MF岡田翔、MF高地、MF河原、MF堀米の4人が第2グループと言える。MF河原は愛媛FCに移籍して2年目で、他の3人は移籍1年目だったが、シーズン前の予想を大きく上回る活躍を見せたと言える。この4人についても優劣を付けるのはなかなか難しいが、4位には湘南のMF岡田翔を選出したい。今シーズンは35試合で14ゴールを挙げたが、ここまでゴール数が伸びるとは全く想像できなかった。
MF岡田翔は「アグレッシブさ」と「がむしゃらさ」がウリの選手である。鳥栖のときも途中出場で存在感を発揮した試合はあったが活躍の場は限定的だった。「移籍で才能が開花した。」と言えるが、最終節の大分戦(A)で決めたループシュートに象徴されるように、ビューティフルゴールが非常に多かった。器用なタイプではないと思うが、ゴール前で落ち着いてプレーできるようになった証と言える。
最後の5位は悩んだ末にMF河原(愛媛FC)を選出する。昨シーズンは1トップの位置でプレーすることが多かったが、今シーズンは2列目で固定された。下がり目の位置で起用されたが、栃木SC時代の2009年に記録した自己最多のゴール数(=13ゴール)に並んだ。「調子ノリ世代」の主戦フォワードで、2009年に栃木SCでブレイクした後は本来の力を出し切れていなかったが、愛媛FCで復活を果たした。
最後までMF河原と争う形になったのはFC岐阜のMF高地である。昨オフにFC岐阜は大型補強をしてGK川口やMF三都主らを獲得したが、「チーム内のMVP」と言える活躍を見せたのが加入1年目のベテランのMF高地だった。34歳とベテランの域に入ったが、高度な左足を駆使してFC岐阜の攻撃の中心を担った。相手キーパーをあざ笑うかのような「コース隅を突くループシュート」は芸術品である。
愛媛FCのMF堀米は飛躍のシーズンになった。左足から放たれるパスとシュートは一級品で、ファンタジスタの資質を持った数少ない日本人選手の1人である。「体力的な問題」と「フィジカル的な問題」があって、ここ2年ほどは期待されたほどの活躍はできなかったが、新天地で相手から徹底マークされるような選手になった。右45度は「堀米ゾーン」と呼ばれたが、ファンを楽しませることができる選手である。
MF谷澤(千葉)、MF押谷(岡山)、MF小手川(北九州)、MF為田(大分)、MF廣瀬(栃木SC)、MF澤田(熊本)、MF金森(福岡)、MF吉田眞(水戸)、MF武富(湘南)、MF佐藤洸(長崎)、MF駒井(京都)、MF城後(福岡)などが第3グループと言える。MF駒井とMF城後は最終ライン(=SB)も含めた様々なポジションでプレーした。どのポジションでノミネートすべきか悩んだが、一応、攻撃的MFに組み込んだ。
この中でフィーチャーしたいのは熊本のMF澤田である。大卒1年目ながらレギュラーに定着して40試合で9ゴールを挙げる活躍を見せた。「ドリブルに特徴のある選手」という評判だったが、高い得点力を発揮して小野監督の信頼を勝ち取った。練習や遊びの場でしか使えないようなテクニックではなくて、実戦の場で生かせるなテクニックを持っており、ドリブラーにしては大人な選手だった。
水戸のMF吉田眞も31試合で11ゴールとブレイクした。この選手にも触れないわけにはいかないだろう。好不調の波が激しくて、「いい時と悪い時の差が大きい。」という欠点はあるが、いい時のパフォーマンスは尋常ではなかった。得意の左足で何度もスーパーゴールを見せたが、シュートの威力とスピードはJ2の中では「匹敵する選手はいない。」と言っても過言ではないほどで、非常に魅力的な選手である。
J3+の管理人が選ぶ2014年のJ2の攻撃的MF (1位-5位まで) 1位 : 船山貴之 (松本山雅)
2位 : 岩上祐三 (松本山雅)
3位 : ディエゴ (モンテディオ山形)
4位 : 岡田翔平 (湘南ベルマーレ)
5位 : 河原和寿 (愛媛FC)
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