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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2023年-2024年オフの移籍市場) (その10) | | |　

91人目： DF パク・ジュンヨン (安山グリーナーズ→いわきFC)　・・・　「B++」

→　韓国出身で28歳のCB。185cmとサイズに恵まれている。激動のオフになったいわきFCはレギュラーCBのDF家泉(→札幌)とDF遠藤凌(→新潟)が退団するがMF照山(FC今治)とDF生駒仁(山口)を獲得済み。経験のあるDFパク・ジュンヨンも獲得するとなるとCBに関しては「何とかなる可能性が高まった。」と言える。プレー動画を見つけることは出来なかったので「どんな選手なのか？」をイメージするのは難しいが若手主体のメンバー構成なので最終ラインでチームをまとめる役割が期待される。キーマンになるだろう。

92人目： DF 文仁柱 (ガイナーレ鳥取→FC岐阜)　・・・　「A+」

→　埼玉県出身でU-23北朝鮮代表に選出された経験のあるレフティ。正確な左足のキックが武器となるがミドルシュートは大きな武器となる。大卒2年目の2023年はJ3で34試合で1ゴール2アシスト。プロ1年目は15試合で1ゴール2アシストだったので飛躍の1年になった。左SBあるいは左WBで起用されて主力の1人になったがFC岐阜への完全移籍を選択した。昨オフはFW田口裕が鳥取からFC岐阜に移籍しているが2年連続でFC岐阜に主力を引き抜かれる形になった。35歳のDF宇賀神の後継者として大きな期待が集まる。

93人目： FW ヴィニシウス・アラウージョ (FC今治→サガン鳥栖)　・・・　「C++」

→　2020年と2021年にいずれもJ2の山形で14ゴールを挙げたブラジル人ストライカー。巧みな裏抜けから正確なシュートを突き刺した。2年間で計28ゴールを挙げたが契約はまとめらずに山形を退団した。2022年の開幕直前に町田に加入。ストライカーとして期待を集めたが32試合で2ゴールと散々だった。2023年の夏にFC今治に加入すると13試合無得点。終盤戦は調子を上げてゴールに絡んだが期待に応える数字は出せなかった。ここ2年間で計2ゴール。力が落ちてきたことを考えると「驚きの個人昇格」と言える。

94人目： MF 中野克哉 (FC琉球→大宮アルディージャ)　・・・　「A++」

→　2022年はJ2で33試合で6ゴール4アシスト、2023年はJ3で34試合で7ゴール3アシストを記録した左利きのアタッカー。夏にMF柴山(→C大阪)が移籍した後、左利きが不足していた大宮にとっては大きな補強と言える。左利きの選手は攻撃の時はアクセントになる。J3降格となった大宮で攻撃の中心になることが期待される。京都ではなかなかチャンスをつかめなかったがFC琉球でブレイクした。2022年はJ2で6ゴール4アシストを記録したので「個人残留」を果たしても不思議はなかった。J3レベルの選手ではない。

95人目： DF 鈴木雄斗 (ジュビロ磐田→湘南ベルマーレ)　・・・　「S+」

→　「湘南が獲得に乗り出している。」という噂は流れていたが湘南への移籍が実現。これは今オフ最大級の驚きと言える。2023年は右SBとして躍動。38試合で3ゴール10アシストと大活躍した。「ベストイレブンに選ばれなかったのが不思議」と言えるほどの活躍を見せたが「このタイミングでの湘南移籍」というのも驚きというしかない。湘南はDF石原広'(→浦和？)とDF畑大雅(C大阪？)に移籍話が浮上。流出濃厚と言えるが穴を埋める補強としては最上級クラスの選手と言える。磐田の戦力を削ぐことが出来たのも大きい。

96人目： DF 柳貴博 (FC琉球→ファジアーノ岡山)　・・・　「A++」

→　札幌から福岡に期限付き移籍していた2022年8月に酒気帯び運転で契約解除に。2023年3月にFC琉球に加入してJリーグの舞台に戻ってきたがFC琉球で違いを見せた。32試合で3ゴール1アシストを記録した。「J3レベルの選手ではないことは明らか」と言えるがJ2の岡山への個人昇格となった。1年と数か月前に不祥事を起こした選手の獲得なので否定的な意見は少なくないと思うが能力が高いのは確か。山形時代の2019年に木山監督の指導を受けているがこの時は右WBで活躍した。185cmの長身でCBでもプレー可。

97人目： MF 土肥航大 (FC今治→栃木SC)　・・・　「A++」

→　180cmとサイズに恵まれたレフティ。広島ユース出身で2020年に広島でトップ昇格を果たした。2022年は水戸でプレー。26試合で2ゴールを挙げた。昨オフに甲府にレンタル移籍したがわずか3試合。出番は増えずに7月にFC今治に再レンタルとなったがボランチのレギュラーとして活躍。18試合に出場した。またもレンタルで今度は栃木SCでプレーすることになった。来季がプロ5年目になるが広島・水戸・甲府・FC今治・栃木SCと早くも5クラブ目。広島はレンタル移籍を上手く活用しており、長旅に出る選手は多い。

98人目： MF 長谷川元希 (ヴァンフォーレ甲府→アルビレックス新潟)　・・・　「S+」

→　甲府の10番として活躍したJ2屈指のアタッカー。2021年は36試合で7ゴール6アシスト、2022年は40試合で8ゴール4アシスト、2023年は39試合で7ゴール6アシスト。好不調の波はあったが成績は安定している。2年前のオフにJ1のクラブに移籍をしてもおかしくなかったがその時は残留。昨オフも甲府に残留した。甲府への愛は強かったがこのタイミングで新潟への移籍を決断した。右足のキックの精度が高くて攻撃的なセンスを持ったアタッカーなので海外挑戦のMF三戸に代わってエースになることが期待される。

99人目： GK 田尻健 (いわてグルージャ盛岡→長野パルセイロ)　・・・　「B+++」

→　G大阪ユース出身で182cmのキーパー。サイズには恵まれていないが俊敏性があって守備範囲が広くてビルドアップでもチームに貢献する。2020年～2022年は鳥取でプレー。1番手のキーパーとして活躍したが2022年限りで契約満了。昨オフに岩手に完全移籍したがベテランのGK丹野とのポジション争いは劣勢。GK丹野がフルタイム出場を果たした。わずか1年で長野に完全移籍となったが長野の正キーパーのGK金珉浩は192cmの長身。23歳と若い有望株なので流出の心配がある。正キーパーを任される可能性も。

100人目： DF 藤嵜智貴 (アスルクラロ沼津→ヴァンラーレ八戸)　・・・　「B+++」

→　国士舘大出身。2017年に沼津に加入しているので昇格1年目からずっと沼津に在籍。クラブ一筋で大卒7年目だったが契約満了。今シーズンも27試合に出場していることを考えると契約満了というのはかなり意外だったがJ3では実績のある選手なのですぐに移籍先は見つかった。177cmなのでCBとしてはサイズに恵まれていないが機動力を生かした守備に定評がある。また、左右両足ともキックが正確なので安定したビルドアップも期待できる。八戸が3バックを継続するのであれば左右のストッパーで起用されるだろう。

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