■ J3の第5節J3の第5節。2勝2分けと好スタートを切ったSC相模原はホームの相模原ギオンスタジアムで開幕3連勝の大宮アルディージャと対戦した。大宮は3節の福島戦(A)が未消化なので他クラブと比較すると消化試合数は1つ少ないがここまで全勝。最高のスタートを切った。J3はFC今治も開幕4連勝。首位を走っている。4勝のFC今治、3勝1分けのFC大阪、3勝の大宮、2勝2分けのSC相模原の4つが「負けなし」となる。
ホームのSC相模原は「3-1-4-2」。GK三浦基。DF田中陸、金城ジャスティン俊樹、山下諒。MF長谷川雄志、加藤大、綿引、ファブリシオ・バイアーノ、岩上。FW瀬沼、福井和。新戦力のMFファブリシオ・バイアーノがJリーグ初出場となった。31歳で179cm/80キロとサイズに恵まれている。GK三浦基、DF山下諒、MF綿引の3人は開幕から5試合連続スタメンとなった。34歳になったMF岩上は古巣対決となる。
対するアウェイの大宮は「4-2-2-2」。GK笠原。DF茂木力、濱田水、下口、植田悠。MF石川俊、小島幹、大澤、泉柊椰。FW杉本健、藤井一。大卒1年目のFW藤井一は2節のFC岐阜戦(H)に続いて2回目のスタメンとなった。FW中野誠ならびにMF中野克はベンチスタート。得点源になることが期待されているFWシュヴィルツォクはまだベンチ入りの機会も無し。元・日本代表のFW杉本健は4試合連続スタメンとなった。
■ 無敗対決は1対1のドローに・・・。試合はこの時期には珍しいナイトマッチとなった。2,294人の観衆が集まったが近場ということもあって大宮のサポーターも多かった。前半は立ち上がりからどちらかというと静かな展開になったが前半6分にSC相模原にビッグチャンス。デザインされたCKからペナルティースポット付近でフリーになったMF岩上が左足でシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。大宮側はMF岩上をドフリーにしてしまった。
前半の半ば以降は大宮のプレスがハマって高い位置でボールを奪うシーンが増えた。前半38分にも高い位置でボールを奪うとMF石川俊の縦パスをFW杉本健がフリック。フリーで抜け出したFW藤井一がキーパーとの1対1を落ち着いて決めて大宮が先制に成功する。東洋大出身のFW藤井一は嬉しいJリーグ初ゴールとなった。FW杉本健は移籍後初アシストとなった。前半は1対0と大宮がリードして折り返した。
後半14分にSC相模原はセットプレーの流れからチャンスを作った。179cmのMFファブリシオ・バイアーノが落としたボールに反応したCBのDF金城ジャスティン俊樹がミドルシュートを突き刺して1対1の同点に追いついた。2試合連続スタメンのDF金城ジャスティン俊樹は今シーズン初ゴールとなった。後半40分に途中出場したFW中野誠にチャンスが訪れたがヘディングシュートは枠を捉えることは出来なかった。
■ 開幕から5試合負けなしのSC相模原試合は1対1で終了。先制されながらも同点に追いついたSC相模原は無敗をキープ。2勝3分けとなった。2023年は下から3番目の18位。その前のシーズンも18位だったことを考えると「大健闘」と言える。ここまでは守備陣が非常によく頑張っており、5試合でわずか2失点。攻撃に関するスタッツは軒並みJ3で下位クラスなので攻撃面はまだ十分には機能していないが堅守を武器に勝ち点を積み上げている。
中2日ということもあってメンバーを入れ替えたがJリーグ初出場のMFファブリシオ・バイアーノは目立った。1失点目は彼のところでのクリア(つなぎのパス)をカットされたところからスタートしているが同点ゴールの場面では後方からのロングボールに対して競り勝ってDF金城ジャスティン俊樹の同点弾をお膳立て。アシストが付いた。サイズがあってパワーもあるのでSC相模原にいなかったタイプの選手と言える。
DF金城ジャスティン俊樹のミドルシュートは精度が高かった。簡単なシュートではなかったがしっかりと枠に飛ばすことができた。最終ラインはDF山下諒が不動のレギュラーになっているがその他は流動的。DF水口、DF國廣、DF田代真などレギュラー獲得を目指す選手は多い。いろいろと選手を入れ替えながらも失点数が少ない点はポジティブに考えられる。この日はDF田中陸が右ストッパーの位置でプレーした。
5試合で4得点なので攻撃陣はまだエンジンがかかっていないが大卒1年目ながら主力として起用されているFW福井和はもっとボールに触って攻撃の中心になりたかった。ここまでの5試合のうち、4試合で先発の機会を得ているが十分なアピールはできていない。悩みどころのフォワード陣はFW瀬沼、FW藤沼、FWブルーノ・サントス、FW高木彰などもいるが決め手には欠ける。誰がフォワードの軸になるだろうか?
■ 新戦力のFW杉本健勇が初アシストを記録大宮は連勝こそ「3」で止まったがこちらも3勝1分け。無敗をキープした。大宮は先制ゴールを奪ったので「逃げ切りたい試合」だったが成功せず。守備の中心になっている18歳のDF市原吏がU-19日本代表に召集されたので不在。左SBのレギュラーとして活躍してきたDF下口をCBの位置に回して京都から育成型期限付き移籍のDF植田悠を初めてスタメンで起用したがDF下口のところで跳ね返せなかった。
新加入のDF下口は178cm。日本人のSBとしては標準以上のサイズがあるがCBとしてはかなり小柄になる。179cmのMFファブリシオ・バイアーノと空中戦を競ったが競り負けてしまった。Jリーグ初スタメンとなった19歳のDF植田悠のプレーにも注目が集まったが持ち味である攻撃的な良さを出すシーンは少なかった。後半28分に足を攣って交代。アピールの大きなチャンスだったが十分には生かせなかった。
FW藤井一はプロ2回目のスタメンだったがJリーグ初ゴールをマーク。インパクトを残した。FW杉本健との2トップだったがスピードがあってパワーもある。ゴールシーンのときはFW杉本健から優しいパスが出てきたがキーパーの動きをよく見て冷静に流し込んだ。FWシュヴィルツォクがプレーできない状況ということもあって大宮もフォワードはかなり手薄である。FW中野誠などとのポジション争いになっている。
先制ゴールをアシストしたFW杉本健は開幕から4試合連続スタメンだったが初アシストとなった。まだ移籍後初ゴールは生まれておらず。ゴールは遠いが下がってボールを受けて攻撃の起点となる場面はたくさんある。前線からの守備でもチームを助けているので「欠かせない主力」になっている。移籍後初ゴールが生まれるともっと落ち着いてプレーできるようになると思うが大宮でまずまずのスタートを切った。
※ 投稿日:2024年2月14日(水) : 総再生数:10,783回
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