスが極端に落ちるが、3バックになると持ち味の攻撃力を発揮するようになるので、「3-4-3」を採用することの多い大分とは相性がいいだろう。MF村井、FW高松も、ベテランの域に入ったが、かなりの戦力となりそうで、プレーオフ圏内となる6位以内に加わってくることも十分に考えられる布陣となった。

また、地味ながら、富山も効果的な補強ができている。チームの中心になりつつあったMF舩津をC大阪に引き抜かれたのは痛かったが、FC岐阜からFW西川を獲得。これで前線は、様々な組み合わせが可能となった。15位と低迷した愛媛FCも効果的な補強を行っており、DFアライールだけにとどまらず、DF浦田とMFトミッチも獲得し、ボランチと最終ラインは大きくメンバーが変わるだろう。大分にしても、富山にしても、愛媛FCにしても、2011年は二桁順位に終わったが、今オフは、これらの二桁順位に終わったチームが積極的に動いているため、上位と下位の差はさらに小さくなってきているように感じられる。

DF 市川大祐 (水戸)　→　「B-」
DF 輪湖直樹 (水戸)　→　「B-」
MF 荒堀謙次 (栃木SC)　→　「B-」
MF 菅和範 (栃木SC)　→　「B-」
DF 保崎淳 (草津)　→　「B-」
FW 金成勇 (草津)　→　「B-」
FW 田中佑昌 (千葉)　→　「B-」
MF 佐藤健太郎 (千葉)　→　「B-」
MF 中後雅喜 (東京V)　→　「B-」
DF 刀根亮輔 (東京V)　→　「B-」
DF 杉山新 (横浜FC)　→　「B-」
FW 田原豊 (横浜FC)　→　「B-」
DF 島村毅 (湘南)　→　「B-」
MF 下村東美 (湘南)　→　「B-」
FW 久木田紳吾 (松本山雅)　→　「B-」
MF 山瀬幸宏 (富山)　→　「B-」
DF 池田昇平 (FC岐阜)　→　「B-」
MF 井上平 (FC岐阜)　→　「B-」
MF 服部公太 (岡山)　→　「B-」
MF 太田圭輔 (徳島)　→　「B-」
FW 西田剛 (福岡)　→　「B-」
DF 尾亦弘友希 (福岡)　→　「B-」
DF 夛田凌輔 (大分)　→　「B-」
MF 養父雄仁 (熊本)　→　「B-」
FW 白谷建人 (熊本)　→　「B-」

　→　この中では、水戸入りが決まった元日本代表のDF市川に期待したい。ここ2年ほどはコンディションが整わず、守備面で破たんを見せることが多くなってきたが、経験値と攻撃センスは光るものがあるので、新天地での復活に期待したい。同じく、水戸入りが決まったDF輪湖もずっと期待されてきた選手なので、レギュラー取りを目指して頑張ってほしいところである。水戸はDF保崎が退団したが、レギュラー候補のサイドバックを二人もゲットできたので、戦力アップできたと思える。

他には、若手の有望株のDF刀根を完全移籍で獲得した東京Vの動きも気になるところである。ここ最近は、有望な若手選手を獲られる側に回っていたが、大分で出場機会を増やしていたDF刀根をゲットしたということで、チーム状況が良くなってきたのか？とも考えられる。DF刀根は、大分ではいろいろなポジションで起用されてきたが、まだ適正ポジションが見つかっていない。新天地では、どこのポジションで勝負するのか？気になるところである。

攻撃的なポジションの選手では、草津入りが決まったFW金成勇のブレークに期待したい。草津は、FWアレックス、FW萬代が抜けて、フォワードの層は薄くなっているので、北朝鮮代表経験のあるFW金成勇にもチャンスはある。京都では、なかなか出番に恵まれなかったが、186センチの高さと体の強さは魅力的なので、きっかけ次第で大ブレークする可能性がある。他には、熊本入りが決まったロンドン世代のFW白谷もブレークを期待したい選手の一人である。

FW 棗佑喜 (栃木SC)　→　「C+」
GK 内藤圭佑 (草津)　→　「C+」
FW 遠藤敬佑 (草津)　→　「C+」
FW ジョジマール (東京V)　→　「C+」
DF 吉弘充志 (東京V)　→　「C+」
MF 戸田和幸 (町田)　→　「C+」
GK 松本拓也 (湘南)　→　「C+」
FW 古橋達弥 (湘南)　→　「C+」
DF 福田健介 (甲府)　→　「C+」
FW 喜山康平 (松本山雅)　→　「C+」
MF 楠瀬章仁 (松本山雅)　→　「C+」
MF 益山司 (松本山雅)　→　「C+」
MF 明堂和也 (富山)　→　「C+」
GK 時久省吾 (FC岐阜)　→　「C+」
MF 廣田隆治 (FC岐阜)　→　「C+」
GK 紀氏隆秀 (鳥取)　→　「C+」
DF 柳楽智和 (鳥取)　→　「C+」
GK 中林洋次 (岡山)　→　「C+」
MF 宮崎光平 (徳島)　→　「C+」
DF 園田拓也 (愛媛FC)　→　「C+」
MF 加藤大 (愛媛FC)　→　「C+」
GK 秋元陽太 (愛媛FC)　→　「C+」
FW 有田光希 (愛媛FC)　→　「C+」
MF 木原正和 (福岡)　→　「C+」
GK 河田晃兵 (福岡)　→　「C+」
DF 岡田隆 (福岡)　→　「C+」
MF 新井涼平 (北九州)　→　「C+」

　→　ここでは、栃木SCに移籍することになったFW棗に注目したい。栃木SCはFWリカルド・ロボとFW崔根植が退団したため、フォワードは層が薄くなっている。ルーキーイヤーの2011年は出番に恵まれなかったが、高さを生かしたプレーに定評があるので、松田監督の指導を受けて、出場機会を得ることができれば、貴重な戦力になるかもしれない。同じく、松本山雅に加入するFW喜山康平にも注目したい。岡山では中心選手としてプレーしていたが、東京Vでは出番に恵まれず、2011年後半はJFLのカマタマーレ讃岐でプレーすることになったが、大柄ながらイマジネーション溢れるプレーをする選手なので、再ブレークを期待したい。

FW 三島康平 (水戸)　→　「C-」
DF 當間建文 (栃木SC)　→　「C-」
GK 太洋一 (東京V)　→　「C-」
FW 永井雄一郎 (横浜FC)　→　「C-」
MF 宮崎泰右 (湘南)　→　「C-」
DF 盛田剛平 (甲府)　→　「C-」
GK 木下正貴 (甲府)　→　「C-」
DF 吉田正樹 (松本山雅)　→　「C-」
FW 梅田直哉 (FC岐阜)　→　「C-」
FW 加部未蘭 (北九州)　→　「C-」
MF 野口直人 (大分)　→　「C-」
DF 高橋祐太郎 (熊本)　→　「C-」

　→　浦和から清水に活躍の場を求めたFW永井だったが、清水では期待されたような活躍はできなかった。そのため、J2の横浜FCに移籍することになったが、若い頃からキレで勝負してきた選手なので、キレが戻らないと、J2でも厳しいだろう。横浜FCは、FWカイオのパートナーとなる選手が見つからないままなので、FW永井が2トップの一角におさまってくれるとありがたいが・・・。果たしてどうなるだろうか。

若手では、甲府のFW加部が北九州にレンタル移籍することになった。高卒1年目のシーズンが終わったところなので、かなり、早い時期でのレンタルとなったが、甲府で出番を得るのは大変なので、悪くない判断だろう。北九州にも、大型ストライカーのFW林がいるので、ベンチに入るのも大変であるが、まずは、試合に出場するチャンスをつかみたい。C大阪から大分にレンタル移籍するMF野口、DF夛田も同様であるが、今オフは、若手選手が出場機会を得るために2年目でレンタル移籍するケースが目立ってきている。