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#1248 【J2】 2015年シーズンの最優秀監督賞(1位から5位まで)を考える。 (2015/12/22) | | |　

5位：名波浩監督 (ジュビロ磐田)

→　6位でプレーオフに進んだ高木監督(長崎)、7位と好成績を残した柱谷監督(北九州)、2014年の20位から2015年は8位とジャンプアップに成功した冨樫監督(東京V)、「降格候補の1つ」と言われていたチームを最少失点タイで16位まで押し上げた北野監督(讃岐)なども高く評価されるべきであるが、2位で自動昇格を果たした名波監督(磐田)は外せない。こうしてみていくと、4位のC大阪、9位の千葉、10位の札幌を除くと10位以内に入ったチームの多くは「監督が良いチームを作っていい戦いを見せた。」と言える。

「攻撃的なサッカーをする。(=リアクションサッカーはしない。)」という基本的な姿勢は変わらなかった。実際に得点数は大宮と並んでリーグ最多タイとなる72得点を挙げている。FWジェイを中心とした攻撃は迫力があったが、闇雲に攻めることはなかった。抜群のスピードを持つMFアダイウトンというカウンターで生きる選手が加わったのは大きかったが、昨シーズンと比べると試合運びも上手くなって2年目の名波監督の考え方も柔軟になった。この1年間で名波監督に対する評価も劇的にアップしたのは間違いない。

開幕直前に広島から獲得した期限付き移籍のMF川辺を抜擢したことも見事だったが、いい雰囲気を作ったことが特筆すべき点である。名波浩監督・服部年宏強化部長・鈴木秀人ヘッドコーチはいずれも黄金時代の磐田で中心だった選手であるが、黄金期の後は今一つまとまりきれていなかったチームを再生させた。FWジェイ、MFアダイウトン、GKカミンスキーという外国人トリオが大活躍したが、獲得した選手が高確率で活躍できているのは監督とコーチと強化部長の関係がスムーズであることの証だと言える。

4位：森下仁之監督 (ツエーゲン金沢)

→　前半戦のJ2の主役になったのは昇格1年目の金沢だった。2014年のJ3では23勝4敗6分けという見事な成績で初代王者に輝いたが、前評判はあまり高くなかった。「残留争いは群馬・讃岐・金沢の3チームが中心になるだろう。」と予想した人が多かったが、2014年のJ3で33試合で20失点という堅い守備は上のカテゴリーとなるJ2でも十二分に通用した。「4-2-2-2」が基本で「4-1-4-1」を採用する試合もあったが、どちらの場合でもしっかりとブロックを作って守るやり方がチームに浸透。穴は少なかった。

一時は首位に立つなど大きな話題となったが謙虚な姿勢を貫いた点も印象的。「J1ライセンスが取得できるかどうかは微妙」と言われていたが、「あくまでも目標はJ2に残留することである。」という部分は変わらなかった。昇格を目指すためには勝ち点「3」を狙った戦いをしなければならないが、なかなか勝てなくて苦しんだ時期も『勝ち点「1」でもOK』というところは同じだった。相手チームからすると勝ち点「3」を狙って前に出てきてくれた方が都合がいいが、ブレなかったことは相手にとってはかなり厄介だった。

堅実なサッカーをするチームではあるが浮き沈みの激しいシーズンだった。「19試合勝ちなし」と苦しんだ時期もあったが、39節で大分(A)に勝利すると、40節はホームでC大阪に3対0で大勝。2016年につながる2つの勝利だった。佐久間監督の後任を探していた甲府が関心を寄せていたが、結局、2016年も森下監督が金沢を指揮することになった。軸の1人だったMF秋葉(金沢)の退団が決まったが、MF古田(札幌)、MF可児(湘南)、FW安柄俊(千葉)らの加入が濃厚。ここまでのところ、なかなかいい補強が出来ている。

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◆　まとめ

　#1248 【J2】 2015年シーズンの最優秀監督賞(1位から5位まで)を考える。 (2015/12/22)

→　2015年のJ2の最優秀監督賞(1位から5位まで)を選出してみました。6位に入った高木監督(長崎)、7位と好成績を残した柱谷監督(北九州)、8位の冨樫監督(東京V)など素晴らしい手腕を発揮した監督が今シーズンは多かったので5人に絞るのが大変でした。振り替えてみると上位チームではC大阪のアウトゥオリ監督を除くと仕事ぶりが高く評価できる監督ばかりで、監督が目立つシーズンになりました。

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