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【J1・J2・J3】 12段階の個人別の戦力補強の評価 (2019年・夏の移籍市場) (その4) | | |　

31人目： DF ジョアン・オマリ (アル・ナスル→ヴィッセル神戸)　・・・　B-

→　昨夏に鳥栖に加入してJ1で11試合に出場している。レバノン代表としては16試合で1ゴールを記録している。ちなみにレバノンは「提携枠」ではないので普通に外国人枠の対象になる。187センチとサイズがあってフィードも出来るがベルギー代表のDFフェルマーレン(バルセロナ)の加入も上されており、立ち位置的には危ういところもある。DFダンクレーとCBコンビを組む可能性もあるが外国人枠を巡る争いは熾烈。　

32人目： DF 瀬川和樹 (レノファ山口→栃木SC)　・・・　B-

→　2014年に群馬でブレイクしてJ1昇格を果たした山形に個人昇格したが出番は限られた。2018年に山口に移籍してJ2で23試合に出場。一定の存在感を発揮したがここ最近は出場機会が減っていた。最大の武器は精度の高い左足になる。パワフルで、かつ、正確な左足を持っている。課題は守備面になる。栃木SCは攻撃力のある左SB/WBを必要としているので補強ポイントに合致した選手と言える。

33人目： MF レレウ (湘南ベルマーレ→水戸ホーリーホック)　・・・　C-

→　ブラジル出身で左利きのアタッカー。今シーズンから湘南でプレーしているがJ1では2試合の出場のみ。91分のプレー時間にとどまった。外国人枠には余裕があるので「枠の問題」は生じなかったがベンチ入りの回数は限られた。このタイミングでJ1初昇格を目指す水戸に期限付き移籍となったがFW小川航とMF福満を獲得した水戸も攻撃的なポジションの層は厚くなったので簡単には出番は得られないだろう。

34人目： FW 山根永遠 (セレッソ大阪→ツエーゲン金沢)　・・・　B+

→　広島ユースで大活躍してC大阪に加入。トップチームでの出場機会はなかったがJ3のC大阪U-23では主力として活躍。フォワードから左SHにコンバートされたことが飛躍のきっかけになった。育成型期限付き移籍なので解禁前の22節から試合に出場しているがいきなり東京V戦(H)で先制ゴールをゲット。金沢ではフォワードで起用されている。スピードと積極性は金沢でも大きな武器になるだろう。

35人目： DF 磐瀬剛 (京都サンガ→ザスパクサツ群馬)　・・・　C-

→　市立船橋高出身。早くから京都のトップチームで出場機会を得たがその後はやや伸び悩んでいる。期限付き移籍先のFC岐阜でいい経験が出来ず。京都に復帰してからはほとんど出場機会がなかった。左右両サイドをこなすSBでタイトな守備に特徴があるが攻撃面での貢献度はあまり高くない。今の京都のサッカーには合いそうもない選手である。群馬もSB/WBは充実しているので相当な頑張りが必要。

36人目： DF 茂木力也 (浦和レッズ→愛媛FC)　・・・　B+

→　2016年に愛媛FCでプレー。主力として活躍した。2017年と2018年の前半戦は山形でプレーした。いずれも監督は木山監督。木山監督の秘蔵っ子になるが浦和での出場機会は限られた。174センチとサイズに恵まれておらず、J1のクラブで出場機会を得るのはかなり難しいが、J2のクラブであれば主力として活躍できるだけのクレバーさや技術を持っている。ユーティリティー性もあるのでいい補強と言える。

37人目： FW 石川大地 (FC岐阜→アスルクラロ沼津)　・・・　C+

→　桐蔭横浜大からFC岐阜に加入して2年目。2018年はJ2で13試合に出場して1ゴールを挙げている。今シーズンはJ2で5試合に出場しているが目立った活躍は出来ず。4月末から5月にかけてスタメンの時期が続いたがアピールしきれなかった。技術を生かして前線でためを作るプレーを得意にしている。今夏、FC岐阜は積極的な補強を行っているので「J3に出して経験を積ませる。」というのは悪くない。

38人目： MF 中原彰吾 (コンサドーレ札幌→ベガルタ仙台)　・・・　B+

→　2017年はG大阪、2018年は長崎でプレー。G大阪時代にU-23で試合経験を積んでプレーヤーとして飛躍。長崎ではJ1で15試合に出場した。もともとはアタッカーの選手だったがG大阪ではCBの位置でも起用された。長崎のときはボランチがメインになった。フォワードでもプレーできるので予期せぬ形でユーティリティーな選手に育った。右足のキックの精度も高いので仙台で重宝される可能性はある。

39人目： GK 原田岳 (横浜Fマリノス→SC相模原)　・・・　D+

→　横浜FMユース出身でプロ3年目。188センチとサイズに恵まれている。「GK朴一圭→GK飯倉→GK杉本に次ぐ4番手のキーパー」だったがJ3のSC相模原に育成型期限付き移籍となった。経験を積ませるための移籍だったがここに来てGK飯倉の移籍話が浮上。4人のキーパーのうちの2人が抜けることになると非常事態になる。相手方の事情にもよるが契約満了を待たずに横浜FMに復帰する可能性も出て来た。

40人目： MF 三田啓貴 (ヴィッセル神戸→FC東京)　・・・　A-

→　2015年までプレーしたFC東京では伸び悩んだが移籍先の仙台でブレイク。2年間、主力として活躍した。2018年に神戸に移籍すると初年度から主力として活躍したが層の厚いチームなので今シーズンは「絶対的な存在」というわけではなかった。FC東京に復帰することになったが中盤であればどこでもこなせる選手なので「いい補強」と言える。MF久保建が抜けた右SHで定位置を確保する可能性もある。

表1. プレーヤー別の移籍の評価 (2019年の夏の移籍市場)

分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	6	8	14	7	6	0	2	0	0	0	0
J1	札幌
	仙台				1	1	1
	鹿島			1		1
	浦和		1					1
	東京				1
	川崎F									1
	横浜FM		1	1	1		1
	湘南			1				1
	松本					1	2	2
	清水					2	1
	磐田			1		4
	名古屋					1
	G大阪		2		1		1	1
	C大阪					1
	神戸			1	2	1
	広島					2
	鳥栖			1	1		1			1
	大分				1			1
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	7	17	14	6	7	5	0	0	0	0	0
J2	山形					1	1
	水戸		1		2				1
	栃木SC			1		2	1		1
	大宮					1
	千葉				1
	柏				3	1	1
	東京V			1	2	1
	町田				2
	横浜FC			1		1
	新潟						1
	金沢					1
	甲府					1			1
	FC岐阜			2	1			1
	京都			1				1
	岡山			1				1	1
	山口				1			1
	徳島				1
	愛媛FC					1
	福岡		1		2		1
	長崎		1		1
	鹿児島					2	1	1	1
	FC琉球		1		1	2		2
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	0	0	2	5	7	4	2	1	0	0	0	2
J3	八戸
	岩手						1							2
	秋田
	福島
	群馬				1		1		2
	YS横浜
	相模原				1		1	1		1
	長野					1		1
	富山					2
	藤枝						2	1
	沼津							1
	鳥取						1
	讃岐
	北九州					2	1
	熊本
	合計	0	8	13	27	33	20	17	7	3	0	0	0	2