スタメンGK 西川周作 (浦和レッズ) 6.5
→ 前半終了間際にPKをセーブ。最終的には跳ね返ったボールを豪快に決められてしまったが最初のシュートをセーブしたプレーは高く評価できる。結局のところ、跳ね返ったボールがPKキッカーの近くにこぼれたので日本の選手がいち早く反応していたとしてもクリアするのはかなり難しかったと思うが、こぼれ球に対して素早く反応していた選手のほとんどがイランの選手だった点は気になるところである。
DF 酒井高徳 (ハンブルガーSV) 5.5
→ 右SBで2試合連続スタメン。後半にゴール前に入っていってシュートを放ったが攻守ともにあまりいいプレーはできず。PKにつながったシーンはDF酒井高のクロスがもうヒト山超えていたら日本の決定機になったので紙一重のところだったが、その前でクリアされたためカウンターのきっかけを作ってしまった。この2連戦は無難に右SBをこなしたとは思うが、決定的なアピールはできなかったと言える。
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) 5.0
→ 悔やまれるのは前半46分のPKを献上したシーンである。足がもつれてしまったのか、前のめりになって後ろから相手選手を押し倒すような形になった。2対1と数的に有利な状況だったので全く慌てる必要はなかったことを考えると極めて不用意なファールだった。普通では考えにくい対応だったとも言える。CBのプレーヤーは1つのミスで評価がガクッと下がってしまう。低評価になるのは致し方ないところ。
DF 森重真人 (FC東京) 6.0
→ DF槙野と激しいポジション争いを繰り広げているがこの日は2試合ぶりにスタメン出場。まずまずのアピールが出来たと言える。9月のアフガニスタン戦(中立地)のときはDF森重のロングフィードが目立ったがこの日はフィードの面では目立たず。持ち味の1つである攻撃力はほとんど見せられなかったが守備面ではいいプレーがいくつかあった。どんなタイプの選手を相手にしても問題なく対応できるのは魅力。
DF 米倉恒貴 (ガンバ大阪) 5.5
→ 所属のG大阪では主に右SBでプレーしているが、ハリルホジッチ監督は左SBの候補として考えている模様。東アジアカップの3戦目の中国戦以来のスタメンとなったが出来としては普通。危ないパスミスが2度ほどあったが、持ち前の身体能力の高さを守備面で発揮した。一方で攻撃的な良さはあまり出せず。この点は日本の攻撃がカウンター中心だったのでSBが攻撃に関与しにくい状況だったので仕方がない。
MF 長谷部誠 (フランクフルト) 5.5
→ MF長谷部に限った話ではないが、序盤はパスが引っかかるシーンがいくつかあった。前の試合と同様で長くてボールが走らない芝に苦労した。いつもと比べるとつなぎの部分での安定感は無かった。時間が経つにつれてアジャストしていったが、Wボランチのところから効果的なパスは出せず。カウンターを除くとなかなかチャンスが作れなかった一因と言える。MF柴崎岳との関係は可もなく不可もなく。
MF 柴崎岳 (鹿島アントラーズ) 5.5
→ 久々のスタメン。ここ最近はC大阪のMF山口蛍にポジションを譲る形になっているので何とかアピールしたかったが、あまり見せ場は無かった。当然のことながら組み立ての部分を期待されていたと思うがあまりボールが集まってこなかった。積極的な飛び出しも武器にしているが、こういう展開になるとボランチが持ち場を離れて攻撃に参加するのはかなり難しい。思うようなプレーはできなかったと言える。
MF 本田圭佑 (ACミラン) 5.5
→ 後半3分の同点ゴールをアシストしたクロスは良かった。ただ、後半13分のFW武藤嘉の飛び出しから生まれた大チャンスの場面はこぼれ球を拾ったがシュートまで持って行けず。2度ほど右足でシュートを放つことが出来るチャンスがあったが、左足でシュートを打とうとしたため時間がかかって相手に対応されてしまった。コンディションの問題なのか、前半からボールを失うシーンが多かったのは気になるところ。
MF 香川真司 (ドルトムント) 4.5
→ 前半のみの出場。所属のドルトムントが過密日程になっており、コンディション的に厳しい点は考慮する必要はあるが出来としては最悪だった。前半途中でベンチに下げられても文句は言えない。警戒されていたのは間違いないが、安易にボールを保持して潰されるシーンが何度もあってサイドに展開するパスもミスが目立った。中心となるMF香川がこれだけミスをするようだと攻撃の形を作るのは難しくなる。
MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪) 5.0
→ 久々のスタメン出場。期待は高かったがほとんど見せ場はなかった。ハリルジャパンになってから日本代表に定着しているが、これまでのところ、後半に途中出場したときは高確率でいいプレーを見せており、ゴールにも絡んでいる。その一方でスタメンで出場した試合は高確率で活躍できていない。こうなると「スタメンで使うよりも切り札としてベンチに置いておく方がベターなのでは?」となってしまう。
FW 武藤嘉紀 (マインツ) 6.5 ・・・ MOM
→ 1トップでスタメン出場。「日本代表で1トップをこなすことができるのか?」をテストされたが初期段階のテストは合格と言える。ゴールにはつながらなかったが、後半13分のカウンターの場面は良さをフルに発揮することができた。最前線にFW武藤嘉のような選手がいると相手にカウンターの脅威を与えることが出来る。空中戦もまずまず強いので国際試合でも1トップをこなすことが出来る選手に進化しつつある。
途中出場MF 清武弘嗣 (ハノーファー96) 6.0
→ 後半の頭から登場。ミスが目立ったMF香川に代わってトップ下に入ったが落ち着いたプレーで流れを呼び込んだ。決定的な仕事はできなかったが上手くボールをコントロールして時間を作った。前半はMF香川がプレイスキッカーだったが、MF清武の方が質の高いボールを蹴ることが出来るので期待感はアップする。「まずまず良さを出すことが出来た。」と言えるが、自身のシュートチャンスをもっと増やしたい。
MF 原口元気 (ヘルタ・ベルリン) 5.5
→ 後半14分にMF宇佐美との交代でピッチに入った。結構な出場時間が与えられたが先のシリア戦(N)に続いてインパクトを残すことはできず。 左サイドハーフは激戦区なので1試合も無駄にはできないがこの2試合は不完全燃焼。MF宇佐美もこの日はイマイチだったがシリア戦では3点目のゴールを決めている。FW武藤嘉を含めた左サイドハーフのポジションを巡る争いはしばらくの間は本命不在のままで続きそうだ。
FW 岡崎慎司 (レスター) 5.5
→ 後半21分にMF本田圭に代わって登場。1トップの位置に入った。カウンターでチャンスを作れそうな状況だったのでそのままFW武藤嘉の1トップでFW岡崎慎を右サイドハーフに入れたほうが良かったのではないかと思う。この交代によってカウンターの迫力はやや失われた。ただ、後半終了間際にMF柏木のFKから得意のダイビングヘッドを見せた。相手のハンドでPKを得ていてもおかしくない場面だった。
MF 柏木陽介 (浦和レッズ) 6.0
→ 後半27分に登場。かなり久々の代表戦のピッチだったがまずまず存在感を発揮した。精度の高いミドルパスが特徴の1つであるが、ハリルホジッチ監督はミドルパスを用いることを選手に要求しているのでハリルジャパンのサッカーとの相性はいいのでは?と思われる。FKのキッカーも務めたが精度も高かった。左利きでゲームを組み立てることが出来る選手は少ないので、貴重な戦力になる可能性は十分にある。
DF 丹羽大輝 (ガンバ大阪) 6.0
→ 後半29分に登場。DF酒井高との交代でそのまま右SBに入ったが、DF丹羽大が入ってからは右サイドの守備が安定したのでDF丹羽大を投入した意味はあったと言える。ハリルホジッチ監督は右SBに関しては「CBタイプを起用する。」という構想を持っており、DF遠藤航やDF塩谷なども候補となるが、CBタイプの選手を起用すると最終ラインのハイボールへの対応力はアップする。考え方としては悪くない。
MF 南野拓実 (ザルツブルク) なし
→ 後半43分に登場。そのまま右サイドハーフでプレーしたがほとんどボールに絡めず。見せ場はほぼ無かったと言える。FW武藤嘉がいい感じでプレーしており、セットプレーのときの守備力などを考えると下げにくい状況だったのは確か。ただ、せっかくの機会なのでもう少し出場時間を与えてほしかった。
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