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【横浜FC×鳥栖】終了間際の大チャンス。FW岩崎悠人は決められず・・・。 | | |　

■　J1の第34節

J1の第34節。6勝20敗7分けで勝ち点「25」の横浜FCはホームのニッパツ三ツ沢球技場でサガン鳥栖と対戦した。鳥栖は14勝9敗10分けで勝ち点「52」。鳥栖はACL出場を目指しているが5試合勝ちなし中。3位争いから脱落しつつある。残留争いの横浜FCは最下位の20位に位置するが16位の湘南との差は「6」。まだまだ逆転残留のチャンスは存分に残されている。攻撃陣はここ4試合で10ゴールと爆発している。

ホームの横浜FCは「3-4-2-1」。GKブローダーセン。DF韓浩康、高橋秀、岩武。MF安永、瀬古樹、前嶋、武田英、ジャーメイン良、松尾。FWサウロ・ミネイロ。夏に獲得したFWサウロ・ミネイロは9試合で4ゴールを挙げている。ベンチスタートのFW渡邉千と共にチーム内得点王となる。調子を上げてきたMF松尾は25試合で3ゴールを挙げている。MF中村俊が3試合ぶりにベンチ入り。J1では8試合に出場している。

アウェイの鳥栖は「3-1-4-2」。GK朴一圭。DF島川、田代雅、大畑。MF小泉慶、飯野、中野嘉、樋口雄、仙頭。FW酒井宣、小屋松。結果が出ていないこともあってメンバーを大きく入れ替えてきた。守備の要のDFエドゥアルドはベンチスタート。DF田代雅が今シーズン3回目のスタメンとなった。30試合で9ゴールを挙げている得点源のFW山下敬もベンチスタート。FW酒井宣は24試合で7ゴールを記録している。

■　終盤にチャンスを作るも・・・。痛み分けのドロー。

「20位の横浜FC vs 7位の鳥栖」の対戦となったが鳥栖がボールを保持する展開になった。横浜FCはFWサウロ・ミネイロとMF松尾の走力を生かしたカウンターでチャンスを作りたかったがなかなかそういう形に持っていけない。前半38分に左ストッパーのDF大畑がインターセプトしてからドリブルで持ち上がってシュートを放ったが決められず。前半は鳥栖が優勢だったがゴールは生まれずにスコアレスで終了した。

後半も基本的には鳥栖ペースとなる。DF島川、DF田代雅、DF大畑の3バックは守備面だけでなくつなぎの部分でもチームに大きく貢献した。上位争いに踏みとどまるためにも久々の勝利が欲しい鳥栖は後半46分にカウンターから数的優位の大チャンスを作る。MF樋口雄のパスを受けたFW岩崎が相手をかわしてからフリーで左足でシュートを放ったがまさかのシュートミス。バーに直撃して大チャンスを逃した。

命拾いした横浜FCも後半49分に途中出場したMFアルトゥール・シルバに決定機が訪れる。「この試合における横浜FCの最大のチャンス」だったがシュートを枠に飛ばすことは出来なかった。試合は痛み分けのドローに終わった。鳥栖は6試合勝ちなし。3位の神戸との差が「11」と広がった。4位の名古屋との差も「8」となったのでACLの出場権獲得は極めて難しくなった。横浜FCは勝ち点「1」にとどまった。

■　16位の清水との差は「6」に縮まった。

横浜FCにとっては痛恨のドローと言えるが幸いにして今節は下位グループのチームが軒並み敗れた。下位6チームの中では湘南と横浜FCは引き分けたが清水・徳島・大分・仙台はいずれも敗れた。勝利をつかむことは出来なかったが残留圏内に位置する15位の湘南ならびに16位の清水との差は「6」。横浜FCの得失点差は「-40」なので2試合で逆転するのは不可能に近いが数字上は2試合で逆転できる差になった。

ここで得た勝ち点「1」が後々効いてくる可能性はあるがチャンスは少なかった。9本のシュートを放ったが可能性を感じさせるシュートはほとんどなかった。調子を落としている鳥栖の攻撃もそこまで鋭くはなかったので守備陣が慌てるシーンはそこまで多くなかったが24節の仙台戦(A)以来の無失点。自信になるだろう。残りは4試合。35節が福岡戦(A)、36節が神戸戦(H)、37節が大分戦(A)、38節が札幌戦(H)となる。

少なくとも3勝は必要なので厳しいのは間違いないがここ最近は得点が取れているのでノーチャンスではない。一番大事なのは当然のことながら37節の大分戦(A)になるがその前に行われる2試合をどう乗り切るか？である。福岡も神戸もチーム状態は良さそうなので勝つのは相当に大変だと思うがFWサウロ・ミネイロとMF松尾がいるのでカウンターから活路を見出したい。Wボランチの役割も相当に重要になる。

■　京都時代から続く改善ポイント

鳥栖はこれで6試合勝ちなしとなった。ここ6試合でわずか1ゴールのみ。極度の得点力不足に苦しんでいる。この日も試合を優位に進めながら仕留められなかった。結果が出ていないこともあって金明輝監督はスタメンを代えてきたがFW酒井宣やFW小屋松にいいボールが渡る場面は少なかった。試合を通して12本のシュートを放ったがゴール前の迫力はなかった。9位のFC東京との差は「4」まで接近した。

8位の福岡との差も「3」となった。両チームはライバル関係にあるので「福岡には抜かれたくない。」と考える鳥栖のサポーターは沢山いると思うが悔やまれるのは後半のアディショナルタイムの逸機になる。途中出場したFW山下敬がロングボールに対して競り勝って鳥栖は2対1という数的優位の大チャンスを作った。FW岩崎はうまくボールをコントロールして「決めるだけ。」といシチュエーションになった。

巧みなプレーで余裕のある状況まで持ち込めたが最後の左足のシュートはクロスバーに直撃した。夏にJ2の千葉から加入したFW岩崎は10試合目の出場だったがまだ移籍後初ゴールは生まれておらず。ヒーローになり損ねた。高校時代は超・高校級のストライカーと言われてプロ入り後は京都や札幌や湘南や千葉でもプレーしたが「最後の精度不足(シュートならびにクロス)」という点はずっと課題になっている。

スピードやパワーや運動量は際立つものがあるが「守備面やフリーランニングなどにエネルギーを使いすぎて肝心なところでエネルギーが残っていない。」というのは京都時代からずっと続く彼の弱点であり、改善ポイントになる。「ハードワークすることは出来る。が、ハードワークしながら点に絡むことはできない。」というのがプロ入り後の評価になる。フォワードである以上、結果が出ないと評価されない。

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