■ 3強(新潟・横浜FC・仙台)の自動昇格争い J2は26節が終了した。次の次の28節が終了すると早くも全日程の2/3を消化したことになるので長丁場のリーグ戦は中盤戦から終盤戦に差し掛かっているが新潟が首位を奪回した。2試合ドローの横浜FCが2位に転落した。ただ、新潟と横浜FCは同じ勝ち点「51」となる。仙台が3位に位置するが首位の新潟ならびに2位の横浜FCの差は「3」のみ。3強(新潟・横浜FC・仙台)による激しい自動昇格争いが続いている。
4位の岡山が勝ち点「40」であることを考えると上位3チームの中から自動昇格を果たすチームが出てくる可能性は高いと言える。岡山は例の誤審で8節の山形戦(A)が再試合になったので消化試合数は1つ少ないが3強との差は大きく広がっている。順調に勝ち点を積み上げてきた上位3チームが揃って勝ち点ペースを大きく落とすことは考えにくい。得失点差「+22」の新潟はアドバンテージを持っている。
面白い展開になっているのはプレーオフ争いになる。4位の岡山から9位の千葉まで「3差」、4位の岡山から15位の甲府まで「6差」となる。8勝9敗9分けと負け越している15位の甲府でさえ、プレーオフ出場のチャンスは十二分に残されている。波に乗り切れないシーズンになっている13位の山形、14位の徳島にもまだまだプレーオフ出場のチャンスはある。現状はたくさんのクラブがプレーオフ争いに参加している。
■ プレーオフ争いの中心になっているファジアーノ岡山 2016年以来で2度目のプレーオフ出場のチャンスがやって来た岡山は、先のとおり、自動昇格も決して不可能ではない勝ち点を獲得しているが20節以降はずっと4位 or 5位なのでプレーオフ争いの中心になっている。ここ10試合の成績は5勝1敗4分けと好調。直近の2試合で計6ゴールを挙げるなど課題の攻撃面も活発になってきた。J1昇格が目標なので、言うまでもなく、1つでも上の順位でプレーオフに進みたい。
チャンス到来ということでフロントも積極的な動きを見せている。ストライカーのFW永井龍(広島)に続いて大卒ルーキーのMF仙波(広島)も期限付き移籍で獲得した。近隣のクラブである広島から出番に恵まれなかった攻撃的なポジションの2人を獲得して厚みは増した。FWチアゴ・アウベス、FWミッチェル・デューク、MFステファン・ムークという助っ人トリオとうまく融合できると岡山の攻撃力はアップするだろう。
大型補強を敢行して開幕前は「優勝候補の筆頭」と言われながら出遅れた長崎もここ8試合は4勝4分けと負けなしが続いている。順位も5位まで浮上してきた。21節を終えた時点で松田浩監督が退任して22節ならびに23節は原田武男氏が指揮を執った。24節からファビオ・カリーレ監督が指揮しているが監督交代後は5試合で2勝3分けとなる。2対0とリードしながら2失点して追いつかれた26節の岩手戦(H)は勿体なかった。
痛恨のドローと言えるがこちらもブラジル人のFWクレイソン(アル・ファイサリー)を獲得した。彼もファビオ・カリーレ監督にとってはコリンチャンス時代の教え子になる。一部のメディアが「加入はほぼ確実」と報じた元・名古屋のFWジョー(無所属)の獲得はさすがになさそうな流れになっている。FWクレイソンは166センチ。FWジョーとは違って小柄なアタッカーになる。今の長崎にはいないタイプの選手になる。
■ 15位の甲府あたりまでほとんど差がない。 現状は岡山や長崎がプレーオフ争いの中心になっているがすでに触れたとおりで15位の甲府あたりまでほとんど差がない。1試合の結果で順位が大きく入れ替わる状況になっている。4位になった2018年はスタジアム等の問題でプレーオフに参加できず、5位だった2021年もコロナの影響でプレーオフが開催されなかったのでプレーオフとのあまり相性が良くない町田はここまで6位。非常にいい位置に付けている。
昇格1年目ながら7位の熊本は今シーズンのJ2を盛り上げている。若手中心で攻撃サッカーを展開しているが初のプレーオフ出場を果たすことが出来るとクラブとして大きな前進となる。最近は引き分けが多くなっているがここ11試合の成績は4勝1敗6分け。ほとんど負けていない。地道に勝ち点を積み上げている。26試合を終えたわずか6敗というのは高評価できるが得失点差は「±0」。得失点差を稼ぎたい。
8位以下のチームで注目したいのは千葉と東京Vの2チームになる。千葉も序盤戦は結果が出なかったがここに来て若手が活躍して順位が上がってきた。14節~26節までの13試合に限定すると6勝4敗3分けで勝ち点「21」。これは新潟・長崎・仙台・横浜FCに次いで5番目にいい成績となる。2対0とリードを奪いながら3連続で失点して2対3で敗れた24節の大分戦(A)は勿体なかったが複数ゴールを奪う試合が目立つ。
城福監督が就任した東京Vは監督交代後は5試合で3勝1敗1分け。天皇杯では川崎Fを撃破した。5試合で9ゴールを奪うなど攻撃陣が活発。総得点「45」というのは新潟と並んで2位タイ。得点力はJ2屈指となる。ただ、失点も多い。守備の部分をどこまで改善できるか?である。42失点というのはFC琉球に次いで2位タイの多さとなる。東京Vはロティーナ監督だった2018年以来のプレーオフ出場を目指している。
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