【W杯:準々決勝】 フランス vs ウルグアイ→ フランスとウルグアイの試合は前半40分にフランスが右サイドでFKを獲得するとCBのDFヴァランが合わせて先制に成功する。さらに後半16分にはMFグリーズマンがブレ球気味のミドルシュートを放つとGKムスレラがファンブル。痛恨のミスで痛すぎる2失点目を喫した。ウルグアイはセットプレーを中心に何度かフランスのゴールに迫ったがゴールを奪うことは出来なかった。2対0で勝利したフランスがベスト4に一番乗り。2006年のドイツW杯以来のベスト4進出となった。ウルグアイはベスト8で敗退した。
ウルグアイはラウンド16のポルトガル戦で途中交代したFWカバー二が不在。FWストゥアニもリーガ・エスパニョーラで実績を積み上げているストライカーであるがFWカバー二の穴を埋めることは出来ず。相棒を失ったFWスアレスもこの日はほとんど目立たなかった。「FWカバー二がいたら・・・。」と世界中の誰しもが感じるような展開になってしまった。ウルグアイはベスト8で大会を去ることになったが人口が343万人であることを考えると安定してW杯で好成績を残すのは驚きである。底力を感じるチームである。
フランスはどちらかというと楽な展開に持ち込むことが出来た。決勝Tに入ってくるとタフな試合が続いて各チームの疲労は溜まってくるが、比較的、楽な試合で勝ちあがることが出来ると後々効いてくる可能性はある。後半16分に生まれたMFグリーズマンのゴールが決まって「勝負あり」という雰囲気になったがGKムスレラにとっては痛恨のミスだった。このクラスのキーパーであれば難なく処理しなけばいけないシュートだった。ブレ球気味のミドルシュートだったがそこまで難しいシュートではなかったように思う。
FWグリーズマンは1ゴール1アシスト。19才のMFエムバペが目立ちに目立っているので陰に隠れているところはあるが何だかんだで多くのゴールに絡んでいる。大爆発とはいかないが攻撃の中心として十分な活躍を続けている。アルゼンチン戦で衝撃的な活躍を見せたことで一気に認知度が高まったMFエムバペはこの日は不発。いいプレーは少なかった。アルゼンチン戦で3失点した守備陣もこの日は完封。GKロリスのビッグセーブもあって無失点で抑えることができた。フランスはいい流れになってきている。
【W杯:準々決勝】 ベルギー vs ブラジル→ ベルギーとブラジルの試合は前半13分にベルギーが左サイドでCKを獲得するとMFフェルジナンドがクリアしきれず。オウンゴールでベルギーが先制に成功すると前半31分にはカウンターからFWルカクのパスを受けたFWデ・ブルイネが右足で強烈なシュートを決めて大きな追加点を奪った。2点を追うブラジルは後半31分に途中出場したMFレナト・アウグストのヘディングシュートで1点差に迫ったが追いつくことは出来ず。2対1で勝利したベルギーは1986年のメキシコW杯以来で32年ぶりのベスト4進出を決めた。
ブラジルが敗れたことで南米勢は全滅。この時点で残った6チームはいずれも欧州勢となった。ブラジルにとって「ベスト8止まり」というのは屈辱である。ベルギーがMFフェライニを先発で起用してきたこともあって平均身長の差が大きかったが注意していたはずのセットプレーからやられてしまった。ブラジルの数少ない弱点の1つである「高さ不足」をベルギーは突くことができた。いろいろな特徴を持った選手がサブに控えているのは今大会のベルギーの強みである。MFフェライニはまずまずのプレーを見せた。
優勝候補同士の注目の一戦だったがどちらかというとブラジルが主導権を握った。早い時間帯にベルギーが先制したこともそういう展開になった大きな理由だと思うがベルギーはセットプレーとカウンターからゴールをゲット。2対0で終えた前半はほぼ理想的な試合展開だった。後半はブラジルがほぼ一方的に攻め込む展開になったがそれでもベルギーはカウンターからいくつか見せ場を作った。FWルカクとMFエデン・アザールとFWデ・ブルイネの3人でチャンスを作れてしまう。ベルギーのカウンターはド迫力である。
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◆ まとめ #1986 フランス×ウルグアイ、ベルギー×ブラジル、スウェーデン×イングランド、クロアチア×ロシア (2018/7/9)
→ フランス×ウルグアイなど準々決勝の計4試合をクローズアップしました。「事実上の決勝戦」とも言われたベルギー vs ブラジルは2対1でベルギーが勝利。サッカー王国のブラジルはベスト8で敗退しました。試合はどちらかというとブラジルのペースで進みましたがセットプレーとカウンターからベルギーがゴールを奪いました。ブラジルは守備の要であるMFカゼミーロを出場停止で欠いたのは痛手でした。
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