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【FC東京×川崎F】止まらないFWレアンドロ・ダミアン。1ゴール3アシストの大活躍。 | | |　

■　J1の第3節

J1の第3節。開幕2連勝スタートのFC東京はホームの味の素スタジアムで川崎フロンターレと対戦した。開幕2連勝スタートは広島・FC東京・C大阪の3チームのみとなる。1勝1分けの川崎Fとの試合は「多摩川クラシコ」と呼ばれているが通算すると35回目になる。2019年に味の素スタジアムで行われた多摩川クラシコは3対0でアウェイの川崎Fが勝利している。J1の上位候補同士の注目の好カードになる。

ホームのFC東京は「4-2-3-1」。GK林彰洋。DF中村帆、渡辺剛、森重、小川諒。MFアルトゥール・シルバ、高萩、東慶悟、安部柊、レアンドロ。FWディエゴ・オリヴェイラ。2節の柏戦(A)は怪我のため前半途中で下がったFWディエゴ・オリヴェイラは軽症だったのでスタメンで起用された。過密日程ということもあってDF室屋、MFアダイウトンなどはベンチスタート。日本代表のMF橋本拳もベンチスタートになった。

対するアウェイの川崎Fは「4-1-2-3」。GKチョン・ソンリョン。DF山根視、ジェジエウ、谷口彰、登里。MF田中碧、脇坂、大島僚。FW家長、レアンドロ・ダミアン、長谷川竜也。MF中村憲とFW小林悠はこの日もベンチ外となったが「もうすぐ復帰できる。」と報じられている。2節の鹿島戦(H)で2アシストを記録したFW家長は右ウイングでスタメン出場。五輪代表のMF三笘はコンディション不良でベンチ外となった。

■　多摩川クラシコはまさかの展開に・・・。

試合は立ち上がりからアウェイの川崎Fペースで進んでいく。前半17分に左サイドの奥深くでスローインを獲得するとボックス内でボールを受けたFWレアンドロ・ダミアンの丁寧な落としからMF大島僚が強烈なミドルシュートを突き刺して川崎Fが先制に成功する。MF大島僚は今シーズン初ゴールとなった。さらに前半23分には新加入のDF山根視の突破から最後はFWレアンドロ・ダミアンが合わせて大きな追加点を奪った。

前半28分にも大きなサイドチェンジでFC東京の守備を揺さぶるとFWレアンドロ・ダミアンのパスからFW長谷川竜也が決めて3点目を奪った。0対3となったFC東京は前半42分にMF高萩を下げてMFアダイウトンを投入。テコ入れを図ったが前半45分に右SBのDF山根視のクロスから最後はFW長谷川竜也が押し込んでダメ押しの4点目を奪った。FWレアンドロ・ダミアンは前半だけで1ゴール3アシストの活躍だった。

4点を追う展開になったFC東京は後半開始からはMF紺野とDF室屋を投入。後半はどちらかというとFC東京ペースになったが決定機を生かせず。最後までゴールを奪うことは出来なかった。4対0で大勝した川崎Fは2連勝。再開後は2連勝となった。昨シーズンに続いて味の素スタジアムで大勝した。敗れたFC東京は3試合目にして初黒星。2勝1敗となった。ここまでの2試合は順調だったがまさかの大量失点を喫した。

■　味の素スタジアムとの相性は悪くない。

残念ながら無観客での多摩川クラシコになったが川崎Fの攻撃陣が爆発した。MF中村憲やFW小林悠を怪我で欠いているにもかかわらず、堅守のFC東京から大量4ゴールを奪った。今シーズンの川崎Fは「4-1-2-3」を採用して昨シーズンと比べると攻守にアグレッシブなサッカーを展開しているがハマったときの爆発力はさすがである。絶好調のFW長谷川竜也はこの日も2ゴール。今シーズンはゴールを量産している。

FC東京がホーム戦となる多摩川クラシコはたくさんゴールが生まれる試合が目立つ。通算成績はFC東京が6勝、川崎Fが10勝、引き分けは2つとなる。2006年は5対4でFC東京が勝利しており、2007年は7対0で川崎Fが大勝するなど「思わぬ展開になるケース」が多々ある。異様な雰囲気になることが荒れるケースが多い理由の1つなのかもしれない。Jリーグを代表するダービーマッチ(クラシコ)になったと言える。

FWレアンドロ・ダミアンがスーパーな活躍を見せた。前半45分に生まれたFW長谷川竜也のゴールの場面でアシストが付くのか？否か？は分からないがアシストと認定されるのであれば1ゴール3アシストとなる。五輪代表のDF渡辺剛とマッチアップするケースが多かったが高さと強さで相手を圧倒した。FW小林悠を押しのけて今シーズンはCFのレギュラーとして起用されているが来日2年目で本領を発揮している。

昨シーズンは23試合で9ゴール3アシストという成績だった。最終的にはレギュラーを獲得できなかったので推定年俸が1億2,000万円ということも加味すると「やや期待外れの1年だった。」と言えるが途中出場が多かったので総プレー時間は1,011分のみ。出場機会が短い中での9ゴール3アシストなのでハイペースでゴールに絡んでいる。復帰間近のFW小林悠とのポジション争いはとんでもなくハイレベルである。

■　まさかの大敗となったFC東京

FC東京にとってはまさかの大敗と言える。この日は無観客試合だったが例年通りの満員に近いスタジアムであったならば大ブーイングが巻き起こっただろう。それもハーフタイムや試合後ではなくて0対3になった時点でスタジアムは騒然とした雰囲気になっただろう。FC東京はJリーグでもトップクラスと言える熱狂的なサポーターを抱えているが「サポーターがいたら違った試合展開になっただろう。」と推測できる。

前半17分という早い段階でMF大島僚にミドルシュートを食らってプランが崩れてしまった。この日のFC東京は過密日程ということもあってメンバーを少し入れ替えてきた。大卒ルーキーのMF安部柊をトップ下で起用。「相手のキーマンである五輪代表のMF田中碧をマークする。」という役割を担ったが豊富な運動量と奪取力が持ち味となるボランチ系の選手をトップ下で起用すると攻撃の形を作るのは難しくなる。

0対3になった後、長谷川監督はメンバー交代を実施したが時すでに遅し。少なくとも0対2になった時点で何かしらの手を打ちたかった。0対4になった後、後半開始から登場したMF紺野に期待が集まったがなかなか良さを出せなかった。「武南のメッシ」というニックネームを持っているほどドリブルの得意な選手になるが川崎FはMF紺野の良さをうまく消すことに成功した。「完敗だった。」というしかない試合になった。

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