■ 懐かしい外国人選手の思い出残念ながら、過去に日本にやって来た外国籍のゴールキーパーは非常に少ない。元セレッソ大阪のジウバーニ・ルイス・ネイツケを含めても、トータルで10名に達しないだろう。
しかしながら、過去にインパクトのある外国籍GKは少なくない。
中でも、最も印象的なのは、清水エスパルスに所属したGKシジマールだろう。長い手足を生かした驚異的なセービングは、多くの人の記憶に残っている。1993年には、今でも破られていないトップリーグでの731分間無失点という大記録を作っている。
Jリーグブームの中、彼のアクロバティックなセービングはファンの関心を集めて、「クモ男」として人気者になった。そろそろ、「シジマールに憧れてゴールキーパーになりました。」というJリーガーが誕生しても不思議ではない。
実力的には、GKシジマールを上回るのではないかと考えられるのが、元ブラジル代表GKジルマール。もはや死語になった「堅守セレッソ」の中心であり、安定感はJリーグ史上でも屈指の存在。守護神としての絶大で、まさしく「ホンモノ」のGKだった。
昨今は、「ハーフナー・マイクの父親」という新しいイメージが定着しつつあるが、GKディド・ハーフナーも日本サッカーへの貢献度の高いGKである。Jリーグ開幕時にはすでにベテランになっていたが、熱い闘志は衰えていなかった。1994年には日本に帰化して、ずっと日本で生活を続けている。
ここ最近は、Jリーグの中にアジア人GKも出現している。湘南のGK金永基とC大阪のGKキム・ジンヒョンの2人である。ともに大型GKで将来性は抜群である。彼には、先人たちのような華々しい活躍を期待したい。
■ 外国籍GKがもたらすものどうしても言葉の壁があるので、GKを外国から呼んでくるというのはリスクを伴う。また、ポジションが1つしかないので、外国人GKでポジションを固定してしまうと、日本人GKの成長の妨げになる可能性もある。難しいところである。
ただ、リーグ全体のレベルアップを考えてみても、また、リーグを活性化させるためにも、外国籍GKの獲得というのは、1つの面白いアイディアではないかと考えられる。GKが活躍する試合というのは引き締まった好ゲームになる可能性が高く、外国籍GKが新しい風を運んでくれるかもしれない。
<思い出のゴールキーパー>第1位GK:シジマール(清水エスパルス:ブラジル出身)
・1993年に清水に加入。
・「クモ男」というニックネームで大人気。
・731分間無失点のJリーグ記録を持つ。
・身長183cmと平凡だったが、リーチの長さは193cm。
・引退後は日本で指導者としてのキャリアを積む。
第2位GK:ジルマール(セレッソ大阪:ブラジル出身)
・95年にセレッソ大阪に加入。
・94年のW杯優勝メンバー。
・ブラジル代表のキャップ「3」。
・抜群の安定感。
・来日当時、すでに36歳だった。
第3位GK:ディド・ハーフナー(名古屋グランパス:オランダ出身)
・1986年に来日。
・オフトジャパンのGKコーチ。
・1994年に日本に帰化。
・1998年に札幌で引退。
・ハーフナーマイクは息子。
第4位GK:ヴァンズワム(ジュビロ磐田:オランダ出身)
・2000年に来日。
・2001年のベストイレブン。
・GKの通算防御率において、唯一の0点台である0.89を記録。
・2003年に起用方法を巡り退団。
・磐田退団後はNACに入団した。
第5位GK:ミロ(浦和レッズ:スロバキア出身)
・1993年に浦和に加入。
・Jリーグで10試合に出場。
・191cm/93kg。
・元チェコスロバキアU-21代表。
・1994年に退団。
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