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【Jリーグ】「素晴らしい補強」と言えるMF中島元彦(セレッソ大阪→アルビレックス新潟)の獲得 | | |　

■　2017年以来のJ1復帰を目指す新潟

J1は早くも5節が終了した。川崎Fが4勝1分けで勝ち点「13」。首位に立った。5試合で14得点/3失点。得失点差は「+11」。圧巻の得点力を誇る。4勝1敗のFC東京とC大阪が2位につけており、3勝2分けと負けなしの名古屋が4位、3勝1敗1分けのG大阪が5位、同じく3勝1敗1分けの浦和が6位に位置する。横浜FMと鹿島が大きく出遅れたが規模の大きいクラブが軒並み上位につけているのがここまでの傾向と言える。

コロナの影響で今シーズンのJリーグはかつてないほどの超・過密日程になるので「クラブとしての基礎体力があるチーム」が好成績を残す可能性は高いと考えられる。J2も前評判の高かったクラブが軒並み上位に位置するので「例年と比べると波乱は起こりにくいのでは？」と考えられる。これから本格的に夏場に突入するが選手層の厚みがないクラブは「真夏の超・過密日程」を乗り切るのは難しいと考えられる。

少しでも選手層を厚くしようとJリーグの各クラブは夏の移籍市場で1人でも多くの「使える選手」を獲得しようすると思うが2017年以来のJ1復帰を目指す新潟は7月20日(月)にC大阪に所属する21歳のMF中島元の獲得を発表した。昨シーズンはJ3のC大阪U-23で34試合で9ゴール5アシスト。C大阪U-23の大黒柱として6位躍進の立役者になったが今シーズンはトップチームでもC大阪U-23でも出場機会はなかった。

昨シーズンはJ3が主戦場だったが今シーズンはずっとトップチームに帯同していたようだ。「J3は卒業してトップチームの試合に絡むこと」をクラブも本人も望んでいたがベンチ入りの機会もなかった。先のとおり、C大阪はJ1で2位タイと好スタートを切ったのでトップチームでチャンスを得るのは難しかった。彼の獲得に興味を示すクラブは多かったと思うがこのタイミングでJ2の新潟に育成型期限付き移籍となった。

■　武器となるのはミドルシュート

新潟は6節を終えた時点で2勝1敗3分けで勝ち点「9」。8位タイに位置する。J2最多タイの14ゴールを奪っていることからも分かる通り、攻撃力はJ2屈指である。FWファビオ、FW渡邉新、MFシルビーニョ、MFロメロ・フランクなどが攻撃の中心になっており、ドリブラーのMF本間至も短い出場時間でインパクトを残しているがボランチでも2列目でもフォワードでもプレー可能なMF中島元を獲得できたのは非常に大きい。

昨シーズンのC大阪U-23での記録を見ると34試合中、スタメンで起用されたのは32試合だった。その内訳はフォワードで11試合、左SHで3試合、トップ下で4試合、ボランチで14試合だった。2018年は27試合でスタメン出場したがフォワードで13試合、ボランチで14試合に出場している。ボランチやフォワードでの起用が多かったが本職は2列目になる。年代別代表でもプレーした世代屈指のアタッカーである。

2018年や2019年のC大阪U-23は「フォワードやアタッカーが多くてボランチが手薄」というチーム構成だったのでMF中島元をボランチで起用するケースが多かったが本職のボランチ顔負けのプレーを見せた。ミドルシュートの威力と精度はC大阪の中でもトップクラス。「ミニ大阪ダービー」など大事な試合で価値あるゴールを決めることができる選手としても知られている。直接FKでもいくつかのゴールを決めている。

「ミドルシュート」と「勝負強さ」が大きな特徴になるが最大の武器と言えるのは「メンタルの強さ」になる。「勝負強さ」にもつながっていると思うが最近の若い選手では珍しいほどギラギラした選手である。当然、技術の高さや運動量の多さなども武器になるが「メンタルの強い選手」、「自分の良さをアピールできる選手」、「勝負所で仕事が出来る選手」、「向上心を持った選手」はプロとして成功する確率は高い。

■　どういう起用法になるのか？

「トップチームの試合に絡むこと」を目標に今シーズンはトレーニングを行ってきたと思うので試合に絡めなかったことは悔しく感じていると思うが新潟というJ1昇格を狙えるクラブへの移籍は彼にとっては大きなチャンスと言える。当然、新潟も攻撃的なポジションの層が厚いクラブなので簡単には出場機会を得られないと思うがJ1以上の超・過密日程になることを考えると「必ずチャンスは訪れる。」と言える。

すでに触れたとおりでフォワードでも2列目でもボランチでもプレーできる。「どの位置で起用されるのか？」が注目点になるがFWファビオ、MFシルビーニョ、MF渡邉新、MF本間至がいることを考えると「ボランチの可能性が高い。」と言える。新潟の基本システムは「4-2-2-2」。MF秋山裕とMFゴンサロ・ゴンザレスのWボランチが基本形になるが2列目やフォワードと比べると選手層の厚みはやや不足している。

守備が特徴のMFゴンサロ・ゴンザレスとは全く違ったタイプのボランチになるがMF中島元の方が攻撃力は高い。ゲームメ―カー系のMF秋山裕とはいい関係を築くことが出来るのではないか？と思われる。ボランチの3番手はMF島田譲になるが当面はMF島田譲とのメンバー争いになるのでは？と思われる。自らゴールを決めることで価値を高めてきた選手なのでボランチであっても早い段階で結果を残したい。

一方、C大阪は「未来の主軸候補」をまたしても期限付き移籍で修業に出すことになった。金沢のMF山根永、仙台のFW山田寛、町田のFW安藤瑞に続く形になったが4節の名古屋戦(H)で途中出場したMFルーカス・ミネイロはまだフィットしておらず、ボランチがかなり手薄である。ボランチの補強を行うのか、フォワード起用が続くMF奥埜をボランチで起用するための新たなフォワード獲得があってもおかしくない。

　・　2019/11/01 　【Jリーグ】 20才のMF中島元彦(セレッソ大阪)は凄い選手になるはず。

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