イスラエルの望みはハマス破壊のみ
UNRWAで、もうそこで働いていない一握りのハマス・メンバーとされる人々のためにUNRWAへの資金提供を止めるのは、人道的見地からも軍事的見地からも意味をなさないが、大量虐殺の観点からは大いに理にかなっている。
ケイトリン・ジョンストン
2024年1月30日
『物語のマトリックスの端』からのメモ
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UNRWAはハマスだ。病院はハマスだ。救急車はハマスだ。ジャーナリストはハマスだ。学校はハマスだ。南アフリカはハマスです。イスラエルについて不利なことをツイートしているのはハマスだ。基本的に、イスラエルとその支持者連中が殺したいと思っているのは全てハマスだ。
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UNRWAで、もうそこで働いていない一握りのハマス・メンバーとされる人々ゆえに対UNRWA資金提供を停止するのは、人道的見地からも軍事的見地からも意味をなさないが、大量虐殺推進の観点からは大いに理にかなっている。
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地球上で最も援助に依存している人々への援助を断つのは、子どもでいっぱいの巨大強制収容所への大量虐殺爆撃作戦を支援することで、そもそも彼らの極度の困窮を引き起こしたわけでもないのに、それだけで精神病質的に怪物的な行為となるだろう。
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アメリカ兵三人を殺害したヨルダン-シリア国境のアメリカ基地攻撃の背後にイランがいたという証拠はないとペンタゴンは認めている。あの攻撃の後、アメリカ政府と欧米マスコミの速記者連中が「イラン」という言葉を無数に口にした唯一の理由は、長年アメリカ帝国が政権転覆を狙ってきた政府に対する大衆の敵意をでっち上げるプロパガンダを仕立てるためだ。
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10月7日のことを私には話さないでくれ。私に人質の話はしないでくれ。私は気にしていない。私は何ヶ月も気にしていない。死んで苦しんでいるイスラエル人の数より何倍も多くのガザ人が死に、苦しんでいる。つまり、パレスチナ人の死と苦しみは、イスラエル人の死と苦しみより遙かに緊急で重要だな。これに異議を唱える唯一の方法は、イスラエル人の命はパレスチナ人の命より遙かに価値があると信じることだ。
ガザでの大規模残虐行為が長引けば長引くほど、10月7日の悲劇性は減り、同情に値するものではなくなる。それは既にかつての何分の一かの重要性に減少しており、この悪夢が続くにつれ、それは益々小さくなっている。これは私のような人間の責任ではなく、この大量虐殺を行った人々の責任だ。何万人もの人々を殺害しておいて、1000人を失ったことで皆に泣き叫ぶよう要求することはできない。そんなことはあり得ない。
イスラエル支持者たちが、その何分の一にも満たないたとに対して、ガザで起きていることと同じくらい重大な行為のように振る舞い続けるのは実に不愉快だ。馬鹿げたデタラメをずっと言い続けていろ。
10月7日以降のイスラエルの行動は、10月7日にハマスがなぜあのようなことをしたのかを明らかにしている。これこそが、パレスチナ人がナクバ以来暮らしてきた殺人と堕落だ。イスラエルは余りに残忍で堕落しているので、ガザでの残虐行為への反対に答える際、イスラエルを擁護する連中がよく口にする話題の一つは「そう、ハマスは何が起きると予想していたんだ? 調べてみやがれ!」それは、大量虐殺や何千人もの子どもの虐殺について人が話す、まともなやり方ではないし、受け入れられる方法ではないが、イスラエル擁護者連中はそれが当然と考えている。なぜなら、それがイスラエルの実態だからだ。
世界の目から見ればパレスチナ抵抗運動がイスラエルに加えている暴力行為をイスラエルは遡及的に正当化している。自分の素顔を世界に見せて彼らの行為を正当化しているのだ。
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イスラエルは同情を武器として利用しているのだから、イスラエルに同情を感じてはならない。大規模な残虐行為と果てしない虐待を正当化するため、武器化した同情につけこんでいるのだ。誰かが武器を使って人を傷つけている時、人はその武器を取り上げる。イスラエルに武器を与えるのはやめなさい。あらゆる武器を。
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1月6日の暴動はガザでしていることより酷いものだとバイデン支持者たちは文字通り信じている。彼らは本当に、心からそう信じている。愚かで狂った政党政治が、そのようにして、あなたを作るのだ。
トランプが再選されたらするだろうと民主党が主張した最悪のことをバイデンはやっている。もし2020年にトランプがジェノサイドや民族浄化作戦を企て、犠牲者を人道支援から切り離していたのが明るみに出たら、民主党の叫び声はガラスを割っていただろう。
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ソーシャルメディアで悪意に満ちたイスラエル支持者をブロックするのは良いことだが、それは彼らが悪い人だからではなく(実際そうだが)彼らは文字通り議論に費やす時間は、イスラエルのイメージを傷つけるのに費やす時間ではないという鋭い認識を持って、人々が関与するのを求めて荒らしをしているためだ。
一般人の自発的行動を装ったやらせの北大西洋同志機構作戦のように、イスラエル擁護者連中は単に自分たちが同意しない投稿に反応するだけでなく、自分たちが好む権力構造の情報権益を守るための意識的取り組みに従事し、そのために具体化された制度や実用理論を持っているのだ。連中は、あなたを無意味な議論に引きずり込み、あなたを動揺させるようなことを言って感情的エネルギーを消耗させ、あなたの時間とエネルギーを、彼らお気に入りの民族国家の情報権益を損なうのに費やすのを妨げていることを知っているのだ。
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画像はアドビ・ストックから。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/01/30/everything-israel-wants-to-destroy-is-hamas/
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Alex Christoforou タッカー・カールソン、モスクワ訪問。EU農民抗議行動拡大。
Tucker at Bolshoi. Timoshenko smells Elensky weakness. US/UK strike Yemen. Farmers protests grow 37:47
Newsweekカールソン記事。
Tucker Carlson Being Spotted in Moscow Sparks Frenzied Speculation
デモクラシータイムス
植草一秀の『知られざる真実』
植草氏「UIチャンネル」の2月5日放送予定、第522回番組に出演されるという。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
随想⑨ショスタコヴィチ交響曲第7番「レニングラード」。ナチのレニングラード包囲戦は1941年9月から。死者百万人超え、この曲これを主題。だがシは『ファシズムは単に国家社会主義(ナチズム)だけでない。この曲は恐怖、屈従、精神的束縛』それは当時のスターリン体制批判でもある。
はじめに~「紛争のさらなる激化を阻止」するという矛盾した大義名分を掲げて、米軍が中東で戦火を拡大! 親イランと言われるイスラム武装勢力への報復攻撃を開始! 米国防長官「これは始まりに過ぎない!」と戦争の本番はこれからだと宣言! 他方、イランは米国との直接対決を回避する意向だと米メディアは報道、米国も、現時点ではイランとの直接対決は回避するというが、信じられるか!? さらに翌日、米英軍はイエメンの「フーシ派」を攻撃! スコット・リッター氏「爆音と光のショーに過ぎない」、エヴァン・リーフ氏「米国の自殺行為」! 次々と米国内から批判の声が!
【本日のニュースの一撃!】
【第1弾! 500億ユーロ(7.8兆円)のウクライナへの軍事支援決定のEU本部を農民デモが襲撃、欧州の農民デモはますます拡大!】抗議の横断幕に「農民なし、食料なし、未来なし」!「農家の最大の怒りの矛先は、EU諸国から際限なく流出するウクライナへの軍事支援金」と、EUが進める「グリーン政策」! 欧州の民衆は、ウクライナ紛争継続のための直接・間接の軍事支援を、
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