FC岐阜→ 25節を終えた時点で4勝15敗5分けで勝ち点「17」。22位と降格圏に位置する。初降格の危機を迎えているが20位の栃木SCとの差は「4」のみ。脱出のチャンスはある。北野監督になってからは1勝3敗2分け。6試合で勝ち点「5」なので成績が劇的に良くなったわけではないが21節の福岡戦(A)で勝ち点「3」を獲得。ひとまず連敗を「8」でストップさせることに成功した。どん底の時期と比べると持ち直している。
大木監督が志向したサッカーと讃岐時代の北野監督のサッカーはある意味では対極である。シンプルに表現するとパスサッカーの大木監督に対して北野監督は守備重視のサッカーになる。北野監督になって「FC岐阜のサッカーがどういう風に変わるのか?」が注目点だったが大きくは弄っていないように感じられる。大木監督時代のベースはそのまま。今のところは大きな手は加えていないように感じられる。
ただ、メンバーは代わりつつある。FW前田遼やMF川西などが起用される機会が増えたがさらに夏の移籍市場でMF馬場(大分)とFWジュニオール・バホス(甲府)とMF塚川(松本山雅)の3人を獲得した。3人とも2018年はJ2でかなりの存在感を発揮した即戦力である。直近の大宮戦(H)では3人ともスタメンで起用されたがまずまず良さを出すことができた。実績のある3人が加わったので「補強は上手くいった。」と言える。
特に期待が集まるのはFWジュニオール・バホスになる。今シーズンは甲府で出場機会に恵まれなかったが2018年はJ2で11ゴールを記録。圧倒的なスピードを持った選手なので攻撃の中心なることが期待される。MF馬場は讃岐時代に北野監督の指導を受けた選手になる。テクニックがあってアイディアを持った選手である。ボランチのMF塚川は高さとパワーを持った選手なので貴重な戦力になるだろう。