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#2258 【五輪代表】過去最高成績となったトゥーロン国際大会の総括 (2019/6/17) | | |　

■　過去最高となる準優勝

2019年のトゥーロン国際大会に参加したU-22日本代表は決勝戦でブラジルと対戦してPK戦の末に敗れた。惜しくも初優勝は逃したが過去最高となる準優勝に輝いた。他国の多くもベストメンバーを揃えていたわけではなかったが今回の日本は「二軍や三軍とも言われたメンバー構成」である。今の五輪代表の主力の多くはコパ・アメリカの日本代表に招集されて不在だったことを考えると大健闘したと言える。コパ・アメリカのGLの初戦のチリ戦は6月18日(火)に行われるが五輪代表の活躍は大いに刺激になっただろう。

GLの初戦はイングランドとの試合になったが2対1で逆転勝利を飾った。育成の改革に成功して、近年、育成年代の大会(世界大会など)で凄まじい結果を残しているイングランドを相手に勝利出来たことは非常に大きかった。続くチリ戦は6対1で圧勝。日本が苦手にしている南米勢に圧勝できたのは驚きだった。3戦目のポルトガル戦は低調な内容で0対1で敗れたが準決勝のメキシコ戦は終了間際に追いついてPK勝ち。イングランド戦とメキシコ戦はともに先制ゴールを許す展開になったが粘り強く戦って同点ゴールを奪った。

決勝のブラジル戦は予想された通りで「守る時間の長い試合」になったがブラジルのシュートは8本だけ。日本は3本だったので日本と比べると多かったがGKオビ・パウエル・オビンナの見せ場は決して多くなかった。後半に関してはほぼ互角の展開。「守って守って何とか最少失点に抑えることができた。」という試合展開ではなかった。WボランチのMF高宇洋とMF田中碧はたくさんボールに触ってゲームをコントロールした。ブラジルのプレスは強烈だったが上手く剥がしてボールを前に運ぶシーンは決して少なくなかった。

■　ボランチの中心になりつつあるMF田中碧

準優勝という結果はもちろんのこと、内容的にもいい試合が多かった点はポジティブに考えられるが、今大会の収穫は「新戦力がたくさん台頭して来たこと」になる。五輪代表の主力メンバーはある程度は固まって来た。MF三好(横浜FM)、DF立田(清水)、DF杉岡(湘南)、GK小島亨(大分)、FW上田(法政大)などが主力。当然、五輪代表への招集機会の少ない or 全くないフル代表のMF堂安(フローニンゲン)とDF冨安(シントトロイデン)は絶対の存在になるが五輪代表の競争に割って入れそうな選手が何人も出てきた。

五輪代表で軸となる選手が定まっていないのはボランチになる。コパ・アメリカに招集されたMF松本大(広島)やMF渡辺皓(東京V)などがアジア大会で活躍して、先の試合でフル代表に選出されたMF中山雄(ズヴォレ)もボランチの軸候補になるが、他のポジションと比べると絶対とは言えない。今大会はMF田中碧(川崎F)が「3rd Best Player」に選出されるなど目立った活躍を見せたが彼が五輪代表のボランチの中心になっても全く不思議はない。攻撃面だけでなく守備面でもチームに大きな貢献が出来る選手である。

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◆　まとめ

　#2258 【五輪代表】過去最高成績となったトゥーロン国際大会の総括 (2019/6/17)

　　・過去最高となる準優勝
　　・ボランチの中心になりつつあるMF田中碧
　　・目立った活躍を見せたMF相馬
　　・他のアジア勢はどうだったのか？

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