■ W杯の影響力は絶大W杯の影響力は絶大なので上位進出を果たしたチームや魅力的なサッカーを見せてインパクトを残したチームが採用したシステムや戦術は一気に世界中に広まっていく。いくつか例を挙げると1994年のアメリカW杯のときはFWロマーリオ率いるブラジル代表が世界一に輝いたがオーバーラップを多用するチームだった。右SBにDFジョルジーニョ、左SBにDFレオナルドを起用。どちらも、その後、鹿島でプレーしているが、この大会でブラジル代表が見せたSBを生かした攻撃は日本を含めた世界の流行りになった。
また、同大会はショートCKを多用するチームが多かったが「ショートCKは有効」という認識が世界に広まって大会後はショートCKが流行した。2010年の南アフリカW杯で頂点に立ったのはMFシャビ率いるスペイン代表だったが「チキタカ」と呼ばれるワンタッチで軽快にボールを回すサッカーが、その後、大流行したのは記憶に新しいところである。当然、バルセロナの影響も大きかったがブラジルW杯までの4年間は「スペイン流」あるいは「バルサ流」のサッカーが世界の最先端と言われて世界のトレンドになった。
4年前のブラジルW杯のときは守備的な戦いを見せたチームの多くが好成績を残した。典型的なのは3位になったオランダ代表とベスト8のコスタリカ代表である。どちらも5バック気味の布陣を採用。後ろに人数をかけた後ろに重心がかかったサッカーだったが幸いにして「個の力」を持った選手が何人かいたので数名のカウンターだけで決定機を作ることができた。「人数をかけて守って鋭いカウンターからゴールを奪う。」という戦い方でどちらも予想以上の好成績を残した。オランダはFWロッベンが攻撃の中心になった。
その結果、ブラジルW杯の後は「3バック(≒5バック)」と表現される守備的なサッカーがJリーグでも流行った。その前の4年間は4バック全盛の時期で「3バックを採用するチームは稀」という状況だったがブラジルW杯を経て3バック(≒5バック)を採用するチームが激増した。オランダは例外と言えるが戦力的に乏しいチームが格上のチームと対峙するときの極めて有効なシステムである。左右のWBが高い位置を取る方が珍しいやり方になって最終ラインを5枚にして守るやり方で失点を防ごうとするチームが一気に増えた。
■ 古臭さを感じる「チキタカ」良くも悪くもW杯の影響力は大きいが今回のロシアW杯はどうだろうか。決勝に進出したのはフランスとクロアチアで、3位決定戦に回ったのはベルギーとイングランドで、ロシアや日本などはアウトサイダーと思われていたがサプライズを起こした。他にはウルグアイやスウェーデンなども健闘したがシステムや戦術に関して「今度、世界で流行るだろう。」と思えるほどのものは出てこなかったように感じる。4バックを採用するチームが多くて3バック(≒5バック)でガチガチに守ろうとしたチームはコスタリカくらいだった。
ハリルホジッチ監督が強調した「デュエル」は今回のW杯でもキーワードの1つになったが、このレベルになると「球際の勝負で負けない。」というのは当たり前の話になる。なので、特段、今大会でクローズアップされることはなかった。日本代表も西野監督に代わってしっかりとボールを回せるチームになったが「デュエル」を疎かにした戦い方では全くなかった。「デュエル」に関しては廃れたとか、飽きられたのではなくて、この4年間で当たり前のことになりすぎて特に強調すべきものではなくなったと言える。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 メルマガ(J3+メルマ)に登録する。
◆ まとめ #1991 【ロシアW杯】 W杯を経てサッカー界はどう変わるか? (2018/7/16)
・W杯の影響力は絶大
・古臭さを感じる「チキタカ」
・VARシステムの効果
→ W杯はフランスの優勝で幕を閉じました。4年後のカタールW杯に向けて新しい4年間が始まりましたが過去にはW杯の影響力は絶大なので「W杯でインパクトを残したチームが採用したシステムや戦術が世界中で流行る。」というケースがたくさんありました。果たしてどうなるでしょうか?また、今大会から導入されたVARシステムも話題になりましたが「VARシステムなしのW杯は考えられない。」と言えます。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 メルマガ(J3+メルマ)に登録する。
当サイトの管理人が発行しているJ3+(メルマ)を読む方法は以下の4つです。1つ目 : お試しをする。 (無料) ・「どんなものなのか?が気になる」、「購入するのを迷っている。」、「気になる記事がある。」というときはお試しで登録することをお勧めします。
・お試し期間は「明日~今月末まで」です。
・お試し期間は無料でJ3+(メルマ)を受信することが出来ます。
・お試しを希望をされる場合は以下のフォームより登録を行ってください。(簡単に登録できます。)
2つ目 : まぐまぐ経由で購読する。 (有料) ・最もノーマルな方法です。
・
リンク先に移動して右にある「登録する」のボタンを押してから登録の作業を行ってください。
・このとき、クレジットカードが必要になります。
・登録が完了すると、間もなく、今月発行済みのJ3+(メルマ)が全て登録されたアドレスに届きます。
※ 登録した最初の月は無料です。
※ 翌日から月額の購読料(=648円)がかかります。
※ 登録した月に登録を解除した場合、購読料はかかりません。
※ 「どんなものなのか?が気になる」という方はお試しで登録することをお勧めします。
※ 内容に満足できなかった時は今月中に登録を解除してください。(=この場合は購読料はかかりません。)
3つ目 : 直接購読方式 (有料) おススメ!!! ・クレジットカードをお持ちではない方、クレジットカードは使いたくないという方のための方法です。
・購読料は銀行等で直接振り込んでください。
・希望される方は「直接購読希望」というタイトルで管理人宛てにメールをお送りください。
・メールアドレスは「
[email protected]」あるいは「
[email protected]」です。
・数日以内に振込先に関する情報を返信いたします。
・直接購読方式の場合、期間は3か月か、6か月のどちらかです。(途中解約はできません。)
・ただし、1つ目の方式(まぐまぐ経由で購読する。)よりも若干だけ購読料が安くなります。
・期間が終了する直前に継続購入か?否か?のお問い合わせをこちらから行います。
→ 3か月の場合 ・・・ 合計で1,500円 (通常は1,944円)
→ 6か月の場合 ・・・ 合計で3,000円 (通常は3,888円)
4つ目 : 読者エントリーへのお礼 (無料) ・同サイトで募集を行っている読者エントリーをお送りいただいた方へのお礼になります。
・基本的には投稿されてから3か月の間、無料でJ3+(メルマ)をお送りいたします。
トピックスの例 ・試合の感想やレポートなど。(国内外、プロアマ問わず。)
・天皇杯、ナビスコカップ、秋春制などの制度や仕組みについて考えること。持論など。
・自分の応援するチームの紹介(選手について、クラブについて、スタジアムについてなど)
・日本代表について(選手起用、戦い方、監督に対して思うことなど。)
・好きな選手、好きなクラブ、好きなスタジアムについて。
などなど。題材を選んで、タイトルを付けて、文章をまとめて、こちらに投稿してください。
・投稿用フォーム(読者エントリー) →
http://form1.fc2.com/form/?id=819691https://form1ssl.fc2.com/form/?id=c5553383c81d5ca3
☆ 発行責任者:じじ
☆ サイト(ブログ版):サッカーコラム J3 Plus+ →
http://llabtooflatot.blog102.fc2.com/ ☆ 月額:648円(税込) ・・・ まぐまぐのシステムを利用した場合
☆ 3か月:1,500円(税込)、6か月:3,000円(税込) ・・・ まぐまぐのシステムを利用しない場合
☆ メルマ(個別ページ):登録・解除等はこちら →
http://www.mag2.com/m/0001340175.html ☆ 発行日:5日、10日、15日、20日、25日、30日を除く毎日 (年末年始を除く)
☆ 発行時間:AM 8:00 (変更の可能性あり)
- 関連記事
-