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#2060 【祝・アジア制覇】 U-16アジア選手権を総括してみた。 (2018/10/9) | | |　

■　日本が3度目のアジア制覇を達成

U-16アジア選手権の決勝戦は10月7日(日)に決勝戦が行われた。日本の対戦相手はタジキスタンとなったが後半18分に10番のFW西川潤が決勝ゴールを決めて1対0で日本が勝利。2006年以来なので12年ぶりにこの年代のアジアの大会を制した。GLから組み合わせに恵まれたのは間違いないがそれでも6試合で5勝1分け。大会を通して危うい状況になったり、追い込まれる展開になることすらなかった。決勝戦ではGLの2戦目でドローだったタジキスタンにリベンジを果たすなど王者にふさわしい戦いぶりだった。

12年前にアジアを制したときにU-16日本代表を率いていたのは現・広島の城福監督だったが、「ファンタスティック・4」と言われたFW柿谷・MF水沼・MF山田直・MF岡本知が主力として大活躍した。当時、ブラジル代表のFWロナウド・FWアドリアーノ・MFロナウジーニョ・MFカカの4人が「ファンタスティック・4」と呼ばれており、これになぞらえて日本の主力4人がこのように呼ばれた。守備陣はタレントに恵まれていなかったが他にもFW大塚やMF河野やFW端戸などを擁していたので相当に攻撃的なチームだった。

ただ、この時のメンバーは、その後、伸び悩んだ選手が多い。順調なキャリアにならなかった選手が多くなる一方でFW大迫、MF山口蛍、DF酒井宏などが五輪予選で台頭してきた。16才あたりの時期にトップ集団を走っていた選手を追い抜いてフル代表の主力になる選手が何人も出てきた。FW大迫も城福JAPANのときは当落線上の1人だったが落選をバネに自身のレベルアップに成功した。当時、全国的には全く有名な選手ではなかったストライカーのFW大迫を表舞台に引っ張ってきたのは当時の城福監督になる。

■　谷間の世代と言われていたが・・・。

1994年大会で初優勝を果たしたときの主力メンバーであるMF小野伸やMF稲本やFW高原などの黄金世代の選手はもちろんのこと、2006年の優勝メンバーもFW柿谷を筆頭に当時は大きな期待を受けていた。対照的に今回のU-16日本代表のメンバーに対する期待値はあまり高くなかった。2年前のU-16日本代表の主力であるFW久保建(横浜FM)やMF中村敬(G大阪)やMF平川怜(FC東京)やFW宮代(川崎F)やDF瀬古(C大阪U-18)やGK谷(G大阪)やDF菅原(名古屋)に匹敵するレベルの選手は1人もいない。

谷間の世代と言われているが、タレント不足と言われる世代でつかんだアジア制覇には大きな意味がある。2年前のU-23アジア選手権、同じく2年前のU-19アジア選手権でも日本は頂点に立っているので、この2年間で年代別の日本代表は主要なアジアの3つの年代別代表の大会全てで頂点に立ったことになる。これは快挙と言える。W杯や五輪の出場権を獲得するだけでもかなり大変なことなので十分に評価できるが、頂点に立つというのはさらに大変なことである。「日本強し」を印象付ける大会になるケースが増えている。

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◆　まとめ

　#2060 【祝・アジア制覇】 U-16アジア選手権を総括してみた。 (2018/10/9)

　　・日本が3度目のアジア制覇を達成
　　・谷間の世代と言われていたが・・・。
　　・サプライズを起こしたタジキスタン
　　・MVPに選ばれたのはFW西川潤だったが・・・。

→　U-16アジア選手権の決勝でタジキスタンに勝利した02JAPANは見事にアジア制覇を達成しました。3度目のアジア制覇になりますが過去2回と比べると前評判は低くてタレントが豊富とは言えない世代でしたが粘り強い戦いを見せて頂点に立ちました。またしてもアジア中に「日本強し」を印象付ける大会になりましたが今大会の最大のサプライズはタジキスタンです。彼らの頑張りは称賛に値します。

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