→ キレ味鋭いドリブルを武器とする左利きのアタッカー。昨オフのMF永島に続いて2年連続で「京都からFC岐阜への期限付き移籍」になる。MF永島の期限付き移籍の期間延長も発表されているので「ポジションを争うライバルの1人」になるがユースの先輩の存在は心強いだろう。同じ左利きのドリブラーのMF田中パウロ淳一、IHで飛躍のシーズンになったMF小野悠あたりも強力な競争相手になる。
→ 「足元の技術が高く、ビルドアップの能力が優れたGK。俊敏な動きでゴールを守る。」と紹介されている。三菱養和SCユースから流通経済大に進んでその後はドイツ4部やドイツ5部でプレーしていたので異色の経歴を持っている。FC岐阜は他のチームとは全く異なるルートで日本人選手を獲得するケースが多いがMF橋本卓はまずまず成功。FW中村祐やMF森安あたりは期待に応える働きはできなかった。
→ JFL時代の2008年から岡山で活躍してきたが契約満了。FC岐阜に加入することになった。守備的なポジションであればどこでもこなすユーティリティー性を持っており、ビルドアップ能力も高い。戦術理解度も高い選手なので大木監督に重宝される可能性は高い。岡山では(近年は)最終ラインでプレーする機会がほとんどだったがFC岐阜ではアンカーの位置で起用されるのではないか。非常にいい補強と言える。
MF 山岸祐也 (ザスパクサツ群馬) → A+→ FC岐阜はMFシシーニョ(→徳島)とDF大本(→徳島)が流出するなどやや苦しい流れになっているがMF山岸祐を獲得したことで相当に挽回することが出来た。183センチの長身でありながら基本はテクニシャン系の選手。ポストプレーヤーではないがサイズと幅があるので空中戦には強い。2017年の敵陣空中戦勝率は48.8%なのでまずまず高い。適任者が見つからなかった「FC岐阜のCF」にハマる可能性がある。
MF 長沼洋一 (モンテディオ山形) → C+→ 2016年秋のU-19アジア選手権の優勝メンバーになるがJリーグの舞台では存在感を発揮できずにいる。キレのあるドリブルを武器とする典型的なドリブラーであるが消える時間が長くて宝の持ち腐れになっている。FC岐阜というとパスサッカーのイメージが強いが実はドリブル数もJ2で2位。ドリブルも武器にしている。ドリブラーにとってやりやすい環境である。森保JAPANでは右SBや右WBでもプレーした。
DF イヨハ・理・ヘンリー (サンフレッチェ広島) → B-→ 広島ユース出身。ユース時代は3バックの中央でプレーする機会が多かった。181センチのCB。左利きでビルドアップ能力の高さや統率力も評価されている。CBが補強ポイントに挙げられるほどFC岐阜の最終ラインは手薄なのでチャンスはありそうだ。パスを出せるCBを優先して起用する傾向にある大木監督の信頼を勝ち取って飛躍のシーズンになる可能性はある。なかなか面白い補強と言えるだろう。
MF 禹相皓 (大邱FC) → B+→ FC岐阜の公式サイトでは「正確なパスでチャンスを作り出すミッドフィルダー。フィジカルコンタクトの強さも魅力。」と紹介されている。北海道出身で柏U-18でプレー。モンテネグロでプレーした経験があるという異色の経歴を持っている。下がり目の位置からミドルパスを出すシーンが多いのでMF庄司(→仙台)の位置でもプレー出来そうだ。ボールを受ける技術が高いので大木サッカーに合った選手である。
MF 宮本航汰 (V・ファーレン長崎) → C-→ 清水ユース出身。2016年と2017年はJ2の長崎でプレーした。2016年は18試合に出場するなどまずまずの活躍を見せたが2017年は11試合の出場にとどまった。主にボランチでプレー。気の利いたプレーができる選手であるが突出した武器は見当たらないので良くも悪くも無難なプレーに終始するケースが多い。標準以上のテクニックや戦術眼はあるので大木サッカーに合った選手と言えるのは確かだが・・・。
FW ライアン・デフリース (オークランドシティ) → B+→ 2015年にニュージーランド代表で1試合の出場経験がある。『パワーとスピードを兼ね備えたストライカー。得点能力が高く、技術も優れた選手』と紹介されている。182センチとサイズはあるがポストプレーヤーではなさそうだ。CFではなくて左右のウイングの位置が基本になるのではないか。クラブW杯でお馴染みのオークランドシティで数字を残しているので「キャップ数が1のみ」というのは不思議な気はする。
京都サンガMF 湯澤洋介 (水戸ホーリーホック) → B+→ 2016年の「90分あたりのドリブル数」はJ2で9位となる4.958回。J2を代表するドリブラーの1人であるMF湯澤洋は京都にステップアップすることになった。今シーズンの京都は「1試合平均のドリブル数」がJ2で16番目となる10.02回なので「個の力」を持ったMF湯澤洋にかかる期待は大きい。左サイドでボールを受けて仕掛けるプレーを得意にしているがスタメンでも途中出場でもチームの助けになれる。
DF 宮城雅史 (レノファ山口) → B-→ JFL時代から山口の最終ラインを支えてきたがJ3だった2015年の活躍はインパクトが大きかった。思うように勝ち点を掴めなくなったシーズンの終盤戦はCFの位置でスタメン起用される試合もあった。180センチなので高さがあるわけではないが2016年の「自陣空中戦勝率」は70.9%でJ2で10位。空中戦に強い。今シーズンはボランチでもプレーしたが広島への復帰が噂されるMF吉野恭の穴を埋める可能性がある。
MF アレシャンドレ (メトロポリターノ) → D+→ ブラジル出身。クラブの公式サイトでは「スキルが高く、個で局面を打開できるプレーヤー」と紹介されている。1998年1月4日生まれなのでまだ19才。182センチ/78キロなのでサイズには恵まれているがアタッカー系の選手である。ボールを持ったら積極的にドリブルで仕掛けるタイプの選手である。スピードはあるが判断力はあまり高くないのでは?と感じる。日本では苦労しそうなタイプの選手に思える。
MF マティアス・カセラス (プラサ・コロニア) → A+→ ウルグアイ出身。クラブの公式サイトでは「左利きで技術、展開力、守備力を兼ね備えたプレーヤー」と紹介されている。168センチなのでサイズには恵まれていないがボール奪取力が高くて粘り強い守備ができる。そこからの展開力も高いので使い方を間違えなければ高確率で「京都のボランチの軸」に収まるだろう。攻守両面でハイスペックな素晴らしい選手を獲得できた。ドリブルで持ち運ぶこともできる。
FW レンゾ・ロペス (プラサ・コロニア) → C+→ 同じくウルグアイ出身。クラブの公式サイトでは「ヘディングが強く、ゴール前での迫力あるプレーが魅力の大型センターフォワード」と紹介されている。191センチ/83キロと恵まれた体格で力強いプレーができる。スピードもまずまずありそう。23才なのでノビシロはあると思うが技術レベルはそこまで高くなさそう。ポストプレーで前線で起点を作る働きは期待できそうにない。ゴール量産に期待がかかるが・・・。
GK キム・チョルホ (FCソウル) → B+→ GK菅野(→札幌)が抜けたので正キーパー候補として大きな期待がかかる。190センチの長身。「恵まれた体格と、身体能力の高さを生かした守備範囲が広いプレーヤー」と公式サイトでは紹介されているがどっしりとしたタイプのキーパー。動画を見る限りではGKチョン・ソンリョン(川崎F)のようなタイプのキーパーではないかと思われる。FCソウルでは控えだったので経験の少なさは不安要素に挙げられる。
ファジアーノ岡山GK 金山隼樹 (コンサドーレ札幌) A-→ リオ五輪代表のGK櫛引が正キーパーを務めるかに思えたが山口から加入したGK一森が定位置を確保。チーム内MVP級の働きを見せた。「GK一森がいるのに何故?」という見方もあるがキーパーとしての総合力はGK金山の方が半ランクほど上なので「岡山はキーパーのバージョンアップに成功した。」と言える。186センチの体格ながら俊敏で足元の技術が高い。かなりいい補強が出来たと言える。
FW 齊藤和樹 (ジュビロ磐田) → A-→ 熊本で主軸として活躍。2015年には41試合で12ゴール7アシストと見事な活躍を見せて磐田に「個人昇格」を果たしたが磐田では出場機会が限られた。J1レベルで考えると「目立った特徴がない選手」になってしまう。献身的な守備が評価される程度にとどまったがJ2レベルで考えると「何でもこなす万能型のフォワード」に様変わりする。運動量が豊富で守備意識の高い選手なので大きな戦力になる可能性はある。
DF 後藤圭太 (松本山雅) → A+→ 今オフの岡山は選手の流出が目立つ。やや苦しい流れになっているが2010年~2014年まで岡山の主力として大きな貢献を見せたDF後藤圭が4年ぶりに復帰することになった。松本山雅では力を出し切れなかったが総合力の高いCBである。勝手知ったる岡山で守備の要として活躍する可能性は高い。岡山は「枝葉のポジション」は不安が大きいが「センターラインの軸となるポジション」は固まりつつある。
DF 濱田水輝 (アビスパ福岡) → B+→ ロンドン五輪のアジア予選のときはDF鈴木大(タラゴナ)とCBコンビを組んで五輪出場に大きく貢献した。福岡で主力として活躍した時期もあったが今シーズン限りで契約満了となった。185センチとサイズがあって、かつ、ビルドアップ能力も高い。福岡との契約は満了になったが27才と働き盛りの年齢なので岡山はいい補強が出来たと言える。岡山は課題だった「最終ラインのサイズアップ」には成功している。
MF 末吉隼也 (アビスパ福岡) → B+→ 岡山は慌しいオフになっている。結構な数の主力が抜けている一方でなかなか効果的な補強も出来ている。メンバーがガラッと変わるので出来上がるまでに時間がかかる可能性はあるがフレッシュな顔ぶれになってこれまでの問題点が一気に解消されることも考えられる。「パス出しのできるボランチ」を必要としていたのでMF末吉というのは打ってつけの選手である。かなりいい補強が出来たと言える。
MF 仲間隼斗 (カマタマーレ讃岐) → C+→ 近隣クラブに移籍することになった。2016年のドリブル数はJ2で33位。果敢な仕掛けが最大の武器となるが、むしろ、近年はアグレッシブな守備が目立っている。2016年のタックル数はJ2で12位。インターセプト数も35位タイ。アタッカー系の選手に限定すると「守備での貢献度はJ2で上位クラス」と言える。岡山で安定して出場機会を確保するためにはゴールやアシストといった分かりやすい結果が求められる。
MF 上田康太 (ジュビロ磐田) → A+→ 2014年の岡山の躍進を支えた左利きのゲームメーカーが今度は完全移籍で岡山に加入することになった。「試合をコントロールできるボランチ」というのは今オフの岡山の最大の補強ポイントの1つだったので理想的な選手を手に入れることが出来た。当時はまだ影山監督の時代だったが違和感なくチームに溶け込めるだろう。岡山は退団や流出も目立つがその穴を十分にカバーできるだけの補強が出来ている。
DF 増田繁人 (町田ゼルビア) → A-→ 「最終ラインのサイズアップ」は今オフの岡山の最重要テーマの1つになっていたが190センチのDF増田の獲得に成功した。空中戦に極めて強いCBで「自陣での空中戦勝率」は新潟でプレーした2016年は75.9%でJ1で1位、町田でプレーした2017年は76.4%でJ2で2位。2年連続でトップクラスの数値を残している。25才ながら伸びしろの大きいCBなので「非常にいい補強が出来た。」と言えるのではないか。
DF 椋原健太 (サンフレッチェ広島) → C+→ 元日本代表のMF加地は現役引退。MF田中奏(→鹿児島)も契約満了になったので岡山はWBの補強が急務だったがDF椋原を獲得した。FC東京時代から1対1の守備力の高さに定評のある堅実なタイプのSBである。攻撃力は決して高くないので「3-4-2-1」を採用する岡山の右WBでハマるのか?という疑問はあるが少なくとも守備の部分で破綻をきたすことはない。決して悪くない補強と言える。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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