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【J2】オフの戦力補強の最終評価 (レノファ山口・カマタマーレ讃岐・徳島ヴォルティス) (2017年-2018年のオフ) | | |　

レノファ山口　・・・　B+

　主なin

　　FW オナイウ阿道 (浦和レッズ)　・・・　レンタル
　　FW 高木大輔 (東京ヴェルディ)　・・・　レンタル
　　MF 丸岡満 (V・ファーレン長崎)　・・・　レンタル
　　MF 大崎淳矢 (徳島ヴォルティス)
　　MF 廣田隆治 (ガイナーレ鳥取)
　　DF 瀬川和樹 (モンテディオ山形)
　　DF 坪井慶介 (湘南ベルマーレ)

　主なout

　　FW レオナルド・ラモス (カフェタレロス・デ・タパチュラ)　・・・　契約満了
　　MF 小塚和季 (ヴァンフォーレ甲府)　・・・　レンタル終了
　　MF 加藤大樹 (ツエーゲン金沢)
　　MF 和田昌士 (横浜Fマリノス)　・・・　レンタルバック
　　DF 宮城雅史 (京都サンガ)
　　DF 星雄次 (大分トリニータ)
　　MF ルシアーノ (→未定)　・・・　契約満了
　　DF パク・チャニョン (カマタマーレ讃岐)　・・・　契約満了

→　日本サッカー協会の技術委員長を務めた霜田監督を招聘して20位からの飛躍を目指す山口の補強は攻撃陣が中心になった。チャンスメーカーとして大きな存在感を発揮したMF小塚(→甲府)はレンタル終了で退団となったがFWオナイウ阿道(浦和)、MF大崎淳(徳島)、FW高木大(東京V)、MF丸岡満(長崎)などを獲得した。若くてネームバリューのある選手を複数獲得できたので楽しみなメンバー構成になった。

中でもFWオナイウ阿道にかかる期待は大きい。ビッグクラブの浦和ではほとんど出場機会を得られなかったが千葉時代の2016年は23試合で6ゴール。プチブレイクを果たした。身体能力が高くて伸びしろの大きいポストプレーヤーなので攻撃の軸になって大活躍することが期待される。FWオナイウ阿道も、FW高木大、MF丸岡満もムードメーカーになれる選手なので明るい雰囲気のチームになる可能性は高い。

実績のあるMF大崎淳(徳島)の補強も効果的と言えるがマイナス材料を挙げると課題の守備陣の補強があまり進まなかった点になる。元日本代表のDF坪井(湘南)の経験値は大きな助けになると思うが38才の大ベテランなので「半分ほどの試合に出場できれば御の字」と言える。攻撃を重視したサッカーになると思われるが「失点も多いが得点も多い。」というサッカーは山口らしいので決して悪い流れではない。

カマタマーレ讃岐　・・・　E+

　主なin

　　MF 重松健太郎 (町田ゼルビア)
　　MF 佐々木匠 (徳島ヴォルティス)　・・・　レンタル
　　MF 荒堀謙次 (モンテディオ山形)
　　DF 麻田将吾 (京都サンガ)　・・・　レンタル
　　DF パク・チャニョン (レノファ山口)

　主なout

　　FW 木島良輔 (→未定)　・・・　契約満了
　　MF 馬場賢治 (大分トリニータ)
　　MF 仲間隼斗 (ファジアーノ岡山)
　　MF 綱田大志 (→未定)　・・・　契約満了
　　MF 大沢朋也 (→引退)　・・・　契約満了
　　MF 李栄直 (東京ヴェルディ)
　　MF 山本翔平 (→未定)　・・・　契約満了
　　DF アラン (ツエーゲン金沢)
　　DF エブソン (→未定)　・・・　契約満了

→　高齢化が深刻な讃岐はチームを支えてきたFW木島良、MF綱田、MF大沢、MF山本翔などとの契約を更新しなかった。意図的に若返りを進めようとしたがMF馬場(→大分)、MF仲間(→岡山)、MF李栄直(→東京V)などが流出した。加入が決まったのはMF佐々木匠(徳島)、DF麻田(京都)、DFパク・チャニョン(山口)など実績の乏しい若手が中心となった。「大幅に戦力ダウンした。」というのが一般的な評価である。

讃岐の補強に関する評価は難しい。痛みとリスクを伴う思い切った若返り策は「いずれは通らなければいけない道だったので仕方がない。」とも言えるが、やはり、「痛みとリスクのダメージが最小限になるだろう時期を逸して難易度を高めてしまった。」と言わざる得ない。遅くとも2016年シーズンの終了後に世代交代に舵を切るべきだったと思う。現時点では「降格候補の筆頭」という立ち位置になるのも仕方がない。

厳しいオフになっているが2017年に年代別の日本代表でプレーしたMF佐々木匠(徳島)とDF麻田(京都)をいずれも期限付き移籍で獲得するなど有望なタレントを何人か獲得できた点はポジティブな要素の1つに挙げられる。このあたりの選手がブレイクして出場機会を掴まないと大変なことになるので責任は重大である。腹をくくって若手を使わざる得ない状況になったのでDF中島大など若手の成長に期待したい。

徳島ヴォルティス　・・・　S-

　主なin

　　FW 薗田卓馬 (アスルクラロ沼津)
　　FW 呉屋大翔 (ガンバ大阪)　・・・　レンタル
　　FW オルシーニ (ファジアーノ岡山)　・・・　レンタルバック
　　MF シシーニョ (FC岐阜)
　　MF 内田航平 (水戸ホーリーホック)
　　FW 大本祐槻 (FC岐阜)
　　DF ブエノ (鹿島アントラーズ)　・・・　レンタル
　　DF 大屋翼 (大宮アルディージャ)

　主なout

　　FW 渡大生 (サンフレッチェ広島)
　　MF 大崎淳矢 (レノファ山口)
　　MF 清原翔平 (ツエーゲン金沢)　・・・　レンタル終了
　　MF カルリーニョス (→未定)　・・・　契約満了
　　MF 濱田武 (→未定)　・・・　契約満了
　　DF 馬渡和彰 (サンフレッチェ広島)
　　DF ニコラ・ヴァシリェヴィッチ (→未定)　・・・　契約満了

→　攻撃的なサッカーで大旋風を巻き起こした徳島は「主力流出の危険性が高い状況」で迎える困難なオフだったが流出と言えるのはFW渡(→広島)とDF馬渡(→広島)の2人だけ。流出は最小限にとどめることができた。その一方でMFシシーニョ(FC岐阜)、DF大本(FC岐阜)、FW薗田(沼津)、FW呉屋(G大阪)、DFブエノ(鹿島)など有望な選手を大量に獲得。「J2でも屈指」と言える魅力的なメンバー構成になった。

2017年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたFW渡とDF馬渡の流出は想定内。MF岩尾、GK長谷川徹、FW山崎凌などの引き留めに成功して期限付き移籍だったMF杉本太とMF前川のレンタル延長に成功した点も高評価できる。当然、FW渡とDF馬渡の抜けた穴は大きいので穴埋め作業は相当に大変だと思うがこれだけ有望視される選手をかき集めたので「総合力は2017年よりも上ではないか。」と考えられる。

昇格候補に挙げられるが、やはり、注目は23ゴールのFW渡の穴をどう埋めるのか？になる。23ゴールというのは並の数字ではない。14ゴールを挙げたFW山崎凌が2017年と同じくらいの数字を残すのは大前提。その上でFW薗田、FW呉屋、FWオルシーニという新加入選手がどこまでゴールを積み上げることができるか。チャンスメークできる選手はたくさんいるのでストライカーにとっては美味しい環境である。

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